#6 Article 969 Posted at 1990/04/10 17:24:27 by あかねちゃん (MAP641) [RANMA]
Subject: Re:*6 らんま Apr.6 /968 ... /961 /960
お久し振りですぅ。ふみふみ、討論ですかぁ? じゃ、前回の続き、ね。 まず、討論の前に断っておかなければならないのは、らんま1/2の作品の特性と いうものです。突然こういう風に改まって言うと何ですが、らんま1/2を細かく評 論することは、その行為自体が間違っています。 と、言うと何か変ですが、つまり、うる星みたいに各ストーリーを細かく評論出来 るほど素晴らしい作品設定を持ち合わせていない、ということです。 あ~、こんなこと書くとなんか顰蹙を買いそうなんで、フォローしておきますと。 らんま1/2というコミック(敢えてコミックに絞っておきます)は頭で考える作 品というよりは、心で感じる作品と言えるのではないかと思います。頭で考える作品 というのは、魔法のスターマジカルエミOVA「蝉時雨」や私のあしながおじさんな どで、心で感じる作品と言えば、魔法のアイドルパステルユーミやチンプイなどでし ょうか。 いろいろと異論反論はあるでしょうが、つまり簡単に言ってしまうと前者は何か主 題性を持ち、それを語る媒介としてアニメを使うものであり、後者は主題性をあまり 持たず画面構成の面白さやそのセリフなどで笑わせ、その雰囲気を楽しませるという ものです。 人によって作品の捕らえかたが違うでしょうから(あしながおじさんなんかは特に 変わってくるでしょうね)何ともいいづらいものがありますが、私は現在のらんまは 雰囲気を楽しむものだと思っています。 初期のらんまは、短期連載を狙っていたのか各ストーリーが全体のストーリーを通 した上でそれぞれが重要な位置付けをされており(特にあかねちゃんの髪が切られる ストーリー等は)それらの意義について評論することが可能でしたが、現在のらんま の各ストーリーはすべて同列系統に並べることが可能であり、逆にその存在意義につ いて評論することは、かなり無意味に近い気がします。これと同様のことは、うる星 にも言えるのですけれどもね。 ですから、らんま1/2の場合は初期設定の部分やあかねちゃんの髪を切ったとこ ろや、現在のらんまの状態についてを評論すべきであり、各ストーリーについては「 面白かった」「つまらなかった」以上の評論は、あまり意味がないような気すらしま す。 さて、これで今までの評論が正当であることが証明されました(笑)ので本題に入 りましょう。 現状のらんま1/2がエンドレスループに入り込んでしまっているのは今更私が言 う必要もないでしょう。このような状況下の中で現在の人気をこのまま保っていくの はそんなにやさしくはないだろうと思われます。 うる星の時は、ゲストキャラの多用によりどのストーリーにも新鮮味があり、類似 ストーリーが少ない。それに対し、らんま1/2はゲストキャラを多用しない、とは 言うもののたくさんのキャラクターを完全に扱いきれず、高橋さん自体がアップアッ プしているというのが実状・・・・です。 先日は紅つばさが出てくるシナリオを読みましたが・・・・4ページほど読んだ段 階でシナリオの終わりが読めてしまいました。理由は単純、これはうる星の渚のフィ アンセのらんま版だからです。さすがにネタに詰まったという感が強いですね。 らんまという素材が、現在意味もなく拡大され(初期構想の段階ではめぞん的雰囲 気を狙って規模を大きくするつもりはなかったはず)てしまい、うる星の「メインキ ャラ数名とゲストキャラ1名」の構図ではなく、「メインキャラ十数名のみ」という 構図でらんまという作品が作られている現状で、このメインキャラをすべて使いこな すことは百戦錬磨の高橋さんと言えど容易なことではないはずだと思います。肥大化 したらんまをコントロールするためにメインキャラをらんま(乱馬ではない)、あか ねちゃん、良牙に絞り、それに必要に応じてサブキャラとしてシャンプー、右京、九 能(そういや九能は最近出てきてにゃいなぁ)などが出て、必要なら更にその上に、 サブキャラになることを運命付けられたゲストキャラを出すという手法が用いられて おり、結局らんま1/2の素材自体が変化した(もしくは、長期連載に対し高橋さん が意識せずに打ち立てた対抗策)としか言いようがありません。 世界が広がることによる弊害は何と言っても、ペアを作っていくということでしょ う。うる星の時にしのぶの処理に困って因幡くんを出したという前歴もありますが、 現状を見ると乱馬とあかねちゃんはいいとして、右京とつばさは文句なしに決定で、 九能兄妹は完全に無視(面堂とランちゃんが無視されたのと同じ理由)。最大の問題 は良牙です。 これに対しての解決方法は、結局良牙の相手を新キャラとして作り出してしまうと いう・・・・まぁとんでもない方法が、結果として行われるでしょう。 る~みっくわ~るどには、何故かたいてい悲劇のヒロインがいます。うる星ではし のぶ、めぞんでは三鷹(どこがヒロインだぁ?)などなど。高橋さんの三大作品と呼 ばれるこの二作でこの人たちの処理に困った揚げ句があの結末です。その三の舞とし て良牙というキャラを無神経に作り出してしまったということがかなり厳しいです。 (なんか鏡あかりさんに悪いよ~な気がしてきた・・・・)>根本さん 良牙は、乱馬やあたるとは根本的に思考回路が違い「プラトニックでつらぬいてね 」という凄まじい人間です。はっきり言って、こんなに素晴らしい男はそうそう存在 しません。ちょっとした気の緩みで起こった事故に対して「あかねさん、もう二度と 会わない」なんて、そうそう言えるセリフじゃありません。 こんなに素晴らしい男、響良牙というキャラを出場させること自体が、らんまの正 常な因果律に対してかなりの影響を与えます。良牙は面堂や四人組などとは違い、あ かねちゃんをあきらめて他の女の子でもいいや、という人間では決してありません。 あかねちゃんでなければそれ以外は不可、という男です。そんな男をどうやって処理 するのでしょうか? 単純に言ってしまえば、良牙にあかねちゃんをあきらめさせる(当然そのためには 乱馬と良牙の対決がどうしても必要)しかないわけですが、良牙に別の女の子を見付 けてあげない限り、彼は一生独身を続ける、そしてそれが出来る人間です。じゃ、そ の女の子を見付けてあげればいいのかというと、それでは良牙の存在意義であった「 プラトニックでつらぬいてね」が丸潰れです。 この矛盾を片付ける方法はたったの一つ、「良牙をギャグキャラに仕立ててしまう !」、これに限ります。この手法は楽である反面、当然副作用も大きく初期らんまの 雰囲気の存在レベルの問題になってしまいます。 結局、良牙というキャラはらんま1/2には必要なキャラではあったものの(乱馬 にライバル意識をむき出しにさせるためにはどうしても必要)、このキャラの処理に 困ってしまうのではないかと思います。 重要サブキャラの一人、良牙の存在は難しいものがあると言えます。 果たして良牙は幸せをつかむことは出来るのでしょうか・・・・・? MAP641 あかねちゃん