#5 Article 1963 Posted at 1990/06/02 21:31:19 by NOZOMU (MAP041) [NADIA]

Subject: ガーゴイル様の仮面の秘密

さてさて、ナディアは取り返されるは、要塞は吹き飛ばされるはで、
すっかり良い所無しのガーゴイル様でございますが、今のところ誰も
指摘していない一面があるのでございます。
 それは、「何故ガーゴイル様は仮面を着けていらっしゃるのか?」という
事でございます。 部下も同じ仮面を着けているので、つい見落としがちで
はございますが、あのジョージ秋山をほうふつとさせる涙跡の仮面には、
実は恐ろしく深い意味が隠されているのでございます。
 その秘密も、ガーゴイル様の御振る舞いを伺っておりますれば、自ずと
説き明かす事ができるのでございます。

 まず、「ガーゴイル様は、娘を縛りなさる」のでございます。
  ナディアめを捕らえたガーゴイル様は、抜かりなく縛りを入れるので
 ございます。 その縛りは、あらゆる逃亡や抵抗の手段を封じる完璧な
 拘束力を誇りながらも、娘の外観を損ねる事無く、飽くまで美しいので
 ございます。

 そして、「ガーゴイル様は、言葉で娘を痛ぶりなさる」のでございます。
  ブルーウォーターの在処を隠すナディアめを、ガーゴイル様は、言葉で
 痛ぶるのでございます。 己が力の前には、いかなる抵抗も無益である
 事を、努めて静かな口調で、何度も、何度も、執拗にささやかれるので
 ございます。 感情を押し殺したその御声に、密やかなる愉悦が滲み出して
 いらっしゃるのが、お分かりになりましょうか?

 さらに、「ガーゴイル様は、他人を痛ぶって、脅す」のでございます。
  それでも口を割らぬナディアめに、己が部下を殺す事によって、それは
 恐ろしい精神的な痛ぶりを加えるのでございます。 愚かなナディアめは、
 痛ぶられたとて、すぐにそれに慣れ、それに耐える事を覚えてしまうので
 ございましょう。 ガーゴイル様は、我が身に訪れるまでは実感する事さえも
 叶わぬ「死」の恐怖を、見事な手際で、ナディアめの骨の髄まで染み渡らせる
 のでございます。 さらに、その部下の死をナディアめの痛ぶりに加える事も、
 決してお忘れになるような事はないのでございます。

 その上、「ガーゴイル様は、娘を高い所に吊るす」のでございます。
  「あなたの態度次第」という御言葉の意味さえ、真に理解できぬナディアめ
 に業をにやしたガーゴイル様は、ジャンめを脅す事になさるのでございます。
 その脅しさえも、実に美しく、塔に吊るされたナディアめらは、ガーゴイル様
 のデザインなされた、Y字の架に、見事なモビールと化して、ぶら下がるので
 ございます。 それはその美しさ故、目を反らすことも叶わず、そのモビール
 が解き放たれた時の恐怖を、見る者の心の奥深くに訴えるのでございます。

 このような悪役冥利につきる攻めの数々を立て続けにお加えになられる
ガーゴイル様は、まさに悪役の中の悪役。 宮○アニメの小悪党どもなど
足元にも及ばぬ、真の外道であらせられるのでございます。

 そのガーゴイル様が、攻めをお加えになられている時の、陰惨な悦びに満ちた
笑みを、果たしてNHKで放映できるでございましょうか?
 答えは言うまでもなく否でございます。

 如何でございましょうか? ガーゴイル様の仮面の秘密、お分かり戴けたで
ございましょうか? かく言う私めも、ガーゴイル様の外道ぶりに心酔し、
いつの日か、この胸にガーゴイル様の放つ熱い針を受ける事を夢見、汚れた欲望を
仮面の下に隠しつつ、ガーゴイル様にお仕えする毎日なのでございます。

*** というような話を、ガーゴイルISAMとしてしまったゴブリン望でございます ***