#5 Article 1218 Posted at 1990/02/12 16:24:38 by ORION (MAP1546) [ONEAMIS]
Subject: Re:*9 オネアミスはこちらっ /1217 .... /1208 /1206
「80年代を生きる僕らの“ありのまま”を描ききり、しかもそこから“希望”を切 り出して見せること。若きアニメーターたちがこの至難に挑んで得た成功は自ら“善 良さと貧乏”を選択した勇敢さへ授けられた栄冠である。誠意ある彼らの先輩である 高畑勲でさえ、同じ志で撮った『柳川堀物語』で“希望”を山のあなたの柳川のエコ ロジック・ユートピアにしか見出せなかったというのに。今必要なのは“一所懸命” ではなく“一生懸命”のベーシック・マニュアルなのだ」 以上は某雑誌に載った「オネアミスの翼」の評です。 老人科学者グノーム博士が言った「部品になれ」というセリフは青春の思想の克服 を意味しています。部品になり得た者だけがゼネラル・ストライキという有効な反抗 手段をなし得るのだと。歴史学者を諦め軍人になったカイデン将軍。彼も有能な歯車 として、汚職にまで手を染めながら宇宙軍を守りつつ、自らを客観視しています。 全ての軍事的・政治的思惑を裏切って無償の事業を成就させる、これは作品制作ス タッフの分身が作品に現れたのだと思います。 「青春の超克」これこそ青春の惑いに付け込み次々に新手の商法を繰り出す事で肥大 化延命してきた消費資本主義の無限運動の唯一有効なブレーキではないでしょうか。 ついでにあの作品に出てきた“神”について一言。リイクニの信じる神とシロツグ の幻視した神はまったく違うものだと思っています。シロツグの見た神は“不在の神 、グノーシスの呼び声”だったと解釈しています。(詳しくは講談社新書「ユングと オカルト」参照) はぁ~りぼ~て~♪ のORIONでした