#40 Article 4723 Posted at 1997/01/07 03:03:59 by Geist (MAP6567) [COSP]
Subject: Re: Re: Re: コスプレ鍵十字禁止? /4722 /4721 /4718
Geistです 父の仕事の関係上、行ったことのある国のことが話題に挙がったの で、私も少し意見を。 >>私の聞いた話、即ち東5ホール館内担当に伝えられた情 >>報では、イスラエル大使の御子息が来て、ナチス系の >>コスプレを見て憤慨されたらしいです。それで抗議を受けて、 >>とりあえず規制しようということになり、・コスプレの停 >>止・鍵十字など、ナチス関連に似ているものの隠蔽工作 >>を緊急で行いました。 ドイツでは、例のナチスの敬礼で為されたように右手を上げるだけ で逮捕されます。そのまえに、市民からリンチを受ける場合さえあ ります。その他、ハーケンクロイツなどのナチスに関するものを部 屋に飾るなどしただけでも逮捕されます。同じヨーロッパでも、フ ランスなどでは、筋肉マンのグロッケンジュニア(←あまり知らない ので名前が正しいかは不明です)が登場する場面は、その回自体を 放送しなかったらしいです。 これはドイツ、そして侵略されたフランスは、それだけナチズムに 恐怖していたということを示す何よりの証です。 ユダヤ人は、2000年間「さまよえる民」であった点と、600万人もホ ロコーストで殺された事実から、イスラエルという国を必死で守り 発展させようという強烈な決意が全ユダヤ人の間にみなぎっていま したが、それゆえと言うべきか、自分の国を持たなかった民族の悲 しい性というべきか、ユダヤ人としての団結と他民族に対する排他 性は、まさに強烈でした。そんなイスラエルに行き、私が感じたの は、自分の国があることの有り難さ、自由の尊さと本質、民族の血 を本当の意味で大切にする心は彼らが一番良く知っている、という ことでした。 ちなみに、正しいかどうかということにまでは踏み込みませんが、 日本と異なり、ドイツは未だにホロコーストのお詫びとして、年間 500億円程度、イスラエルに支払っています。 >>いや、ナチスに関して言えば、逆に日本が解放的過ぎる >>のです。 >>自由の国アメリカに於いてもナチスは規制の対象です。 >>ネオナチが世界的に問題になっているのに、日本には規 >>制のための地盤すらないのです。 同感です。 日本もドイツと同じように、戦時中は天皇を長とした独裁体制が敷 かれました。同じような立場にあった国なのに、日本人はどうして ここまで思想や平和に対して鈍感になってしまったのでしょうか。 絶対におかしい筈の表現方法などが規制され、禁止されると、「表 現の自由の侵害だ」と言う人がいます。特に日本では戦争問題、民 族問題等に絡むとなおさらです。自由に対する切実な願いからでは なく、ただ自らの利益(表現方法)のためにそのようなことを言う 人を見るにつけ、「平和ボケ・日本」を感じずにはいられません。 仮にヒトラーが第三帝国の現実のものとしたとしても、その後、 同盟関係にあった日本とイタリアも彼らに侵略されていたかも知れ ないと言う人がいます。私もそう思います。日本以外の諸外国の中 で、日本より平和で、治安の良い国はないでしょう。しかしだから こそ、そこに住む人達は平和や思想に対して敏感なのです。 オウム真理教は東京で悪さをしましたが、エルサレムには自爆犯が 出没します。いつカチューシャ・ミサイルが飛んでくるかもしれま せん。海を除くあらゆる国境の向こう側は、ミサイルや大砲をこち ら側に向けています。ゴラン高原まで旅行すると、地雷が一面に散 らばっています。 確かに、私が宿泊したキブツにも、私がイスラエルに行く数週間前 にロケット・ミサイルが飛んできたり、数年前にテロリストがレバ ノンからやってきて無差別殺人をしでかしたりしています。ただし 兵隊がそこら中にいるので、テルアビブなど大都会の治安は非常に よく、真夜中までデパートが開いていましたが、警察ではなく、軍 隊が治安を維持しなければならないとはなんとも悲しいことです。 民族、自由といったものは常に不安定なものだということを感じま した。盗賊に襲われる恐怖からよりも、むしろいつ爆殺されるか分 からないという恐怖から、私が「もう二度と進んで行きたいと思え る国ではない」と思った国でもあります。 平和の有り難さ、そしてそれを破壊する思想やモノに対する嫌悪感 は、実際に戦争状態に身をおかない限り、真に理解することはでき ません。それを理解するためにわざわざ治安の悪い国に行くことを 勧めるわけではありませんが、「対岸の火事」ではあまりにも破滅 的です。 今回の件に関して、私はイスラエル大使の息子を怒らせた張本人以 上に、それに対する開催者側の対応を白眼視する人や、彼が怒った ことを嘲笑する人自身の存在を疑います。 ハーケンクロイツ等のナチスに関するモノを、一つのデザイン、あ るいは自分を表現する手段としてみている人が一番多いのは、日本 であろうと推測できるとは何とも情けない話です。 支離滅裂な今回の書き込みですが、言いたいことは書いたつもりです。 今回のこの件が、少なくともより活発な議論になればいいですね。