#38 Article 941 Posted at 1991/02/25 12:01:50 by ユ-サク (MAP1754) [STORY]

Subject: Re:*10 激動焼け跡ラブコメ・小説版「てやんでえ」! /926 .... /889 /887

最終回。

「ハハハハ!エドロポリスの栄養失調野郎ども、このマイケル様が来たからには、もう
 安心だぜィ!」
原子怪10号の暴れ回る轟音の中、威勢のいい声が響く。ニュ-ヨ-クのヤンキ-チ-
ムのマイケルとマドンナが屋根の上に現れた。
「マイケルッ!油断するな、手強いぞッ!」
「オゥ、ボゥイ。これだからエドロポリスの連中はイヤなんだぜィ。人に物を頼む時の
 態度ってモンを知らねェぜ」
スカシ-の傍らに飛び降りて来るマイケル。
「おゥ、ギブミ-チョコレ-トって言ってみな。そうすりゃあんなメカ、たちどころに
 片付けてやるぜィ」
「………(怒)…今はそんな事言ってる場合じゃないだろうッ!」
スカシ-は突き進む原子怪10号を指差した。
「オゥラィオゥラィッ。見てろッ!」
マイケルの左腰に光が集中し、バチン!封印が解ける。
引き抜かれる必殺兵器ニャンニャンマグナム。ゆっくりと怪物の頭に狙いが定められる。「これがキャッツアイ・シュ-ティングだぜィ!」
マイケルの銃口から鋭い輝きが閃く。ドズン! 衝撃波の土煙の輪が足元に舞い拡がる。
ヤッ太郎の猫目スラッシュにも匹敵する必殺の一撃だ。
光の銃弾は狙いたがわず原子怪10号の最も無防備だと思われる場所、片目に命中する
…と思われた瞬間。
ジャカッ!
まぶたの様なシャッタ-が降り、鋭い音をたてて光弾は砕かれ彼方へ散ってしまった。
「ああッ!」
愕然とするマイケル。
「キャ、キャッツアイ・シュ-ティングが弾かれるなんて…」

「スカシ-殿ォ!お待たせ申した!」
「出前大砲が無いから、来るのが遅れたっちょ!」
「み、皆んなァ!」
お助けメンバ-が駆けつけてくれた。
「……ム」同時にカラ丸も、ガレキの影から窺っている連中に気付き、怒鳴り付ける。
「コラッ!貴様らもコソコソ隠れてないで、ちったぁ手伝えッ!」
現れる数人の人影。
「フッ、貴様如きに命令される筋合いは無いが、あんな化物の思い通りにさせておく訳
 にもいくまい………闇の四忍衆、見参ッ!」
もはや一同は、エドロポリス防衛混成軍の様相を呈して来た。

「お助けボンバ-でげすッ!」
「合体忍法、闇ガラスッ!」
エネルギ-の奔流が原子怪10号に浴びせられる。が、しかし。怪物はその瞬間はその
動きを止めるものの、また直ぐに何事も無かったかの様に破壊を続け出してしまう。
「ああッ!これでは駄目でござる!」
「なッ、なんてぇ化物なんだッ!」
天を仰ぐゴットン、吐き捨てるように叫ぶザンカァ。
荒れ狂う原子怪10号。
最早、この脅威に打つ手は無いのだろうか。絶望だけが約束された運命なのだろうか。
人々の暮しが、家々が踏み潰されていく。迫り来る巨大な脚。既に忍者達の生命も危険
に露されつつある。このまま退く訳にはいかない、だが怪物を野放しにして殺される訳
にもいかない。
「どッ、どうしたらいいんだァッッ!」
悲痛に叫ぶスカシ-。…と、その時。
「にゃ一一一一一一一っはっはっはっはっははははははは!」高らかな笑い声が響く。
半壊した廃ビルの屋上に現れる、小型の白いアニマロイド。
「馬鹿野郎ッ、遅いぞッ!」
怒鳴り付ける様に叫ぶスカシ-ではあったが、その声には安堵の響きがこもっていた。
ゆっくりと顔を上げるアニマロイド。
「世間を騒がし、明日への希望を燃やす人々の願いを踏みにじり、あまっさえッ!」
その瞳はギラギラと怒りに燃えていた。
「オイラの…大切なパ-トナ-を痛めつけ、泣かせた、…その罪ッ!」
二振りの白刃の刀を交差させてゆく白いアニマロイド、その名はヤッ太郎!
「許せんッッ!」