#35 Article 1086 Posted at 1991/09/07 07:19:19 by 夏のこたつ (MAP2513) [NO.092]
Subject: Re:*5 第92話「乱馬はなびきの許嫁?」 /1084 ... /1081 /1080
ちょっとみなさん、あれ本当に良かったと思ってるんですか? 私はてっきりたたかれると思っていたのだけど。 まず、この話はラブコメディーですから、テンポよりはある程度の”間” の取り方が重要になると思います。例えば、乱馬がなびきの方を助けて 呆然としているところとか、キャラクターの表情からほかの画面へ移るのが 速すぎて、展開を味わうゆとりが無いように思えました。以前良牙の強くなった 話で2週にわけてやりましたが、個人的にはテンポの進みはあれぐらいがいいと 思っています。今回も2回ならあれに近い感じでまとめられたでしょう。 エピソードを切ってなおかつあのスピードですから。 あと、原作で一定の重みを持つストーリーはある程度重視するのが見識だと 思いますが、今回の欠点の一つは、あの速さのため、原作を読んでいたときに 少なからぬ数の人が感じたであろう”ひょっとしたらこのまま最終回へ・・” というような緊張感が、アニメだけ見ている人にはおそらく感じられないだろう ということです。いわゆるいつものドタバタの一つという所でしょうか。 今回のストーリーにおいて重要とみなされるあかねの心理描写が結果として 浅いものになってしまった感は否めません。例えば、私が入魂の作画を期待 していたシーン、”せっかく仲直りできると思ったのに ばかばかばか” の箇所はなんとカットというありさまで・・・彼女の表情を写すシーンが 5倍は欲しかったのが正直なところです。それに最後の”ありがと・・・” はどうなった!そのセリフと一緒に描かれてこそあの笑顔が映えるのでは ないか!あと、それに比べれば重要度はずっと低いけど、”うれしいっ、私 のために傷だらけになってくれて””おめーのせいでだっ”このかけあい、 結構気に入っていたんだけどな・・・ ともかく、2回にわけたとしても、時間が余るとか冗長になるとかはないと いうのは本番を見てよりはっきりと確信した次第であった。 そう考えると”うる星”においてシリアスなエピソードでの周到なストーリー 展開は偉大だったといえる。間の取り方、全体の中での起伏の設定、今考える と知っているストーリーであれだけ感動できたのは大変なものだ。テンポは 全体に速いが、たまにまったく動きが鈍くなることがある。しかし成功した 回においては、それが全体の流れとうまく一致しているためにまったく不自然 さを感じさせないものとなっている。 さて、今回の”らんま”であるが、さきほど述べたあかねの呆然としている シーンとか、なびきの告白を聞いてドキドキしているところとか(原作では こういう所で表情のアップとかコマを連続して使用する、など視覚的により 大きく訴える工夫がある所に注目。。アニメでこれに対応するのは表情の アップと時間に他ならない)”見せ場”の設定を怠り一本調子で通してしまった のは何と言っても責められるべきだと思う。今回のエピソードはあくまで ストーリー中心である。全体を見渡して細部の設計をすることが肝要で今回に 関してはこれで”原作に忠実”では困るのである。みなさんは”うる星”の ”君去りし後”(アニメの方)を覚えているだろうか。あの最後に帰ってきた ラムちゃんが光をバックに輝くばかりに写されていたが、スタッフはあれが ”見せ場”でこの画面にすべてがかかっていることを承知していたと思う。 さてこれが、ふつうの画面で、しかも一瞬だけのことであったとしたら? それが今回の”らんま”なのだ。 今回は辛口一本、なんのフォローもない MAP2513 夏のこたつ P.S いろいろ書いたが今回は根本的に”感性”の部分が拒否反応を示している のでいかんともしがたい。どうも現在の”らんま”スタッフとは感覚が あわないようだ。でも理詰めでいっても充分おかしい。