#34 Article 653 Posted at 1991/04/16 19:13:00 by 根本 剛志 (MAP1144) [NADIA]
Subject: Re:*8 議論白熱・・・! /651 .... /637 /636
『ナディア』は結局パロディを多用した作品となってしまった訳ですが(唯一活 かされていない(?)のが原作『海底二万マイル』と言うのが面白い(^_^;))、新 たな作風を生み出していないと言う事とテーマが不明と言う事を除いて『ナディ ア』と言う作品は一般に受け入れられない作品なのか? と言う事も考えてみる 必要はあるのではないでしょうか? 例えばパロディの集大成映画(?)『STAR WARS』はパロディの出典が 不明でも楽しめる作品でした。恐らくこの映画のパロディは風化しても映画その ものは娯楽映画足り得るでしょう。パロディが多くてもそれをどう消化して自分 の映像に取り込むかが問題なのかも知れません。このようにパロディだからと言っ てその出典が不明でも楽しめる作品は楽しめる作品と成り得るでしょう。 『ナディア』がそう言った作品に成り得たか? と言われれば1アニメファンと しては『?』ですが、特に最終回にかけての一連のパロディを知らないと楽しめ なかったのか? と言う件を考えると古参のアニメファンには鼻に突く『ヤマト』 パロ(と言うよりそのもの(^_^;))でえ新鮮に映った人達もいるかも知れません。 それが安易な方法であったにせよ『ナディア』は広い(一般視聴者を含めた)意味 で娯楽作品足り得たのではないかと私は思います(「考えます」ではない)。 されど、残して置きたい作品ではないことを付記しておきましょう。勿論LD なぞ買う気も起きませんが。一人のアニメファンとして言えるのは『パロディに 徹するのも結構だが緊張感のあるシリーズにして頂きたかった』と言うことです。 少なくともガイナックスのスタッフには「長過ぎた作品」だったのかも知れませ ん。中盤の中だるみ、後半に掛けての『島編』は正直的を外していると思います。 折角の39話と言う長丁場のTVシリーズ。任された製作スタッフとしては魅力 的とは言え、飛び込む前にもっと話を練っておくべきだったと思えます。長いシ リーズでしたので本来はキャラクターや物語の熟成を行えるに足る充分な時間が あったにも関わらず中途半端な作品と言う感は拭えないでしょう。否定意見が出 るのも仕方のないことと思います(設定やプロットは面白いと思えたのですが)。 例えて言えば『ナディア』とは・・・ 「まるで素性の良いワインにどんどん水を足して薄くなり、最後に慌てて継ぎ足 したら、それは全く別物の日本酒だった(^_^;)」 ・・・と言うのが私の『ナディア』への感想かも知れません(笑)。 ちなみに蛇足ですが『感動』と言うものは主観的な個人の感情であって、もし 感動出来ない方が感動した方の感動したシーンを教えて頂いても決して自分の価 値観を替えない限り感動する事は有り得ないでしょう。人間は客観的に物を見た がるくせに、本当は個人の主観的な物の価値判断しか出来ないものだと私は思い ます。もし『感動』と言う感情を理解したいのでしたら心理学や脳生理学の方を 学習した方がより『客観的』に物が見えて来るかも知れません(超蛇足(^_^;))。 ときに私は『感動』と言う主観を多勢にもたらせる作品の方が返って恐ろしい 作品と思えます。 (映像作品によって民衆操作を行えるとは思ってはいませんが…(^_^;)) 話は代わりますが・・・ 今回のMapletown Network 『ナディア』ボードで行われている議論(?)はファ ンと言う視点での『好み』の応酬と曲解に終始しているように思えます。それは 結構だと思いますし私もそう言った類しか書けませんが、はた目から見ていると 少々一種近ずき難いボードと化しているやも知れません(少なくとも私は恐くて 近付けなかった(;_;))。 そんなに力入れていると疲れますよ(^_^;)。 気楽に行きましょうよ。 根本 剛志(MAP1144)