#28 Article 140 Posted at 1992/02/24 02:08:13 by 森田美麗 (MAP1537) []

Subject: 【鉄腕アトムはだれのもの?】

1992;02		産経新聞

虫プロの債務処理行き違い
アニメ使用めぐり法廷紛争

 アニメ「鉄腕アトム」はだれのもの? 日本の
テレビアニメの草分けとなった故手塚治虫さん原
作などのアニメ六作品をめぐって、東京地裁で裁
判ざたが持ち上がっている。製作した「虫プロダ
クション」(旧虫プロ、昭和四十八年倒産)の債
務処理の行き違いが生んだ紛争で「著作権はこち
らに」「いや、うちに映画利用権がある」と、手
塚さんの遺産をめぐる綱引きは加熱する一方だ。
果たして”正義の味方”にふさわしい決着が裁判
でつくかどうか-。

 争っているのは、旧虫プロメンバーらが設立し
た「虫プロダクション」(新虫プロ、東京)と、
鉄腕アトムの米国向け輸出などに携わったマネジ
メント会社「鈴木国際事務所」(東京)。

 裁判では、初の国産テレビアニメの鉄腕アトム
をはじめ「ジャングル大帝」「進めレオ」「悟空
の大冒険」「リボンの騎士」「あしたのジョー」
の六作品(計四百四十本)が争いの対象になって
いる。

 これらのアニメは旧虫プロ倒産後、自主再建を
目指す従業員グループと、映画配給会社「日本ヘ
ラルド」の間で裁判となり、五十二年七月、日本
ヘラルドが従業員代表に映画利用権を譲渡するこ
となどで和解が成立。同年十一月設立の新虫プロ
に映画利用権が再譲渡され、一応の決着をみた。

 ところが、旧虫プロの清算人を務める弁護士が
五十六年、著作権を鈴木国際末ア所に譲渡したこ
とから、紛争が再燃した。

 平成二年十二月に著作権登録を認められた同事
務所昨年七月、新虫プロの許諾でアニメビデオの
製作販売に取り掛かっていた映画会社に差し止め
を求める仮処分を申請。これに対し新虫プロ側は
同十一月末、独占的な劇場・テレビ配給権や複製
販売権の確認などを求めて提訴、反撃に出た。

 「和解経緯を見ても当方に権利があるのは明ら
か」と主張する新虫プロ側と、「著作権者が利用
権を持つ」と反論する鈴木国際事務所の溝は深く
、このままではファンが鉄腕アトムなどを見るの
も難しくなりそうな雲行きだが・・・。