#25 Article 859 Posted at 1993/07/10 12:15:17 by Sido (MAP000) [ANIKENREN]

Subject: Re:*10 アニ研連上映会の感想とか。 /849 .... /833 /832

いいかげん遅いですが、上映会の感想など。
既にみなさん書かれてらっしゃるので、
私が思ったことだけ簡単に書きます。
ちと、長くてすみません。


●オープニング
今回は宝箱ということで、たいぶ作りやすいネタではないかと思ってたのですが、
まあ、あんなもんでしょうかね。むむむ。見る側の人間は気楽なもんです(^_^;
ただいえば、宝箱のデザインがどこのサークルも同じなのが気になりました。
いわゆるドラクエデザイン。やっぱりゲームの影響は偉大というより、
もうちょっと考えて欲しかったなという。

●Sweet Candy(国学院大)
恐ろしいまでにほのぼのとした作品世界がなんともいえません。
こういうものは、意識して本気で作ると面白くなると思うんですが(^_^;

●Venus Forever(電通大)
えっと、いきなり笑わせてもらいました。いいよなあ、こういうのって(笑)
電通大のパロディ路線は、いつもなかなか面白いので、次回も期待です。
ただ、御先祖様万々歳は分からなかった人が多かったみたいですね(^^;
実は、私もそうだったりしますが(^^; モットベンキョウセネバ

●疾風! 50feet’s
ついに独立ですか。新作ロボットが既に登場してるところが、やる気を感じさせます。
もちろん期待してますので、頑張って制作にとりくんでください。

●日常的英雄奇譚(CG連)
いわせてもらうと、この作品、私は嫌いです。どこが面白いのかなあ、と。
物を漢字であらわすということ自体が既に、私には映像でストーリーを表現すると
いうことを投げだしているように思えてならないんです。
まったく新しい映像体験と言えないことはないのですが、
それよりも最近の子供の絵に時々ある、絵を描いているはずなのに
字で説明している絵(*1)のようで、正直言って不快でした。
実験なら実験で分かりますが、でもDoGAの方では賞を取ってましたよねぇ??

●みかちゃん(帝京大)
来る度に、見たことのあるキャラクターがみれて、
なおかつ成長してたりするのはうれしいなあ、というなんていうか、
親馬鹿状態にさせてくれました(^_^)。

●極虎さん(中央大)
これもなかなか面白かったですね。私にとって、割と好感度が高い作品です。
でも見てる時笑えるだけでなく、後で考えてゾッとするような毒があると
もっとよかったなぁ。

●葬列(千葉大)
まったく予想外のタイプの作品でした。最初見る時慌てちゃって。
アンコールがかかって良かったです。見直せたから。
ほかの人がいってるように凄い作品です。
都市の中にああいうものが存在してる。
ただ、場所が都市で本当に良かったのかな、
という気がしないでもないですが、考えすぎですね。これは。

●JACK(千葉大)
作品の出来に、完膚なきまでに打ちのめされた、といったら大げさでしょうか?
ともかく、素晴らしい仕上りです。お見事!
美しい構図、美しい作画、よくやったな、と思います。
ただ、ストーリーの面でもうちょっと練れたかな、と感じてしまうのがおしいです。
なんか、一度みたことあるような話で。それでも、よくできてますが。

●殺人心理(39゜8′)
いっつも雰囲気のある作品を作ってますよね、ここは。
独自の世界観、独自の演出を気持ちよく見させてもらいました。
ピンとはりつめた空気がいいですね。

●星に願いを
やっぱりこれですねえ、今回は。
動きがどうとか、ストーリーがどうとかいう前に、もうゾクゾクきましたもん。
今まで何度か上映会に行きましたが、ワクワクとかドキドキとかはありましたが、
ゾクゾクする作品には出会ったことがありませんでした。
こういう生理的に人間にゆさぶりを書けてしまう作品は、本当にすごいと思ってます。

それで、私はこの作品の中を歩いていく「その他大勢の人」が好きです。
どうも当日は目の状態があまり良くなく、動画についていくのが大変でしたが(^_^;
実に特徴のある人間が歩いてましたね。ファッション、顔つき、その他もろもろ。
こういうこだわりって私は好きですし、それがこの作品の深みを増してました。
あの群集がモロ、この作品の世界観をあらわしてましたし。

いささかつらい構成ではありましたが、それがなんというか、
作者の方の思いといったら勝手にとらえすぎなんでしょうけど、
「若さ(笑)」みたいなものを感じました。「青さ」かも。
でもまぁ、それはそれでいいんじゃないでしょうか。
あのくどいまでのメカと女の子、追っ手と女の子の対比からは、
怨念のようなものすら、感じてきます。
あの作品世界のやりきれなさ、狂気みたいなものが伝わってきます。
それがこの作品のメインだと思いますから。
それが感じられなければ、虚しすぎます。
それが感じられたから、良かったなあと、私は思います。

●しりとりアニメ(あっちこっちのサークル)
どこでも「練習用」に作ってる感のあるしりとりですが、
恥ずかしながら告白すると、私はこれが大好きです(ああ、いってしまった)。
なんていうか、アニ研連の上映会に一番最初に参加した時に、
一番印象に残ったのがコレなんですよね。
しりとりアニメ自体初めての体験でしたし、
アニメの原点ていうか、メタモルフォーゼそのものだし。
いろんな物体がぐりぐり変形してつながっていくと、
頭をかき回されそうになって好きなんですよ。
でも、今回は不作でしたね。何回か前の東海大のとかは面白かったのですが。
発想そのものがチープなものばかりだったので、少しあきれてみてました。
期待してる人もいるんだから、もうちょっと頑張ってくれぃ!

●最後に
長くてすみません。できるだけ沢山の作品に感想を書きたかったもので。
先にみなさんの感想を読んでしまっているためか、
どうも少しきつい感想になってしまいましたね。
今回、上映について思ったのは、どんなに良い作品でも、
尺の長い作品は上映が難しくなる、ということです。
一生懸命作っても、上映に時間がかかればかかるほど、
アニ研連での上映はしにくくなってしまうんですね。
端からみていても、やりきれない気持ちになります。
作った人たちにしてみれば、尚更でしょう。
ほかの上映会にもっていくという手も、もちろんありますが、
もともとアニ研連で発表するつもりで作られた作品もあるでしょうし、
あれだけ人の集まるようになったのですから、何か対策が必要でしょうね。




Sido
*1
最近の子供に絵を描かせると、緑色の三角形を描いた後に、
「山」という説明書きをつけたりする子供が、中にはいるらしいのです。
もっと非道いのになると、緑色の三角形も描かずに、
ただ漢字の山を「書いて」終わりにしてしまうとか。
つまり、自分の世界を絵で描けないようなのです。
緑色の三角形が山にみえなくても、いいと思うし、
それが山に見えるような発想の柔らかさが必要だと思うんですがね。
どうも早期受験教育の影響とかなんとかいわれてるみたいですが、
原因はよく分かっていないみたいです。