#210 Article 14970 Posted at 2000/11/04 06:46:30 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: 1984

1984年の東映特撮ヒーロー。

『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』(1984/1/3~MBS)東映
 '81年『仮面ライダースーパー1』放映終了後も仮面ライダー人気は衰えず
「テレビマガジン」「テレビランド」「冒険王」等で、新ライダーのスチール
写真による連載が決定、'82年7月号にその誕生のニュースが掲載され、名前
も一般公募された。そして同年8月15日に向ヶ丘遊園で『仮面ライダーZX』
のネーミングが発表された。スチールの撮影は5月より開始され、以後13回に
わたって行なわれた。
 こうして雑誌展開された異例のライダーだが、雑誌やアトラクションで次第
に人気を高め、連載終了後に正月特番としてテレビ放映されることになった。
1号からスーパー1までの歴代ライダーも登場、娯楽巨編となった。
 村雨良役の菅田俊は「平山さんと二人で遊園地回ったというのが、すごく思
い出に残っているんです。平山さんっていつもニコニコなさっているから。で
もそんな作り方した仮面ライダーも他にないんじゃないかと思うんですね。ド
サ回りばっかりで、まるで『あしたのジョー』みたいな(笑)。もちろん、最
初のネーミング発表会はハデですよ。でもそれ以降は、平山さんと二人で電車
の中で駅弁食って、駅のホームに二人で座って、何も会話するわけでなく電車
待っているわけですよ。そんな中大阪行った時、平山さんが三万円下さったん
です。もちろんそういうギャラはないんです。たぶん平山さんだって余分なお
金はなかったと思います。そんな中、自分の財布から三万円出して僕にくれた
んです。あれはうれしかったですね。そういうピュアなところで平山さんとお
付き合いできたというのが、なによりの宝ですね。この年齢になって思うんで
すけど、穏やかに流れる時間というのが、人間の中にあると思うんですよね。
僕にとってその出発点だったと思うんですよ『仮面ライダーZX』での経験は。
僕はたった一回しかやってないけど、仮面ライダーZXだったことを誇りに思
ってますよ。」と語っている。

『星雲仮面マシンマン』(1984/1/3~NTV)東映
 石森章太郎原作。宇宙刑事や戦隊シリーズで特撮ヒーローものが再び隆盛を
見せた'84年、シンプルな展開とテーマを追求、他のヒーローがシリアス路線
なのに対し、単純明快な娯楽アクション+コミカル路線がとられた作品。
 子どもアレルギーのプロフェッサーK(天本英世)が率いる犯罪組織テンタ
クルのいじめから子どもたちを守るために戦うマシンマンという一風変わった
対決の構図で、登場するキャラクターは一人も死なない。どんな悪人もマシン
マンのカタルシスウエーブで改心する“罪を憎んで人を憎まず”というヒュー
マニズムの思想が流れる快作となった。

『超電子バイオマン』(1984/2/4~テレ朝)東映
 スーパー戦隊シリーズ第6作。『電子戦隊デンジマン』以降初めて“戦隊”
というパターンの副題をとったタイトルでもわかるようにシリーズのマンネリ
化を避け、より飛躍した作品にするという意図で製作された。
 初めて敵の首領が怪物でない人間となり、名乗りの簡略化や、毎回の怪人の
代わりに巨大ロボが登場するなど、従来のシリーズとは違う、ハードな設定が
されてSF色が強くなり、視聴ターゲットを今までの幼児、低学年児童から、
ティーンエージャーにまで広げる要素となった。
 また、戦隊の女性キャラを2人にしたことで、今まで見ていなかった女の子
たちも見るようになり、視聴者層が小さな女の子たちにも拡がった。この成功
は以後のシリーズに影響を与え、高視聴率の1つの要因となっていく。
 物語も宿命の戦士対メカ人間というハードイメージが強調され、新帝国ギア
側とバイオマン側の相次ぐ強化や、バイオ粒子の持ち主の抹殺を図るシルバの
出現など、波乱に富んだ展開で話題を呼んだ。
 ドクターマン役の幸田宗丸は「むかしも、『ウルトラマン』や『ウルトラセ
ブン』などに出ていまして、こういったものには縁が深いですね。最近では、
『仮面ライダースーパー1』『バイオマン』に出させてもらいましたが、とく
に外国の古典劇のように、大きく演じることができたドクターマンは楽しかっ
たです。年間に一つのすじをとおして、エスカレートしていく狂気の段階を、
しっかりみせながらできましたね。共演の方がたもいい人ばかりで、やりやす
かったですよ。あまり苦労はなかったのですけど、メークはたいへんでした。」
と語っている。

『宇宙刑事シャイダー』(1984/3/2~テレ朝)東映
 宇宙刑事シリーズ第3弾。前2作の主人公中心の物語とは異なるバラエティ
に富んだ内容となった。
 主人公のシャイダー役の円谷浩(円谷一監督の息子で、円谷英二特技監督の
孫)はアクションが得意なタイプでなく、生身のアクションは女性パートナー
のアニーの担当となり、JACの森永奈緒美のミニスカートを翻しての大胆な
アクションが話題になった。
 宇宙刑事シリーズ最終作ということで、最終回の後に『宇宙刑事スペシャル
集合!三人の宇宙刑事』という特番が放映された。

 この年の特撮ヒーローは豊作って感じでした。カタルシスウエーブは、実に
魅力的な技だと思います。
                        21世紀まで、あと58日    高木志郎アオ