#210 Article 14958 Posted at 2000/10/28 07:03:30 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
Subject: Re:*12 1983 /14957 ..... /14943 /14941
夏休み映画。
『ザブングルグラフィティ』(1983/7/9)日本サンライズ
『ドキュメント太陽の牙ダグラム』(併映)
『チョロQダグラム』(併映)
『ザブングルグラフィティ』はテレビ版のダイジェストというより、名場面が
話数の順番など度外視されて展開された。新作カットも30カットほど用意され
死んだはずのアーサー・ランクが再登場した。
監督の富野由悠季は「僕は、今回の仕事は監修者ですますつもりであった。
しかし、結局は、いろいろと口を出してしまった。フィルムをいじり、アフレ
コ、ダビングにつきあい、本来のフィルム責任者である菊池君にいやな思いを
させ、結局は、ひとつの意志によってまとめられなかった不都合な部分もでて
きてしまった。(中略)我々は、与えられた時間の中で、最大限にザブングル
の作品の意志の中の、良い力とスタミナの部分をすくいあげたつもりである。
そのためには、演出的な技術者意識も捨て、過去のダイジェスト版のやり方も
捨てた。ただひたすら、ザブングルが(ひょっとすると、あなたが)こうしろ、
というところだけをとりあげてまとめた。」と述べている。
『ドキュメント太陽の牙ダグラム』は白黒ニュースフィルム風の画面とカラー
ストーリーの組み合わせで展開され、白黒画面の部分は古い映画風にフィルム
の傷が出ているなど凝った作り方をしていた。
総監督の高橋良輔は「えーい僕は全能の神なのだ!この世界は我が意の儘!
ムンズとフィルムの一片を取りあげて、そこに映っているキャラクターに云っ
てやりました。なんだお前なんか、なんの主義主張もないくせに、カットクズ
と共にバスケットの底に沈め!…また一人主張しない心優しいキャラクターが
消えていきます。切り捨てたのは僕です。僕には彼等を切り捨てる権力がある
んですから。そして今は義務を背負いこんでしまったのですから。ダグラムの
テーマはなんだったんだろう…。さようならフェスタ、僕は君が好きだった。
さようならデイジー、君はけなげだったよ。さようならリタ、君は可愛かった
ね。ロイル兄さん出番がなくても気にしないでおくれ。たかが映画なんだから
…。」と記している。
『チョロQダグラム』はわずか10分の作品だが、スタジオライブが作画を担当
し、『Dr.スランプ』調の2等身の可愛いキャラが生き生きと動いた。
『パタリロ!スターダスト計画』(1983/7/10)東映動画
魔夜峰央原作の漫画の映画化だが、大幅にオリジナル脚色が施された。原作
ではダイヤ発射寸前に決着がつくのだが、映画では発射され、後のオチは全部
オリジナルで、魔夜も絶賛したという。
『ユニコ 魔法の島へ』(1983/7/16)サンリオ映画
手塚治虫原作『ユニコ』の第2弾。
村野守美が監督、映画の中ほどに出てくるファンタジックな踊りのシーンは
村野自ら原動画を描いた。子どもの色彩感覚を意識して作られた美術設定は、
場面ごとにカラフルな色調を見せた。魔法使いククルック役は『昔ばなし』の
ベテラン常田富士男が演じたが、独特のセリフまわしのためか、アフレコの時
一番NGが多かった。
手塚は「二年前に創られた第一作目のユニコは二つの話をまとめたものだっ
たので、長編映画として物語的にくいたりないなあと思ったのですが、今度の
『ユニコ魔法の島へ』は筋に起伏があって、やっと『ユニコ』の長編が出来た
なぁと思っています。これはいちに監督の村野氏とスタッフ達の努力のたまも
のと思います。」と書いている。
『時をかける少女』(1983/7/16)角川春樹事務所
筒井康隆原作。大林宣彦監督による尾道3部作の第2弾。クライマックスで
和子が断崖から決死のタイムトラベルを行なうシーンはブルーマット合成処理
で、当初スタントマンを使うつもりが、急遽、本人自信のダイビングに変更、
真っ青に塗られた全高1.5mの合成素材から原田知世は翌朝までかけて何度
も飛んだという。
『はだしのゲン』(1983/7/21)ゲンプロダクション
中沢啓治が'73年「少年ジャンプ」に連載した明るくすこやかな被爆少年を
主人公に戦争の悲惨をテーマにした劇画のアニメ化。原作は英語、ドイツ語、
エスペラント等に翻訳され、世界中で読者数1000万人を超える。
映画は真崎守が監督してマッドハウスが制作協力。商業封切館での上映では
なく不定期のホール公開だったが、内容の濃さに各マスコミでも次々取り上げ
られた。
どの映画も、それなりの面白さがあったと思いますが、私は見に行きません
でした。
21世紀まで、あと65日 高木志郎アオ