#210 Article 14954 Posted at 2000/10/25 06:39:56 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: Re:*9 1983 /14953 .... /14943 /14941

初夏のテレビアニメ。

『ナイン』(1983/5/4~フジ)東宝、グループタック
 あだち充が'78年から「少年サンデー増刊」に連載した人気野球漫画を原作
とするスペシャルアニメ。原作は『みゆき』や『タッチ』に比べると地味だが
根強いファン層を持つ。
 監督は杉井ギサブローで、好編に仕上げた。

『ストップ!!ひばりくん!』(1983/5/20~フジ)東映
 江口寿史が「少年ジャンプ」に連載した漫画が原作。アニメ化にあたって、
江口の他作品からの話も取り入れたりした。
 いわゆる“ニューハーフ”のひばりを描くのにスタッフが気を使ったことは
男の子でありながら自然に女の子としてふるまう姿を描くこと。キャラクター
デザインを担当した兼森義則作画監督は、ひばりの体の線、特に裸に近い状態
の時の腰や胸の感じに気を使ったという。

『ベムベムハンターこてんぐテン丸』(1983/5/26~フジ)東映
 かぶと虫太郎が「コミックボンボン」に連載した漫画のアニメ化。
 東映動画研修生の佐藤順一は、『パタリロ』で部分的にコンテを切ったが、
本格的な演出デビューは『テン丸』18話だった。

『プラレス3四郎』(1983/6/5~TBS)東宝
 牛次郎、神谷みのるが「少年チャンピオン」に連載した漫画のアニメ化だが
原作では擬人化されたプラレスラーをメカとして描くなど相当手が加えられ、
プラレスが戦争のためのマイクロウェポン化へと進展しそうになる後半の展開
はアニメのオリジナルだった。
 シリーズ構成・脚本の藤川桂介は「広告代理店の旭通から持ち込まれてきた
のがこの番組でした。カナメ・プロダクションという小さな会社の文芸担当と
して働いている若手に企画をさせたのだが、どうにも未熟で番組にならないの
で、力を貸してもらえないかということでした。それでとにかくプロダクショ
ンの代表と会うことにしたのですが、制作会社が小さいこともあって、これか
らなんとかしたいという意欲に溢れていて、これまで付き合ってきた、いわゆ
る大手の制作会社が、どこか意欲を失いつつあるのとは、対照的な魅力があり
ました。やる気満々といった雰囲気でしたが、そんな熱気に感動して、仕事を
受けることにしました。そして文芸担当でやがて脚本家になりたいという武上
純希氏という若者を弟子にして面倒も見ることにしました。(中略)作画監督
のいのまたむつみさんは、まだ二十歳そこそこの若い女性でびっくりしました
が、大変絵のうまい人でした。彼女がその後ぼくとコンビを組んで、『宇宙皇
子』のイラストを描くことになった、記念すべき番組だったわけです。」と書
いている。

『ピュア島の仲間たち』(1983/7/1~NTV)瑞鷹エンタープライズ
 ステファン・コスグローブ原作。『ハイジ』などを制作して、名作ものでは
定評のあるズイヨーが作ったメルヘンで、キャラデザインは小田部羊一。

『魔法の天使クリィミーマミ』(1983/7/1~NTV)スタジオぴえろ
 スタジオぴえろのオリジナル作品。少女アニメの一端を担ってきた魔法もの
に芸能界のエッセンスを加えた現代向けの少女アニメ。キャラクターデザイン
は『うる星』で一躍有名になった高田明美で、独特のラインが多くのファンを
魅了した。
 マミの声を演じたのは『スター誕生』から飛び出した新人歌手・太田貴子で
NHK『レッツゴーヤング』のサンデーズなどアイドル歌手として活躍。
 チーフディレクターの小林治は「スタジオぎゃろっぷの若菜社長に伴われ、
当時、武蔵小金井のスタジオにおじゃましましたのが、スタジオぴえろと布川
ゆうじ社長との初めての出会いでした。彼はまだ三十路を少し出たばかりで童
顔の初々しい青年社長でした。そんな彼からの、『クリィミーマミ』という魔
法少女ものの監督をやってみないかというお誘いに、一瞬耳を疑いました。(
中略)ただ、私共の亜細亜堂もその頃ようやく若手の演出家や作画スタッフに
力がついて来た頃で、布川社長は、とりあえず小林にCDを任せておいて、そ
の若手を大いに使ってやろうという魂胆だったのです。案の定、働き盛りの亜
細亜堂の若手は、ぴえろ作品の為に一生懸命働き、成果をあげていきました。
その中で、望月智充・後藤真砂子などは、15年後の今日まで、亜細亜堂籍ぴえ
ろ出向が続いているのですから(後藤真砂子は、望月籍)。まさにぴえろと亜
細亜堂は一心同体ということではないでしょうか。布川社長の発想に驚くのは、
このように人を使うにも実に戦略的ということです。」と述べている。

 人気漫画などのアニメ化作品が主流である中、オリジナルに挑戦したぴえろ
の『クリィミーマミ』は偉いと思います。この作品から日テレ金曜夕方6時の
魔法少女シリーズが始まるわけです。
 でも、当時の私は『ボトムズ』を見てました(汗)。
                        21世紀まで、あと68日    高木志郎アオ