#210 Article 14953 Posted at 2000/10/24 06:47:16 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
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劇場アニメ。
『ノエルの不思議な冒険』(1983/4/29)イルカ音楽出版
『イルカのクリスマス ジェレミーの木』(併映)イルカオフィス
シンガーソングライターのイルカは、歌を休業している間に描いた絵本が40
万部以上売り上げたのがきっかけで、その絵を動かしたいと執念を燃やした。
それが最初に実現したのが1980年放映のテレビスペシャル『ジェレミーの木』
(Art.14874)で、この作品がさらに夢を広げ、劇場での大画面でのアニメ化
を追求したのが『ノエル~』である。
物語は、ノエルがお日さまにアイスクリームを届けるまでを描いたファンタ
ジー風冒険談。
『プロ野球を10倍楽しく見る方法』(1983/4/29)フジテレビ、東和、フイルムリンク
阪神の江本孟紀は、1981年8月26日の対ヤクルト戦で8回で交代させられて
「ベンチがアホやから野球がでけへん」と発言し、首脳陣批判をしたとして、
任意引退処分となった。江本の野球界のウラ話をゴーストライターがまとめた
『プロ野球を10倍楽しく見る方法』『~20倍楽しく見る方法』は2冊合わせて
300万部以上のベストセラーとなった。
この本を原作とした映画で、『がんばれ!!タブチくん!!』と同じように9回
のオムニバス構成になっていた。1、3、5、9回は日米プロ野球の名プレー
珍プレー集(実写)、2、4、6、8回は選手が実名で登場するアニメ、7回
は監督や選手に小型マイクをつけて録音した試合中の会話を聞き取るコーナー
が配置された。
『ゴルゴ13』(1983/5/28)東京ムービー新社、フイルムリンク
さいとう・たかをが1969年から「ビッグコミック」に連載している超ロング
ベストセラーのハードボイルドアクション劇画のアニメ化。国際政治の裏側で
活躍する謎の殺し屋、自称デューク東郷を主人公とする連作シリーズで、脚本
から作画までを複数のスタッフで分業する、さいとう・たかをが貸本劇画時代
に取り入れたシステムが、一種の情報コミックであるこの作品で生かされた。
この原作劇画から2作の実写映画が作られていたが、アニメはこの時が初めて
だった。
この劇場版『ゴルゴ13』ではコンピュータグラフィックが導入(COMPUTERと
PICTUREをMIXした《COMPIX》と呼ばれた)された。タイトルと戦闘場面
の3分30秒という短いものだが、この映画のために開発され、(株)トーヨー
リンクスに設置されたLINKS-1で作り上げられた映像が話題になった。
観客の感想ではコンピュータ使用の賛否は分かれたが、タイトル部分の画像は
コンピュータならではの良さが出ていたという意見が多かったようだ。
監督は出崎統だが、劇場版『ゴルゴ13』は出崎カラーの少ない作品となって
いる。『ゴルゴ13』は'98年に手塚プロ制作で、出崎統&杉野昭夫という同じ
コンビによってOVAにもなる。
出崎は「さいとう・たかをさんの原作というのは、非常に映画・映像といっ
たものを意識して、それを下敷きにしています。さいとうさんはそれを目標に
描いているんですネ。もともと劇画は映像のコピーというか、その利点をうま
くとり入れて読ませるみたいなところがあるでしょう。だからその二つの表現
方法のちがい、利点をうまく使っている原作を、そのまま映像化しても果して
おもしろいか、といった問題があるんですネ。僕としては、ストレートな映像
化ではおもしろくないと、そのままではつまらないと考えています。」「実験
という言葉があてはまるかどうかわかりませんが、いわゆるマンガじゃない表
現というか、つまり、僕としてはこれまで『エースをねらえ!』といった作品
をはじめとして、いわば劇画の表現を追求してきたわけです。だから、この表
現をつきつめたらどうなるか、といった欲求があり、そうしたことを今回の『
ゴルゴ13』で、試してみたいと思っているんです。例えば、爆発シーンの表現
にしても、ただ炎や煙をワッと出すといった、いわゆるアニメアニメしたもの
でなく、もっと別の表現が可能じゃないだろうか、といったことを今、いろい
ろと考えているところなんです。」と語っている。
『ゴルゴ13』のコンピュータグラフィックに、当時の私は違和感を覚えました
が、こういう先駆者たちがいたからこそ、今のCGアニメがあるわけですね。
新しい映像を作ろうとした努力は偉大だと思います。
21世紀まで、あと69日 高木志郎アオ