#210 Article 14923 Posted at 2000/10/07 06:41:41 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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初夏のテレビアニメ。

『おちゃめ神物語コロコロポロン』(1982/5/8~フジ)国際映画社
 原作は、吾妻ひでおが「プリンセス」に連載した『オリンポスのポロン』。
吾妻は「少年チャンピオン」の『気まぐれ悟空』など少年誌のギャグ漫画から
「プレイコミック」の『やけくそ天使』など青年誌の性を扱ったギャグを経て
「別冊奇想天外」の『不条理日記』で'79年星雲賞を受賞、マニア好みの作家
となり、'80年代には三頭身美少女を描かせたら右に出る者はいないロリコン
の神様といわれていた。その作品がロリコンブームの中、ファンのラブコール
を受けて初めてアニメ化されたわけである。
 ギリシャ神話に題材を取り、自由自在に料理し、可愛く愉快なギャグアニメ
に仕上げ、子どもからロリキャラファンまで、それぞれ楽しめる作品にした。
アズマ虫をはじめ各種の吾妻キャラが登場するのも見どころの一つだった。

『とんでモン・ペ』(1982/6/5~ABC)東京ムービー新社
 少女アニメに新しい風を、と東京ムービーが制作した意欲作。『おはよう!
スパンク』に続いて吉田しげつぐがチーフディレクターを手がけ、ほのぼのと
したムードのホームコメディ調アニメとなっているが、ぬいぐるみに命を吹き
込めるペーちゃんを中心にSF的な味つけもされ、家族ぐるみで楽しめる作品
に仕上げた。
 後にSF赤ちゃんアニメ『ママは小学4年生』(1992)を手がける井内秀治が
演出に参加している。

「先頃、アメリカ航空宇宙局の衛星写真に、南米大陸のジャングル奥深く、不
思議な紋様が発見された。幻の黄金都市エルドラードではないかと世界中の人
々の注目を浴びる。エルドラード、それはアンデスの天険と、アマゾンのジャ
ングルにはばまれ、大勢の探検家の何世紀にわたる必死の捜索を退けてきた、
インカの幻の都である。」
『太陽の子エステバン』(1982/6/29~NHK)MK、スタジオぴえろ
 アメリカの児童文学作家スコット・オディールの小説「黄金の七つの都市」
が原作で、アニメ化に際して早坂暁が構成しなおして原案とした。黄金と謎を
ちりばめた新大陸の不思議な文明インカ、マヤ、アステカと、太平洋に沈んだ
といわれるムー大陸の文明を組み合わせた冒険ロマンアニメ作品。
 NHKとルクセンブルク放送会社CLTとの共同制作。海外ロケによる実写
フィルムとアニメーションを合成させるという試みもなされた。オープニング
にコンピュータアニメも盛り込まれた。
 美術監督の中村光毅は、苦労したところについて「『エステバン』の舞台と
なっている場所は、太陽の光線が大変に強いところですから、そのために光と
陰のコントラストが非常に強いんです。ですから、そのことに注意して描かな
ければならなかったことですね。それと、途中から話の展開に変更があって、
SFっぽく変わっていったんです。これからどういうふうに話が展開していく
のかが、わからなくなってしまったことも、苦労といえば苦労ですかね。」と
述べている。

『Theかぼちゃワイン』(1982/7/5~テレ朝)東映
 三浦みつる原作で「少年マガジン」に連載された漫画のアニメ化。少年漫画
では従来の“学園もの=熱血スポーツ”という図式から抜け出して少女漫画的
要素を取り入れた学園ものが増えた。この作品は少年漫画界のラブコメ路線の
ハシリで、女性作家の作品とは一味違った青春学園ラブコメに仕上がった。
 企画の栗山富郎は「アニメでもギャグものが多いですが、少し変わった感じ
のものを、ということで選びました。原作者の絵もシッカリしているので、ア
ニメ化しても面白いものができそうです。幅広い皆さんに楽しんでもらいたい
と思っています。」と語っている。

 これらのアニメはなかなかキッチリ作られていたと思います。それにしても
日本船舶振興会提供の『一休さん』の後番組が『かぼちゃワイン』というのに
は驚きました。笹川会長は見てたのかな?
                        21世紀まで、あと86日    高木志郎アオ