#210 Article 14865 Posted at 2000/08/09 07:16:46 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]

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劇場版映画。

『地球(テラ)へ…』(1980/4/26)東映、恩地日出夫監督
 竹宮恵子が「マンガ少年」に連載したSF漫画のアニメ化で少女漫画家作品
の本格的劇場アニメ第1号といえる。『伊豆の踊子』など実写映画で知られる
恩地日出夫が監督した。ジョミー・マーキス・シン(CV:井上純一)、フィシス
(秋吉久美子)、キース・アニアン(沖雅也)、ソルジャー・ブルー(志垣太郎)、
ジョナ・マッカ(薬師丸ひろ子)、グランドマザー(岸田今日子)と、人気俳優が
声の出演をした。
 一般にアニメは総カット数が実写に比べて多く、例えば『銀河鉄道999』
では1600カットだが、『地球へ…』はわずか650カットでワンカットが非常に
長かった。恩地監督は「実在感さえ出せれば、いくらでも長いカットは平気だ
よ」と言ったが、長いカットを退屈させずに見せることがアニメーターの腕に
かかってきて大変な作業だったという。
 それまであまり例の無い作画監督による全カット、レイアウト・システムを
とった。須田正己作画監督はスタッフルームにカンヅメになり、髭ものび放題
で男らしさを増したそうだ。
 恩地監督の狙いで、画面に実在感を持たせるため、レイアウトの段階でワン
カットごとに光源を決めておき、背景の暗い方にキャラクターも影をつけて、
立体感のある画面になった。
 美術監督の土田勇は「発想は飛躍していても絵に説得力があり、耐えられる
画面になっていると自分では思っています。力のある映像にしたいですね」と
語っている。

『がんばれ!!タブチくん!!激闘ペナントレース』(1980/5/3)東京ムービー新社
 前年11月ヒットした『がんばれ!!タブチくん!!』のヒットをうけて作られた
第2弾。ヤスダ、ヒロオカに加えて、ドカベン、ハリモト、バイト君といった
キャラも登場、野球の他にゴルフやタブチ家を舞台にした話もあった。
 当時ヤクルトの監督を辞めて浪人中だったヒロオカがタブチに「セイブから
監督のオファーがある」というシーンがあったが、'82年それが現実となり、
広岡監督はケガを防ぐために肉を減らして野菜を多く食べるよう選手に指導、
食生活まで管理するのかと話題になった。西武は中日を下して初優勝し、広岡
式管理野球が改めて話題となる。

『復活の日』(1980/6/28)角川春樹事務所、深作欣二監督
 小松左京原作のSFをもとに、角川映画が構想5年、製作期間3年、製作費
22億円をかけた超大作。核と細菌の両兵器が人類にもたらす脅威と悲劇を様々
な人間模様を交えて映像化した。
 製作の角川春樹は「私はこの映画をつくりたいがために、映画製作に手を染
めたのだ」と語っている。
 潜水艦から南極まで本物で、特撮シーンは少ないが、セスナ機がアルプスの
山腹に激突する場面、ソ連の原潜T-232が英原潜ネレイド号の対潜ミサイル
で撃沈する場面、アメリカの南極基地が核ミサイルに吹き飛ばされる場面など
で特撮が使用された。
『VIRUS』のタイトルで当時としては破格の世界34カ国に輸出された。

 斜陽の映画界の中、アニメと角川映画だけは元気だったと思います。
                        21世紀まで、あと145日   高木志郎アオ