#210 Article 14849 Posted at 2000/08/01 07:34:00 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
Subject: Re:*19 1979 /14845 ...... /14818 /14816
しまった!ボケて明日アップするつもりだったアーティクルをArt.14848に
書き込んでしまいました。
暑い上にコミケ原稿に追われて疲れてるようです(苦笑)。
冬休み映画。
『ルパン三世カリオストロの城』(1979/12/15)東京ムービー新社、宮崎駿監督
説明不要。宮崎駿監督の躍進作だが公開当時は前作『ルパンVSクローン』
の半分弱の収益だった。しかしアニメファンの間では話題作で、美少女キャラ
ブームはクラリスから起こったといってもほぼ間違いなく、同人誌『クラリス
マガジン』は人気となった。映画の中でルパンが「このロリコン伯爵」と叫ぶ
シーンがあり、アニメファンに“ロリコン”という言葉を広めた。クラリスは
17~8歳くらいでロリコンの目から見れば年増だが、可愛いから許されている
らしい。
(Art.14815のつづき)作画監督の大塚康生は「宮崎さんがやればこの作品は
絶対におもしろくなる。それについこのあいだ、火の出る思いで彼を手伝った
んだから、ここで貸しを返してもらえればありがたいと考えたのです。しかし
そのころ、宮崎さんは『コナン』でピンチを助けてもらった高畑さんへのお返
しに、『赤毛のアン』のレイアウトでがんばっていたはずなのです。彼のこと
をうかつに誘えば、高畑さんに不義理することになるという厄介な関係です。
そこで私はすぐに『来てよ!』とは呼べませんでした。それから、1週間くら
い経ってからのことです。宮崎さんから連絡が入りました。『大塚さん、ぼく
がやるよ!』『カリオストロ』のはじまりです。彼は今度もまた、ストーリー
ラインからコンテ・作画チェックに至るまで『コナン』以上の密度でがんばり
ました。」と書いている。
宮崎駿は「作品づくりからまかされて始めた仕事である。おぼろ気にあるプ
ランをかたちにする作業は、舞台となる小国の湖と城の鳥瞰図を描くところか
ら始めた。絵ができ上がった時、うまくいくぞと確信した。シナリオについて
は、タイトルは共同執筆、絵コンテでの変更は自在という約束で、大ラストま
でのプロットを作り、執筆者に依頼した。初稿でのニュアンスの違いや、荒削
りの部分はそのままに印刷、同時に大型の紙にシークェンスを書き、壁に張っ
て絵コンテ作業に入った。これは、自分の仕事が全体のどこに辿り着いたかを
知るためで、絵コンテの終わったシークェンスは、マジックで消していくので
ある。『ルパン』のような作品は、筋は定まっても、どのような見せ方をする
か、人の出し入れや、しのばせる罠や伏線が大事なので、映像化する過程で、
プロットの変更はまぬがれがたい。起承転結に合わせてA、B、C、Dの4パ
ートに分けて進めた作業で、Cパートに至り、当初の計画では大幅な呎オーバ
ーが見えてきたので、筋立てを簡潔にすむよう中修正を行なった。Dパートは、
スケジュールが逼迫し、予定した内容では作業が消化できないと判断し、戦術
的後退を絵コンテ段階で行なった。この妥協のために、作品完成後の半年間、
精神的に敗北感にさいなまれた。しかし、一見変則的とも見えるこの方法その
ものは、決して間違いではないと思っている。」と記している。
『戦国自衛隊』(1979/12/15)角川春樹事務所
半村良原作のSF小説の映画化。現代から戦国時代へとタイムスリップした
自衛隊一個小隊の人々の青春群像。隊長の伊達(千葉真一)は、戦国の武士、
長尾景虎(夏八木勲)と意気投合、武田信玄との闘いに加勢する。
作品中には、製作費8千万円をかけて特注した61式戦車も登場した。
タイムスリップでは海岸の自衛隊員に、流れる雲や太陽、カモメなどを何重
にも合成し、幻想的な特撮シーンになった。
でも、クラリスをロリータと呼ぶのは、やっぱり無理があると思います。
21世紀まで、あと153日 高木志郎アオ