#210 Article 14816 Posted at 2000/07/13 06:51:28 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: 1979

1979年は国際児童年で、良い子のための名作ものが多く作られた。

『キリン名曲ロマン劇場 野ばらのジュリー』(1979/1/4~TX12)DAXインターナショナル
 現代音楽のブームに押されてクラシックの名曲を聞く機会に恵まれないこと
に着目して企画されたのがこの名曲ロマン劇場で、名曲をテーマに、その曲に
ふさわしいイメージのオリジナルドラマが作られた。
『野ばらのジュリー』ではテーマソングにシューベルトの「野ばら」を選び、
全編を通してクラシックがバックに流れる優雅な作品となった。

『赤毛のアン』(1979/1/7~フジ)日本アニメ
 思春期の女の子の心理を描いて、少女の間で圧倒的な人気を持つルーシー・
モード・モンゴメリ原作の文学作品のアニメ化。幅広い層を対象に持つテレビ
アニメだけに、日常的なストーリーを追う内容では苦心したようだが、監督の
高畑勲は原作をアニメーションで読ませることに徹し、名作路線が文芸路線に
変わったといわれた。近藤喜文のキャラクターも可愛いだけの美少女キャラで
はなく、等身大の親近感を生んで作品のリアルさを引き立て、ファンをうなら
せた。
 高畑勲は「『ハイジ』や『三千里』のときは、片時も原作を離さないなどと
いうことはしなかったのです。(中略)それに、人物像もかなり変えました。
ですが『赤毛のアン』の場合はそういうことをせずに、あくまで原作に従って
やってみたのです。結果的に、それはある程度成功したと思っています。」と
書いている。
 声優の山田栄子は「夢と想像力にあふれるアンが、たまらなく大好きでした。
特に、声優として初めての仕事だったので、毎日が緊張と感動の連続。アンの
ように、心の友とも出会え、素晴しい先輩たちに支えられ、私がいちばん必死
になり、またキラキラできた忘れられない作品でした。夢のような美しい画面、
『赤毛のアン』に出会えて良かった!!」と語っている。

『日本名作童話シリーズ赤い鳥のこころ』(1979/2/5~テレ朝)シンエイ動画
 鈴木三重吉によって主宰された児童文芸雑誌『赤い鳥』は、1918年7月創刊
から'36年10月「三重吉追悼号」まで合計196冊発行された。鈴木は、自分の娘
に読んで聞かせる子どもの読みものが乱暴で下等なのに驚きあきれ、純情的な
興味から童話を書き出したという。俗悪、下劣な読みものや雑誌の現状に対し
て、世間の小さな人たちのために芸術として真価ある純麗な童話と童謡を創作
する最初の運動をめざし、島崎藤村、泉鏡花、小川未明ら当時文壇で活躍して
いた人たちを執筆に動員した。
 その『赤い鳥』の中から名作を集めてアニメ化したのが『赤い鳥のこころ』
で、芥川龍之介原作『蜘蛛の糸』などよく知られた話から珍しい話まで、画面
にしっとりと描き出した。この番組は、テレビ朝日開局20周年と国際児童年を
記念して企画された。各話ごとに背景、人物ともに作品にマッチするデザイン
を作り出し、演出も原作のイメージを大切にした。

 1979年は共通一次元年で1月13日~14日に試験を受けました。で、受験から
帰ってから、マシュウが連れて来た赤毛の女の子を見てマリラ・カスバートが
驚く話を見ました。アンって当初は不細工な女の子だと思ってたけど、見てる
うちに可愛く思えてきたのは高畑演出と近藤キャラのすごさですね。
                        21世紀まで、あと172日   高木志郎アオ