#210 Article 14785 Posted at 2000/06/20 06:43:33 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
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1977年、アメリカでは『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』が公開され
(日本公開は'78年)SFブームとなった。'68年『2001年宇宙の旅』は確かな
科学考証によるSFX映画として頂点を極めていたが、『スター・ウォーズ』
はヒロイックなストーリーで、SFを知らない一般の観客の心まで魅了した。
こうして画面に登場するメカニックやモンスターなど“サイエンス”と“フィ
クション”は抵抗なく受け入れられるようになったのである。
一方、日本では『宇宙戦艦ヤマト』のヒットで、アニメ映画がSFブームを
支えるもう一つの柱となっていく。
東宝は'77年末『スター・ウォーズ』の当初の日本公開題名『惑星大戦争』
を流用、内容的には『宇宙戦艦ヤマト』に近い、宇宙での戦艦の戦いを描いた
特撮SF映画を公開した。
『惑星大戦争』(1977/12/17)東宝、福田純監督
東宝特撮の名作『海底軍艦』(1963)の轟天号をスクリーンに復活させ、舞台
を宇宙に広げた意欲作だったが、便乗作品と見られ興行的には良くなかった。
田中友幸プロデューサーは「『惑星大戦争』は『スター・ウォーズ』の亜流
であると評されることが多い不遇な作品だと、わたしは感じている。もともと
わたしとしては“海底軍艦轟天号”を宇宙にとばすことが狙いだった。(中略)
黒煙をもくもくと吐いてとぶ宇宙船が出てくる物語があってもいいではないか、
わたしとしては『地球防衛軍』『宇宙大戦争』そして『海底軍艦』の集大成と
してこの企画をとらえていた。」と述べている。
中野昭慶特技監督は「徹底したスペース・オペラにしようじゃないかという、
プロデューサーの発想があったわけです。ある意味では、宇宙空間での様式的
な美しさというか、何か絵画にしちゃおうじゃないかと、―絵画といってもあ
まりスマートなものじゃなくてね。『ノストラダムスの大予言』で絵巻物をや
ったと言いましたけれど、『惑星大戦争』でも、宇宙の絵巻物をやったら、ど
ういうことになるんだろう。それと、逆にそういう素材を与えられたら、何を
やっても許してくれるんじゃないだろうかと、いう気持ちもありましたね。純
粋なSFファンからいったら、あれはちょっとちがうかな、という気もしてま
したけどね。荒唐無稽といってしまえば荒唐無稽なんだけれども、絵の中に、
スラップスティックの面白さみたいなものを、加味してやろうかなということ
は、ありましたね。戦闘機を射ち出すにしても、どうやって射ち出そうかと。
リヴォルバーってのも、単純な発想ではあるんだけれど。いい発想かどうかは
わかりません。ただ、極端に楽しければいいんじゃないとか、ということで、
絵に立ち向かいましたね。」と語っている。
今から見ると味わいがある気もするけど、当時はデブになってしまった轟天
を嘆いていました。
21世紀まで、あと195日 高木志郎アオ