#210 Article 14754 Posted at 2000/06/03 06:40:00 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
Subject: 1977
'77年はじめのアニメ。
『タイムボカンシリーズヤッターマン』(1977/1/1~フジ)竜の子プロ
好評でシリーズ化となった“タイムボカンシリーズ”第2弾。今回はタイム
マシンではなく乗用メカで世界各地を飛び回るという設定になった。ヤッター
ワンを始めとする多彩なメカ群が特徴で、物語の山場で登場する“ゾロメカ”
も人気があった。悪玉トリオのメカのコクピットに出現する“おだてぶた”の
「ブタもおだてりゃ木に登る」などの一発ギャグや繰り返すことによって笑わ
せるマンネリギャグが完成。この作品はタイムボカンシリーズ最高の視聴率を
誇る人気番組となり、放映期間も2年を越え、全108本の長期作品となった。
総監督の笹川ひろしは「どっちかっていうと『タイムボカン』は、ギャグ物
としては未消化の部分があるんですよ。だから、『ヤッターマン』の時には、
ギャグ物に徹し、既存のギャグ物のワクから、ちょっと外してみようと。何で
もアリみたいな世界で、おもちゃ箱をひっくり返したような遊び心で作ってみ
ようと。だから、パァーッとした感じが『ヤッターマン』には出せたんじゃな
いのかなと思うんです。」と述べている。
『あらいぐまラスカル』(1977/1/2~フジ)日本アニメ
スターリング・ノースの実際の体験をもとに小説化された『はるかなるわが
ラスカル』が原作。作者がラスカルと暮らした少年時代の一年間の日々を感慨
深く描写し、アニメ化にあたっては当時の時代背景を丁寧に再現して、物語を
いっそう奥の深いものにした。
脚本の宮崎晃は、松竹の映画監督であり、山田洋次監督『男はつらいよ』の
助監督や脚本も手掛けている。こういった実写映画の人材を起用するのは後の
名作劇場でも伝統となる。
宮崎は「私自身は生身の人間が演じても通用するように、アニメーションを
あまり意識しないで書いた脚本なんです…まあ、実際アニメのことはよく知ら
なかったしね。でも、結果として遠藤さんに気に入られ、また私もノって作っ
た作品でしたね。私はいまだにあの作品は好きですね。」と語っている。
この作品では、スターリング役の内海敏彦、アリス役の富永ミーナ(現在の
冨永みーな)ら当時の子役が声優として出演している。
『ジェッターマルス』(1977/2/3~フジ)東映
手塚治虫原案、設定のオリジナルテレビアニメ。キャラクターデザインから
一目瞭然のように『鉄腕アトム』のリメイク企画。
企画書にも「『鉄腕アトム』が誕生してすでに十年。私たちは、十分洗練さ
れたアニメ技術をもって再びこの作品にチャレンジし、鉄腕アトムPARTII
として『ジェッターマルス』を世に送り出したいと願うものです」とある。
マルスと川下博士は、虫プロの『アトム』(1963)から24時間テレビのゲスト
を経て手塚プロによるリメイク版の『アトム』(1980)まで、一貫してアトムと
お茶の水博士の声を演じた声優の清水マリと勝田久が演じた。
マルスの同級生はケン一くん、シブガキ以下『アトム』そのままのメンバー
で、担任もヒゲオヤジこと伴俊作だった。また、手塚治虫漫画家生活30周年に
当たっていたこともあり毎回のエピソードにはハムエッグ、ランプ、ガロンら
手塚漫画のスターたちがゲスト出演した。
何本かはストーリーも原作『アトム』に材をとり、手塚ファンを喜ばせた。
一方、さすらいのロボット・アディオスなどのオリジナルキャラも、ファン
の人気を得た。
『ヤッターマン』の徹底した遊び心が、『怪盗きらめきマン』でも出てくると
良いと思うのですが…。
21世紀まで、あと212日 高木志郎アオ