#210 Article 14724 Posted at 2000/05/19 07:06:30 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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'75年10月のSFアニメ。

『タイムボカン』(1975/10/4~フジ)竜の子プロ
 タイムマシンで過去未来を縦横無尽に駆け回るSFギャグの傑作。それまで
シリアス路線とギャグ路線がきっちり分かれていたタツノコ作品だが、前年の
『破裏拳ポリマー』からシリアスにギャグがミックスされ、『タイムボカン』
では完全に“シリアス設定のギャグ”という路線が誕生した。タイムマシンを
使うことで、中世ヨーロッパから日本の昔話まであらゆる時代、背景が出せ、
話にバリエーションが持たせられた。
 SF的要素とキャラの面白さがマッチし後にシリーズ化されるほどの人気を
獲得、特に“悪玉トリオ”は意外な人気者となり後のシリーズにも同スタイル
の3人組が必ず登場するようになる。
 総監督の笹川ひろしは「この企画は『ちょっとリアルな感じのギャグマンガ
を作ろう』という感じで動き出したものです。でも、ギャグ物っていってもタ
イムマシーン物ですから、今まで余りなかった企画なので、周囲の人たちは戸
惑ったんじゃないかな(笑)。我々スタッフ側だけではなく、視聴者側にもな
かなか理解してもらえなくってね。まじめな歴史ものだと思う人も多いようで
した。そういった点で、誰もが全く想像がつかなかったんじゃないかな?連載
マンガだったら、ある程度人気も読めるんですが、オリジナルですし…。そこ
でスポンサーに良くわかってもらう為に、パイロットフィルムも作ったのです
が、それでもまだ皆さんは、戸惑われていたようです。ギャグ物や、リアルな
物とか、割とはっきりしたものしか見てない人達が多かったので、それが混ぜ
合わさった物が出てきた時に理解してもらうのに、ちょっと時間がかかったん
でしょうね。」と述べている。
 タカトクトイスから「Z合金」という商品が発売された。

『鋼鉄ジーグ』(1975/10/5~NET)東映
 タカラの“磁石”のコンセプトを導入した画期的玩具「マグネモ」シリーズ
第1弾『鋼鉄ジーグ』の立ち上げには講談社が関与した。「テレビマガジン」
の田中利雄編集長はタカラから磁石の関節を持つロボットの企画が持ち込まれ
デザイン・ブレーンとしてダイナミックプロを紹介した。そのモックアップを
参考に永井豪の指示のもと安田達矢が描いたのが後の鋼鉄ジーグで、東映動画
の本格的な製作への参入はこの段階に入ってからだという。ちなみに、この縁
から「テレマガ」はタカラと組んで『ミクロマン』のヒットを生み出すことに
なる。
 もちろん、ダイナミックプロが行なったのはジーグのデザインだけでなく、
古代日本史に材をとる邪魔台国の女王ヒミカなどや、サイボーグとなった司馬
宙と父マシンファザーとの相克といった設定全般である。
 タカラの「マグネモシリーズ マグネロボット鋼鉄ジーグ」は百万個を超え
ポピーの「超合金 マジンガーZ」以上のヒット商品となった。「マグネモ」
は関節が磁石で作られたバラバラにして遊べる玩具で、「超合金」の“見てる
だけで満足”的思考に“いじってもっと満足”的思考を加えた、後発のタカラ
のポピーに対する回答を込めた商品だった。
 ジーグは、パーツの交換によりパワーアップ。初期のパワーアップパーツの
マッハドリルは「マグネモ」とセットになっていたが、第28話登場の「パーン
サロイド」以下、「マリン=ジーグ」「アース=ジーグ」「スカイ=ジーグ」
と、状況に応じた戦闘形態が発売された。

『UFOロボグレンダイザー』(1975/10/5~フジ)東映
 俗に『マジンガー』シリーズ第3弾といわれるが、横山賢二プロデューサー
ら『マジンガー』のスタッフは『鋼鉄ジーグ』へとほぼ移行し、勝田稔男プロ
デューサーをはじめとする『ゲッターロボ』スタッフが手がけたため、前2作
とは趣が異なっている。
 それでも『マジンガー』シリーズな理由は、同時間帯で永井豪原作だという
こと以上に『マジンガーZ』の兜甲児がレギュラーとして登場していることが
挙げられる。この兜甲児の再登場はフジテレビの強い要請によるもので、劇場
版『宇宙円盤大戦争』のデューク・フリードとの共演による“ダブル主人公”
ものとして企図された。
 企画の勝田稔男は「上原(正三)さんも、田村(多津夫)さんもそうだった
んだけど、大反対したんですよ、実は(笑)。車にハンドルがふたつあるよう
なもんでしょう。本当は過去を引きずった主人公を使って、思いっきりキザに
人間を描きたい、って思ってたんで、できるだけ(話を)デューク・フリード
のほうに振って。だから兜甲児には申し訳なかったですね」と述べている。
 その言葉どおり兜甲児は割りを食った印象で、TFOでの足手まといぶりや
シラカバ牧場の牧場ひかるに恋心を抱くなどの設定は違和感があった。
 それ以前のゲッターロボなどのポピーの玩具では、合体はできなかったが、
「デラックス超合金グレンダイザー」でスペイザーとの合体が再現された。
 フランスでは『GOLDORAK』というタイトルでヒットした。

 タイムボカン、ジーグ、グレンダイザーとメカ的にはずんぐりした感じで、
あんまりカッコよくないですね。タカラのジーグの玩具が画期的だったという
のはわかるけど、なにしろ私は当時中学生でしたから…。
                        21世紀まで、あと227日   高木志郎アオ