#210 Article 14714 Posted at 2000/05/15 06:21:41 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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1975年4月4日(金)夜7時。
 サンライズの前身、創映社制作協力のアニメが始まりました。

『勇者ライディーン』(1975/4/4~NET)東北新社
 鈴木良武(五武冬史)原作のロボットアニメ。メカニック一辺倒でない要素
を組み入れ、『マジンガーZ』『ゲッターロボ』に挑戦した。鈴木はその突破
口をムー大陸の歴史から語ることによって見い出し、素体ロボットにフェード
インする主人公とゴッドバードに変形するメカニックなアイデアで全く新しい
ロボットものを作り上げた。
 鈴木良武は「ライディーンの場合は、ぼくが土台をつくり、企画ブレーンが
それを突き固め、その固められた土台の上にさらにまたぼくが建物を築くとい
うぐあいに、はてしのない餅つき合戦がサンライズの企画室で連日のごとくお
こなわれていた。人が一つのことに集中出来る時間は、せいぜい二時間が限度
で、あとはもういけない。そんなある日。企画会議がまだ始まったころのこと
だと思うが、例によって二時間ぐらい過ぎたとき、だれいうとなくビールでも
飲もうかという話になった。元来酒好きの連中である。こちらの方は一発で決
定して、飲みながらの作業がはじまった。さて、それからである。企画会議に
は、必ずビールがお相伴するようになり、まっぴるまから酒盛り(?)会議が
はじまった。」と書いている。
 CDの富野喜幸は「しかし、主人公のひびき洸とその両親をどのように設定
して物語を構成するかという段になって、監督の私と鈴木氏との間で何度か激
論が交わされた。というのも、このときの制作方法では監督の主張がかなりの
比重でストーリーに反映されたからである。鈴木氏は、ムーから物語りたいと
し、私は、洸から出発してライディーンの神秘世界を描いていくとしたからで
ある。その結果の合意が、ムーの香りと戦闘、洸の三位一体となった第一話に
なった。」という。
 ひびき洸(CV:神谷明)は、不思議な声に導かれ、人面岩に隠されたムー帝国
の遺産であるロボットを見つける。大魔妖帝バラオが、一万二千年の眠りから
目覚め、悪魔世紀が幕を開けた。洸はライディーンの内部へフェードインし、
悪魔人のプリンスシャーキン(市川治)率いる化石獣と戦う。
 が、3本ぐらい制作に入ってから放送局がNETに決まり事態は急変した。
 1973年暮れ、『11PM』で紹介されたイスラエル人ユリ・ゲラーによって、
“超能力”の存在がクローズアップ。'74年1月には「少年サンデー」誌上に
念力でスプーンを曲げる関口少年が紹介され、全国からスプーン曲げ少年少女
が続々登場。3月ユリ・ゲラーが『木曜スペシャル』(NTV)に出演してブーム
は頂点に達し、テレビ番組は超能力を次々とテーマに取り上げた。しかし反感
を持つ向きもあり、「週刊朝日」が「カメラが見破った針金・スプーン曲げの
トリック」「超能力ブームに終止符!少年の母、反省の手記」を掲載。“独裁
者が生まれるのがこわい”として、“理性の朝日”は科学の立場から反超能力
キャンペーンを繰り広げていた。
『ライディーン』を放映することになったNETは'75年4月に朝日の系列と
なり、『ライディーン』のオカルトチックな部分が局の方針に合わないという
ことで、メカニックな設定に変えていかなくてはならなくなったのだ。
 富野は「設定改変の論理性を導入できなかったばかりに、かなり僕は破れか
ぶれになって、メカニック路線に切り換えていった。そのために、ドラマはか
なり破綻をきたして、トミノは総監督不適格者との烙印をおされてしまった。
長浜忠夫監督が創映社に呼ばれたのは、そんなドタバタ騒ぎの頃だった。『ラ
イディーン』の助っ人である。」と書いている。
 長浜は「二十七話で『勇者ライディーン』を引き継いだ私は、シャーキンを
殺すのが最初の仕事になった。これだけのキャラを殺すには、それだけの花々
しい場を作ってやらなければならない。私は自分でストーリーを作り、ライタ
ーに書いてもらったが、最後は自分で手を加えたりした。『敵ながら、あっぱ
れなやつ…おまえが、もし味方だったらなあ』という洸のセリフは、いまも気
に入っているセリフの一つである。放映後、あちこちからカミソリの刃の入っ
た手紙がとどいた。『よくも、私のシャーキンさまを殺したな!』といった恨
みの声である。なるほど、こんなファンもいたのかと、改めて感心したしだい
である。」と述べている。

「フランス大革命の前夜、花屋の娘として育てられた美少女シモーヌは、ラ・
セーヌの星と名のり、剣をとって戦う。しかし、彼女は自分が王妃マリー・ア
ントワネットの妹であることをまったく知らなかった。」
「マリーを殺せ!」
『ラ・セーヌの星』(1975/4/4~フジ)ユニマックス
 金子満原作。『ベルばら』+『リボンの騎士』という路線を狙った少女向け
アニメ。主人公がマリー・アントワネットの肉親だという設定が奇抜だった。
本来女の子向けの作品でありながら、男子学生が少女漫画を読むようになって
きた時期で、男性ファンも結構増えたようだ。
 富野喜幸は『ライディーン』を降ろされた後、『ラ・セーヌの星』のラスト
1クールだけの監督をやることになった。
 富野は「が、なまじの歴史物的フィーリングとか、何をやる話なのか、よく
分からないで―というより、よく創れずに終ってしまった。つまり、僕は長浜
監督のガリッと自分のものを作ってしまうというパワーの出し方を知らずに、
なんとなく『ラ・セーヌ』をひきうけてしまって、なまじ前半の話を受けての
つじつま合わせをしようとしすぎたために、ダラリとしたシリーズにしてしま
ったようなのだ。」と書いている。

 このネタなら、おNei様からレス貰えるんじゃないかな~☆
                        21世紀まで、あと231日   高木志郎アオ