#210 Article 14581 Posted at 2000/03/08 06:56:49 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
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1969年前半のテレビアニメ。
『ひみつのアッコちゃん』(1969/1/6~NET)東映動画
原作は、「りぼん」に1962年4月号から連載された赤塚不二夫の少女漫画。
赤塚は、映画『私は魔女と結婚した』の紹介記事をヒントに女の子を主人公に
した魔法ものを考えた。編集長に「キミィ、今頃、魔法ものなんて古いよ」と
言われたが、大好評となった。横山光輝『魔法使いサリー』に続いてアニメ化
されたが、原作漫画は、この作品の方が早かった。
『海底少年マリン』(1969/1/13~フジ→NTV)テレビ動画
『ドルフィン王子』の設定をそのまま生かした『がんばれ!マリンキッド』の
改題。
『ウメ星デンカ』(1969/4/1~TBS)スタジオ・ゼロ、東京ムービー
藤子不二雄原作。小学館の学習誌でスタートし、テレビアニメ化にともない
「少年サンデー」で拡大連載された。藤本は『オバQ』『パーマン』では日常
性の中に非日常性を持ち込んだので、次の『21エモン』では逆のことをやって
みようと思い、現在の我々にとって非日常的な未来社会を舞台に、我々と同じ
生活感で生きているキャラを主人公にした。だが、そのねらいは読者の子ども
たちには理解しにくかったせいかパッとせず、路線を元に戻そうと考えたのが
『ウメ星デンカ』だった。
藤子は「日常的なありふれた生活の中に、ほかの星(ウメ星)からやってく
る連中を活躍させました。『オバQ』『パーマン』で、生活環境、人間との違
いをかきつくしていますので、この作品では、現代社会に封建時代の主従関係
を持ちこんでみました。それと、なんでも出てくるつぼ(これに入ってやって
きた)を設定したのも工夫の一つで、これは『ドラえもん』まで引きつがれて
いるアイディアです。」と書いている。
1969年は、7月にアポロ11号が月面着陸に成功した年で、『ウメ星デンカ』
にもそのエピソードがある。
スタジオ・ゼロはこの番組と『佐武と市』の終了でテレビアニメから撤退、
藤子アニメも一時中断する。
『紅三四郎』(1969/4/2~フジ)竜の子プロ
劇画タッチの吉田竜夫、九里一平の画風はアクションものに定評があったが
その才を活かして武術格闘を扱った本格アクションアニメ。エンターテインメ
ントに徹し、単なる格闘ものに止まらずSF、ホラー、ファンタジーと各分野
の要素が物語に散りばめられている。トレスマシーンが導入され、4Bや6B
など柔らかい鉛筆が使われて画面効果を高めた。
かつて講道館四天王の一人とうたわれた柔道家・紅正五郎は、相手や武器を
問わない紅流を創始するが、謎の武道家と対決して無残な死を遂げた。正五郎
の息子・三四郎は亡き父のそばに落ちていた義眼から“片目の男”を父の仇と
して旅に出る。紅流の真紅の柔道着に身を包んだ三四郎は必殺技“紅十字星”
を駆使して、柔道家や剣道、フェンシング、空手、レスリング、ボクシング、
早打ちガンマン、猿人、ミイラ、猫魔族などの敵と戦う。
「♪ヤッ オー エイッ 赤い太陽 それより赤い 胸に正義の 血潮がおどる」
美樹克彦の主題歌が当たらなかったので、新主題歌で堀江美都子がデビュー
した。当時ミッチは12歳だった。
『もーれつア太郎』(1969/4/4~NET)東映動画
赤塚不二夫原作。世の中に屈折した不満を抱く若者たちはいつも暴れまくる
猫ニャロメに親近感を持ち「ニャロメ!」は流行語になった。「ウルニャイ」
「バカダニャー」などニャロメ言葉も若者の間に定着し、新左翼には“全共闘
ニャロメ派”も現われるほどの人気だった。
演出の山口康男は「下町のほうを、カメラをもってしらみつぶしにロケハン
しましてね。大根はどこに並べるか、つり銭カゴはどういうふうな仕掛けにな
っているかとか、八百屋のメカニズムを全部調べたんですよ。すると、原作に
描かれているウソっていうか、テキトウさが結構わかって、それを赤塚先生に
いったら、“あんまり調べるとギャグは成り立たない、いい加減にやったほう
がいいんだよ”っていわれて、ハッと思ったことを今でも覚えてる」という。
脚本の辻真先は「はじめのミーティングでは、まだ原作が連載開始して日が
浅いこともあり、どこにポイントを置くかで議論した。不明瞭な記憶でものを
いうと、山口康男ディレクターとぼくが対立したように思うが、事実はどうだ
ったかな。」と書いており、赤塚ギャグの表現が問題になったのだろうか?
「♪こらえて生きるも 男なら 売られたけんかを 買うのも男~」
山口はオープニングの演出も手がけ、時代劇風で見事に“歌詞そのまんま”
なオープニングをつくった。カラー化に伴って変更された舞台劇バージョンは
高畑勲演出。
「今日もまた太陽は昇り、川は流れる。忍の世界には、何人も犯すことのでき
ない掟がある。その掟を破るものには、ただ死あるのみ。だが、ここに一人の
男があった。太陽のきらめきも、月光の奏鳴も、一瞬、死の伴奏と変わるその
さだめを、自ら選び、貫いていく者。カムイ。忍者、カムイ。」
『忍風カムイ外伝』(1969/4/6~フジ)TCJ
白土三平の原作を、『サスケ』と同じスタッフが、さらにシャープなものに
仕上げた。
『どろろ』(1969/4/6~フジ)虫プロ
日曜夜7時半フジテレビの「カルピスまんが劇場」第1作。
原作は手塚治虫が手塚治虫が「少年サンデー」に連載した異色時代劇。未完
で終わっていたが、テレビアニメ化で続編が同時期に『冒険王』に新連載され
一応の結末がついた。第14話から『どろろと百鬼丸』に改題され、内容も一話
完結に変更になった。
作画監督の北野英明(後の麻雀劇画家)は「僕としては、どろろが一番印象
深いですね。あの妖怪キャラクターには苦労しましたから。バックミュージッ
クも日本の音楽を入れたりして……。手塚さんからもまかせてもらえたみたい
ですし、テレビでふれていけない所以外は自由にやらせてもらえました。当時
の虫プロは、色んな人達がより集まっていたので、僕も勉強になりました。」
と語っている。
『六法やぶれクン』(1969/4/28~NBN)東京ムービー
検事、弁護士として30年間、法律問題に関わって来た法曹界のベテラン佐賀
潜の著書をアニメ化した。
『怪獣王ターガン』(1969/4/7~NET)ハンナ・バーベラ
ジャングルに覆われた平和な惑星に住むターガン(CV:浦野光)はブーメラン
にもなる盾を手に、侵略者と戦う。
目と尻尾から光線を発射する空飛ぶ怪獣マリュー、一本角から岩石弾を発射
する戦車のような怪獣タングロー、ゴリラに似た黒い怪力怪獣リキラー(以上
3体・立壁和也)、不定形生物親子のヒューヒュー、ポーポー、という5体の
怪獣はターガンに従う。
「♪宇宙の平和を 乱すやつは 地獄の底へ つき落とせ~」
主題歌の作曲は『ウルトラマン』の宮内国郎。作詞の西田一は円谷のぼるの
ペンネーム。
『ガリバーと小人たち』(1969/4~NHK)ハンナ・バーベラ
それぞれのキャラクターは魅力的だけど、従来の路線の継承作品が多くて、
新たなヒーローって感じのキャラはいないかな。
21世紀まで、あと299日 高木志郎アオ