#210 Article 14542 Posted at 2000/02/19 06:58:46 by 高木志郎アオ (MAP3887) [DAIEI]

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大映のガメラ映画の第2作として検討された『ガメラ対氷人』の“氷巨人”
の企画が、冷凍怪獣バルゴンを出現させ、大魔神を生んだ。

『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966/4/17)田中重雄監督
『大魔神』(併映)安田公義監督
 ガメラ第1作があたったことにより、2作目は大作のカラー作品になって、
湯浅憲明監督は特撮をやった。人間ドラマをきちんと描いて、シリーズ中最も
大人向きに作られたが、子どもはそんなものは見ていなくて、怪獣が出てくる
まで売店に行ったり館内を走り回っていた。これではいかんと、湯浅は3本目
から子ども向けを強く意識するようになる。
 時代劇で定評のあった大映京都の長所を活かして、大映特撮路線に新機軸を
確立させたのが『大魔神』である。圧政に苦しむ庶民を助け権力者を打ち砕く
『巨人ゴーレム』(1937)にヒントを得て、日本独特の物語に変えて製作した。
 この特撮大作2本立ては、前作『大怪獣ガメラ』以上のヒットを放った。

『大魔神怒る』(1966/8/13)三隅研次監督
 シリーズ第2作。前作同様、勧善懲悪のストーリーだが、『十戒』(1956)の
見せ場を再現した湖水が左右に割れて大魔神が登場する場面など、前作以上の
特殊技術で描いている。

『大魔神逆襲』(1966/12/10)森一生監督
 第3作。物語の設定上、子どもたちが主人公となり、ここに至って大魔神は
子どものスーパーヒーロー化するが、物語の質は低下していない。腰の宝剣を
抜いた大魔神が悪人と戦う。

 バルゴンって、監督が違うからかも知れないけど、ガメラ映画としては異質
な印象があります。
 大魔神の特撮時代劇という独特の世界観はすごく魅力的だと思います。でも
1965年に一気に3部作が作られたっきり、これを継承する作品って無いんです
よね~。ガメラも復活したんだし新作やらないかな?
                        21世紀まで、あと317日   高木志郎アオ