#210 Article 14540 Posted at 2000/02/19 06:57:57 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: Re:*48 20世紀 /14537 .............. /14463 /14452

>>『オバケのQ太郎』(1965/8/29~TBS)東京ムービー
>これだとアニメ人気で原作(マンガ)がウけたように読めてしまうのですが。

 あ、わかりづらかったですか?すみません。
 私としては『オバQ』の原作が人気漫画だったことなんて常識だと思ってた
ので触れなかったのですが、若い方に対しては不親切ですね。もう少し詳しく
書いてみたいと思います。

 1963年、スタジオ・ゼロを作った藤子不二雄たちだったが、みんな会社経営
には素人で、経営状態はあまり良くなかった。また、アニメ制作に必要な根気
が続かず、雑誌部という部署を作って、ゼロのスタッフが絵を手伝うかわりに
原稿料をゼロの財源にあて、アニメ制作がやりやすいようにしようと折り合い
をつけた。
 藤本弘の結婚式のスピーチで、つのだじろうが「藤本クンはオバケが大好き
だ」と披露したのを聞いた「少年サンデー」の人に「じゃあ今度オバケの漫画
を描いてみませんか」と依頼され、スタジオ・ゼロ雑誌部の初仕事として二つ
返事で引き受けた。
 ただ怖いオバケではなく愉快なオバケを出したかった藤本は、予告一日前に
7種類ぐらいの人間離れしたキャラクターを頭をしぼって描き、そのデザイン
の中から編集部が一つ選んで、それに決めた。布をかぶって足だけ見えている
西洋オバケのキャラは主人公の性格を方向づけた。大口だから大食いだろう。
どんぐりまなこは神経質な顔ではない。
 予告〆切日が過ぎたと思ったら、すぐ第1回の〆切が来た。1964年1月9日
藤子不二雄の二人は〆切を目前にアイデアがまとまらずに苦しんだが、小田急
の通勤電車の中でアイデアを固め、会社に着くまでに、大まかなストーリーを
作った。藤子不二雄とスタジオ・ゼロということで、1回目はゼロのみんなで
描いた。オバケと家族などを藤本、正ちゃんとお兄さんと小池さんを安孫子、
その他の脇キャラを石森が担当。
 こうして誕生したのが髪の毛10本、デブっと太った少しずうずうしい感じの
Q太郎だった。が、キャラクターは生きもので、絵柄が描き進むうちに自然に
変わっていき、髪の毛は3本になって、顔つきも可愛くなった。犬が嫌いなの
も後から加わった。
 連載の予定は7回だったが、9回まで延長して、『オバケのQ太郎』は一度
終了した。読者の反応が、あまりパッとしないからという理由だった。しかし
その途端に全国から「どうしてオバQをやめたのか!またはじめてください」
という読者の抗議の葉書が殺到し、再び連載開始。
 こうして、『オバケのQ太郎』は人気漫画となり「少年サンデー」に1966年
末まで3年間連載された。また、小学館の学習雑誌8誌には1965年1月号から
連載された。

 というわけで、もともと人気のある漫画だったからアニメ化されたわけです
が、アニメのヒットによってさらに漫画雑誌の売り上げも上がったということ
です。
 また『オバケのQ太郎』は商品化も顕著で、食品、玩具、学用品、生活用品
など2000種類以上のキャラクター商品が発売され、メインスポンサー不二家の
ハイカップの王冠1個と切手20円分を送ると貰えたソノシート「オバQ音頭」
が盆踊りの定番となったりしました。
                                                高木志郎アオ