#210 Article 14479 Posted at 2000/01/11 06:19:31 by 高木志郎アオ (MAP3887) []
Subject: Re:*11 20世紀 /14478 .... /14463 /14452
日本の戦前の大衆文化のヒーローとしては『のらくろ』がいる。
1931(昭和6)年1月、「少年倶楽部」で田河水泡『のらくろ二等卒』の連載
が開始された。主人公の昇進にともなって、作品のタイトルも『のらくろ一等
兵』『のらくろ上等兵』…と変わり大東亜戦争勃発直前の1941年まで続いた。
読者はのらくろとともに成長し、その出世ぶりを喜んだ。
田河水泡は美校の図案科を出た前衛の画家だったが、生活のために新作落語
を書いて出版社と縁ができ、その編集者に絵描きなら漫画がやれるでしょうと
いわれて描きはじめたそうで、彼の計算ずくでない人を喰ったような人生態度
が作品にあらわれているようである。
アニメ化されて、1934年『のらくろ伍長・軍旗祭の巻』、1938年『のらくろ
二等兵・虎退治の巻』という映画が製作されたようだが、公開日などは不詳。
かつて軍国漫画だと一部に毛嫌いされていた『のらくろ』ですが、私は軍国
ファシズムの産物というより、どちらかというと軍人に向いていないキャラが
兵隊をやることによる笑いを描いた作品だと思います。
テレビアニメ『のらくろ』(1970)では「可愛いミコちゃんにアイアイアイ」
なんて軟弱者になり、『のらくろクン』(1987)では不条理な浦沢脚本によって
変な性格になってるけど、去年の講談社90年キャンペーンでも使われてたし、
長寿なキャラであることは間違いありませんね。
私としては、かなり好きなキャラクターです。
21世紀まで、あと356日 高木志郎アオ