#201 Article 165 Posted at 1997/11/14 14:46:13 by KA.Y (MAP6956) [ETC]
Subject: Re: Re: Re: 手塚治虫の伝説化? /163 /162 /137
> それでも、現在も続くTVアニメの制作サイドでの豊作貧乏、自転車操 >業等のインフレ状態を聞くにつれ、何となく手塚治虫に対して・・・です >ね・・・一人のアニメ好きとして、逆恨みなんでしょうけど、恨み言の一 >つも言いたくなりますです、はい。 > 手塚治虫の漫画が好きで、少なからず尊敬しているだけに、尚更。 その気持ちはどうしても有りますね。 手塚治虫は結局漫画を止められなかった。 その理由については様々な要因が有って、あの時の手塚治虫にとって、 又、手塚漫画にとっては最善の策だったのかも知れませんが、 手塚アニメの立場からすると、やはり間違いだったと思えてなりません。 一般に手塚アニメと呼ばれている物にしても、 製作体制から考えれば、所詮手塚治虫は口出しの多い原作者でしか無く、 公平な目で見て、手塚治虫らしい作品はと考えれば、 「バンダーブック」「マリンエクスプレス」の2作品しか無いと、俺は思います。 (短編実験アニメは別。これは商業作品では無いので……。) アニメ製作時に手塚治虫自信が描いた原画も、 演出、作画監督の所で直されてしまっていたという話も聞きます。 結局手塚治虫はアニメの製作現場から見れば、門外漢だった訳です。 漫画をあれだけ大量に描きながらのアニメの製作は、 さすがの手塚治虫にも不可能だったのでしょう。 彼の作品造りの論理はあくまでも漫画のそれから抜け出すことが出来ず、 似て非なるアニメ造りの論理を得ることが出来なかったという事だと思います。 そんな手塚治虫に、商業アニメの造り方が判る訳が有りません。 宮崎駿が、手塚治虫追悼文集の中で 「手塚治虫がアニメに関して語った事は、総て間違いです」 と言う発言も、この辺りから起因していると思われ、うなづけます。 (あ!エルカセットさん、これでしょ? ついでに付け加えさせて頂けば、宮崎駿も当然学生時代漫画を描いており、 ある時「俺が描く物は総て誰かの模倣だ」と気付き、 総てを焼き捨てた事が有るそうです。で、誰の模倣だと感じたのか……。 <確証が余りにも薄いので是で勘弁してください。>) そんな手塚治虫が、いつまでも世間一般からは「日本のアニメの第一人者」 としての評価を持ち続けた事に対する嫉妬。 「それは間違いだよ」と言いたい憤り。 そういうものが現在のアニメ製作者達には有るのでは無いでしょうか? 現在のアニメの状況と手塚治虫のアニメに関する発言を考えたとき、 少なくとも俺はそういう物を感じます。 だからこそ、尚更、歴史に『もし』は無いと判っていながら、 手塚治虫が漫画を止めてアニメ製作者に成っていたらどうなっていたか? と考えてしまいます。 吉田たつおはそれをやったのです。 既に売れっ子漫画家に成っていたのに其をすっぱり止めて、たつのこプロを造り、 アニメの傑作シリーズを次々と発表し続けた訳です。 (好き嫌いは有るでしょうが……) 吉田たつおが亡くなったとたん新作がパタッと途絶え、 旧作のリメイクや他社との協作ばかりに成ってしまったのを見ると、 彼の力の大きさを感じます。 手塚治虫にも出来なかった訳が有りません。 そして日本アニメの現状も違った形に成っていたかもしれません。 それだけの影響力の有る人だったと思います。 KA.Y