#20 Article 2381 Posted at 1993/11/11 03:35:06 by TAGAWA (MAP2292) [KAEDE]

Subject: Re: Re: Re: かえで映画会で16mmを観よう、の3回目 /2368 /2367 /1928

すっかり遅れてしまいましたが、どうも御疲れ様でした。
gijiさん、映写担当のSIMさん、がるがりさん、有り難うございました。

自称パンフレット^^;は28枚コピーして来たのですが、予想以上の盛況で
危ない所でした。

4コママンガがオチてない様な気もしますが、どうかお気になさらず(^^;)

今回のラインアップも堪能させて頂きました!(^^)充実でした。
長くてすいません、以下感想です。



●グランパ-すてきなおじいちゃん-
 製作:TVC(イギリス)

  RABIT-GTIさんの上映会以来の再見でした。あの画面のマチエールは、やはり
  紙に色鉛筆の類を使って作っているんでしょうか。手間も大変そうですが、
  色鉛筆もいったい何本いるのかと言う感じですね(^^;)

  ラストで草原に立つ少女の後ろ姿が、何かとても気丈に見えて好きです。

●世界人権宣言
 製作:アムネスティ・インタナショナル

  これはSIMさんのビデオで見せて頂いて以来ですね。
  クェイ兄弟の「検閲の禁止」の項、最後に手紙を受け取る手が何とも生命感の無い
  木製のオブジェだと言う辺り、何故かどきりとします(^^;)

●トゥ・リエン
 製作:ラジオ・カナダ

  バックの早い時期の作品は「メッセージがモロ」(C)MAFUNEサン の割には画面が
  今一つで、どうも見ていて抵抗を覚えてしまうのですが、この辺りになると
  流れる様な画面に見入ってしまいますねー。「木を植えた男」になるともう
  何も言えません…
  SAWAさんも仰言ってましたが、SIMさんの作品を思い出します(^^;)

●くるみわりにんぎょう
 製作:ソ連邦動画スタジオ

  これはgijiさんにソ連作品の貸し出しリストを見せて頂いて、
  独断で推薦しました(^^;)

  「ペンギン」等、作品のクォリティ的には他に選ぶべき作品が有ったかも知れ
  ませんが、大昔に日ソ協会主催の「ソビエトアニメーション映画祭」で見て以来、
  あの女の子をもう一度見てみたかった物で(^^;)
  当時のFILM1/24に、おかだえみこさんが「あの女の子の顔は、良くも悪くも
  日本人に思い付くセンスではない」…みたいな事を書かれて居た記憶が有ります。

  やはりタイトルのネームバリューか、だいぶ借りられていた様で
  フィルムの傷みが激しかったのが残念でしたね。更にあの、異常にしつこい
  日本語ナレーションと、画面を無視した吹き替えが…(^^;)

  監督は、えーと、ステパンツェフとゆー人でした。ホカニナニヲヤッテイルンダロウ

●少年と子だぬき
 製作:童映社 演出:持永只仁

  この作品が思いがけず見られて僥倖でした。有り難うございます~ >gijiさん
  スチルを見て、無意識に白黒作品だと思い込んでいた私は一体(^^;)

  正に20年前そのまま、の作品作りは賛否両論の様ですが
  元々レトロ志向の私はひじょーに好きです(^^)

  自分の子供を人間に化けさせるタヌキのお母さんの、
  「長い事やっていなかったから…上手く行くかしら」ダッタカ、
  持永氏の肉声でしょうか。
  最初に着物姿の子供になって、これじゃ古過ぎると洋服に変える辺りも泣けます。
  やはり着物姿の方こそ持永氏の原風景なんでしょうね…

  先日「桜」を見た時も、政岡憲三氏は実際にこんな風景を見ていたんだろうなあ、
  とか考えたりしていました。

  とは言え、五線譜模様をあしらった橋などはいかにも現代的で、
  1992年のどこかの田舎で、こんな話が有っても少しも不思議じゃないなーと
  思います(^^)

●合格!サラダ学園
 製作:TBSビジョン、朝日広告社  提供:キューピー

  70年代の「空飛ぶサラダボール」とほぼ同じコンセプトの作品ですね(^^;)
  キューピーの工場見学用のフィルムらしいですけれど、定期的にリニューアル
  しているんでしょうか。

  「サラダボール」も面白かったですけれど、この作品も息付く間もない密度の高さ
  ですねー。中だるみになりそうな部分に、最もハデな「健康戦士つよしマン」を
  持って来たり、子供を飽きさせない工夫がそこかしこに。企業努力?に脱帽です。
  スタッフロールが無いのは残念ですねー。

  何でも今回初めて借りられたフィルムだったとの事で、キズの一つもなく
  恐ろしくキレイな画面でした。アニメ含有率は…(^^;)


●チコタン-ぼくのおよめさん-
製作:学研、エコー社 演出:岡本忠成

  久しぶりに見ました。セルに表塗り?した様な人物から
  透明アクリル細工みたいなエビとか、マチエールへのこだわりが、
  さすが岡本作品と言うか。錆びた様な血の色も頭から離れません。

  私事ですが、小学校時代にこの曲の合唱をやらされた事が有りました(^^;)
  曲自体に異常なパワーが有るので、敢えて絵を付けるのは難しい作業だったのでは
  …しかし、見事な出来栄えです。

    自動車教習所で上映すると良いかも知れませんね(^^;)


☆↓この下4本は損害保険協会制作の作品です。☆

●稲むらの火
 製作:教配 演出:石崎すすむ

  損保協会のアニメーションは秀作が多いと思いますが、
  これはちょっとと言う感じが(^^;)

  江戸時代の実話を小泉八雲が採集し、戦前の教科書に採用されて…と言う
  話の様ですが、子供のキャラクターを付け足して、そちらに比重を置き過ぎた
  ために、「危険を知らせる為、大切な財産である稲むらに火を放つ」部分が
  かすんでしまっています(^^;)子供の脱出劇も説得力が無いし、どうもですねー。

  「童夢くん」の商店街のおじさんみたいな人がいましたけど(^^;)
  スタッフ近いんでしょうか??


●羽ばたけピータン
 脚本:小山高男 作画:芝山努

  おお、「明石と時の子供達」に続いてこんな所でも芝山氏の仕事が見られるとは。
  ホントに、人目に付かない所でもあちこちと…追っかけるのも大変ですね(^^;)

  ストーリーが公募した物…のせいか、スズメの生活スタイルと火事と言う
  組み合わせはちょっとギクシャクしていますが、思わず笑ってしまう
  正面構図や、脱出シーンをきっちり盛り上げる辺りはさすがですねー。

  会場をざわめかせたリス車掌さんが忘れ難いです(^^;)

●わんわん火事だわん
 脚本:小山高男 作画:南家こうじ

  何と、こちらは南家こうじさんですか(^^;)あなどれない…
  これも「ピータン」同様、プロットが混乱している感が有りますが
  画面に南家さんの香りは有りますね。ちょっとマイナーな色調で
  何となく「一発貫太くん」を思い出しましたが(^^;)

●ザ・ファイアー・Gメン
 演出:出崎統

  10年振りくらいでしょうか。やっぱり凄い!
  切れる様なセンスの鋭さは、70年代の出崎統の所謂一つの頂点と言うか(^^;)

  SIMさんのおっしゃる様に、「ガンバ」をグラフィカルにした様な画面ですが
  音楽が宇野誠一郎さんと言う事で、「悟空の大冒険」も思い出します。
  関係無いですが、出崎氏が描いた「悟空」の漫画版が当時の「COM」に
  載ってました。

  エンドタイトルの文字が(恐らく)出崎氏の自筆と言うのもらしいですねー。
  虫プロの「少年探偵団」のタイトルはモロに真崎守氏の字でしたが、
  あのノリですね。


総計208分、これでも私にはあっと言う間でした(^^;)
「のんびり」と言うコンセプトには外れてしまうかも知れませんが、
ボリュームが有った方が私は嬉しいです(^^;)

フィルムで見るアニメーションって、いいもんですね…改めて(^^)

私も「かえで映画会」の会員で有りながら映写機の使い方をまるで心得ていませんが
いつの日か免許を手中にして、自分でも上映会を開いてみたいなあと
夢は広がるのでした。しかし時間が…(^^;)


また余裕が出来ましたら、お願い致しますm(__)m~ >gijiさん スリスリ…

                                       TAGAWA(MAP2292)でした。