#20 Article 161 Posted at 1990/12/09 08:29:04 by MUK (MAP1480) [SVANKMAJE]

Subject: Re: ヤン・シュワンクマイエル映画祭 詳細 /159

行ってきました。
 89年度カルトの最大ヒット作「クロコダイル・ストリート」で
 有名になったクェイ兄弟が 師事した人物ということで、
 興味ある人が多かったのでしょうか、けっこう盛況でした。
 ジャヴ50が いっぱいに埋まってましたから。
 (望月智充さんらしき人をちらと見かけたけど、人違いかもしれなひ)

 いままで「アリス」しか観たことなかったですが、
 そのイメージの延長線上に どれもけっこう繋がる物があるなぁ
 とか思いました。
 シュールともダダとも ちょっと趣を異にした、
 とても感覚的に鋭敏に研ぎ澄まされた映像ですね。
 苦痛・嫌悪の一歩手前というよりは そこに立入ってしまった
 (しまわざるを得ない)一種不条理の孤立系です。
 でも、その中には 独特の黒い笑いへの指向が いつも存在しています。

 クェイ兄弟との比較論というのは 意味をなさないのかもしれませんが、
 このアイロニー含みのユーモアという点が一番違うところであり、
 またそれがシュバンクマイヤー作品の魅力なのでしょう。
 クェイ兄弟が、形態的・超象徴的でアーティフィシャルな映像なのに対して、
 シュバンクマイヤーは 実感覚的・始原的であり、
 洗練されたトーテミズムというような映像です。

 もしかしたら、人間が共通して持ち得るトラウマ
 (すなわち 乳児期の空腹感、苦痛等 外界との関連性に
  おいて露呈する不快感・恐怖感)に 直接的に訴えかけて
 きているんではないか とも思ったりします。

 錬金術とか魔術の領域の映像なのにゃ。
 今回ので 影響を受ける映像作家が、日本でもいるんではないだろーか。
 しかし 字幕なしで、チェコ語をまくしたてられると
 さすがにつらいものが・・・

        LD出ないだろなー
       (クェイ兄弟のは出るのにね)   の   MUK