#194 Article 2917 Posted at 1996/04/09 04:22:57 by 輪違聡司 (MAP3135) [NO.26]

Subject: Re:*45 世界の中心でアイを叫んだけもの /2883 ............. /2693 /2691

>  普通は、ちょっとぐらい逃げてもいいじゃん、といえるけど、
>  庵野さんはそれが許せないんですよね。たぶん。

 やっぱり、「逃げちゃダメだ」というのが、作り手の本意なんでしょうか……?

 ただ、どうしても「逃げ」の是非が掴みきれないのは、やっぱり、「エヴァンゲリ
オン」自身が「逃げ」ている、と感じるから……なんです。

 "設定的な"謎云々にしてもそうで……これだけ餌をばらまかれては、気にするなと
いうのが無理な相談だと思えるし、無茶だし、酷だし、傲慢だ、と思うんです。
 やっぱり正直言って、気になります。「あの正体は何? あれって何だったの?」
知りたいです。むちゃくちゃ知りたいです。うがー。

 そしてなにより、シンジ君が「逃げ」てしまっている、そういう結末になってしま
っている(と感じる)のが、気になって……

 ただ、エヴァの「逃げ」には、先に書いたような殿軍のような悲壮感を感じるんで、
問いつめるべきコトなのかどうか、判らなくて……
 いえ、同情するっていうんじゃなくて、「承知の上で逃げている、でも逃げながら
抵抗は続けている」という状況認識があるだろうことは、感じるからなんですが。
 でも、その「状況認識はしてますよ」という吐露が、あまりにあからさますぎて、
かえってこれは問いつめるべきコトなのかもしれない、という気もするし……何故、
「逃げ」ざるを得なくなったか、という原因究明が重要なのかな?
 うーん、よくわかんない。
 正直に、無責任な言い方をしてしまえば、「それは私には関係ない」なんですが。
 現に存在する作品と、それを見た自分だけが、私の判る全てだから。

 ともあれ、シンジ君には「逃げ」て欲しくなかったな…という思いは、あります。

 逆説的に、あるいは皮肉を以て(私は露骨な皮肉は嫌いなんですが……まぁそれは
ともかく)、「逃げ」の否定、「逃げ」への抵抗を表現しているのだとしても、やっ
ぱり主人公自身が「逃げ」てしまっては、判りにくい、伝わりにくいようにも思うし、
そしてこれはこれは私的感情に過ぎませんが、「辛く、悲しく、寂しい」です。

 でももしかしたら、こう思ってしまうのは、シンジ君に己を見てしまった人間の、
身勝手な、他律的な補完の欲求なのかも………うーんうーん。

 ……とりあえず、自分のことは棚に上げよう(笑)

 「人類補完計画とは(設定的な意味ではなく)何だったのか」という謎が、今一つ
ハッキリとしていない、明らかになりきっていないのが、「エヴァンゲリオン」一番
の問題なのかな、という気も、ちょっとしています、今。

 かといって、その謎をまるっきり無視しているわけではなく、逃げつつも向き合っ
ている、単に不親切になってしまっただけだ、という印象を受けるのは、せめてもの
救い……。でも、結果が良いか悪いかは別で。あまり良くはないのかも……。


 ケナされても仕方がない部分のある作品……とは、感じます。

 でも私は、甘っちょろい書き方をしています。自覚しています。
 ……エヴァに限らず。
 「辛辣な、ケナすよーな言い方をせずに"もの申す"ことが出来ないか」っつーのが
最近の自分の課題だったりします。難しいですけど。単に甘っちょろいだけかも。
 最近どのボード読んでも辛くって……その反動かも………。
 (とこれは、エヴァには関係ない私的な話。)


 「逃げ」……結論を出せということが、元々無理なことなのかもしれない……。
 辛いです。


                           わちがいそうじ。