#194 Article 2841 Posted at 1996/04/02 02:58:44 by わさ (MAP5146) [NO.26]

Subject: 初書き込みで最終話の感想

初書き込みです、でも、感想などだけ書きます。

 まず、ぼくの受けとめたエヴァは「何が言いたいのかはわかったけど
 危ういもの」です。
 庵野監督が最終二話のような話を描くってことはコミックスやらを
 見ればわかっていたことだと思います。アニメに、特にTVアニメに
 求められるものではなく、監督の想いというものを吐露したかったのだと
 思います。一種の芸術家みたいだなと思いました。
 「自分の言いたいことはアニメを通してしか伝えられない」と庵野監督は
 感じていたのだと思うのです。

 でも、やはりわからないことがあります。それは、「庵野監督は、自分の想いを
 聞いてもらえればよかったのか、それとも、視聴者に理解してほしかったのか」
 ということです。

 あんなアニメを放映する以上、ここに書き込まれているような批判は
 当然予測できたものだと思います。そういう、監督の想いを拒否した
 視聴者に対して庵野監督はどう考えているのか。

 もちろん視聴者が拒否した理由の一つに、監督の技量不足があるとい
 うのは、自他共に認めるものだと思います。「ソフィーの世界」がこ
 この書き込みで例としてあったと思います。あのような「哲学書」と
 いうか「思想書」というものは、読者の理解を第一にしてかかれてい
 るはずです。でも、エヴァもそうだとは思えません。

 それはたしかにわがままかもしれません。監督個人の想いの吐露のた
 めだけにTV放映するなど。でも、その想いを、ぼくたちが拒否する
 こともないと思うんです。監督の意図を受け取って上で、表現方法に
 疑問を投げかけるのならまだしも、ストーリーが完結しなかったこと
 を批判することは抵抗を感じます。

 もともとエヴァというお話は、主人公たちの目線を越えて描かれるこ
 とはすくなかったじゃないですか。それは、視聴者がシンジくんやミ
 サトたちと同じ目線にたってほしい、ということだったのではないで
 しょうか。

 ストーリー完結よりも、「一つの現実とパラレルな世界」にたったシ
 ンジくんと同じ目で、世界を見てほしかったのではないですか。
 たまたまそこでシンジくんは「エヴァ」という心のきっかけをえたに
 すぎない、「エヴァンゲリオン」という「もの」はシンジくんにとっ
 「心のきっかけ」の意味がもっとも大切なんだ、ということてはない
 でしょうか。

 そしてぼくたち視聴者すべてにとっての「エヴァ」が存在するはずの
 現実世界の中で、ぼくたちも、庵野監督も生きている、それがいいた
 かったのだとぼくはおもいます。

 そのうえで、おのおののキャラクターに想い入れることは間違いでは
 ないと思います。自分たちと何ら変わりない世界にシンジくんも、
 ミサトさんも、レイも、アスカも、いたのだと、ぼくはおもいます。

                          1996-04-02 わさ