#194 Article 1772 Posted at 1996/01/21 12:48:12 by Elcaset (MAP4600) [ETC.]
Subject: エヴァ雑感
わたしは、創作活動する上でをたく相手じゃなくて、もっと広範な受け手を 対象とする世界に挑むことから「逃げちゃダメだ」という思いから、エヴァが 作られたと思っています。 しかし、もしかしたら、をたくの浸透と拡散が、エヴァの目的の一つなので しょうか? だとしたら、わたしに取っては本編の内容よりも凄いドンデン返しです。 だけど、をたく相手の商売やアニメばっかりになったら、この国のアニメや マンガは滅びるでしょうね。近い将来・・・いや、もう死にかかってるけど。 後に残るのは巨大な消費社会構造だけ。・・・こんなことはこのメイプルの 聡明な諸氏ならおわかりだと思います。 をたくはあくまでも限定した領域に存在するからをたくなんだと・・・思っ ています(だいいち、この『をたく』って造語自体、人括りの言葉の一つなの で大嫌いなのですけど、やむなく使ってますT_T) わたしはその危機感もあって、再び庵野氏が動いたとばっかり思っていたの ですが、どうも買いかぶり過ぎているのかも・・・・知れませんし、わたしの とんでもない勘違いなのかも。 一度ナディアで、突き離された身としては、もう期待しちゃアカンのかも知 れないんですけど、彼らガイナがいつまでもをたく相手の商売に甘んじてちゃ いけないと思ってます。 しかし、壮大なパロディとして見えてしまう作風に対して危機感持っていな かったら、ガイナのアニメスタッフって、ただのアホでしょうね。 雑誌の付録の庵野氏のインタビューでは、絶対的な評価で見てほしい、相対 的な評価は困る・・・とおっしゃってたのですが、その意味するところはまだ、 よくわかりません。 今回、シナリオチームの中心の一人に薩川氏(字が正確でなくてすみません) が起用されています。 これは、エヴァではパロディめいたことをしようとしているのではなくて、 むしろ独力で新しいアニメドラマを創ろうとしている意図の現れだと、受け止 めています。 実験的な作風はそのせいだと思います。 エヴァは決して「をたく」のウケ狙いでは無い、と信じています。 * 今日、一般の人に日本のアニメの第一人者は誰か?と聞いてみるとします。 すると、たいていはの人は宮崎氏の名前を挙げると思います。 となれば、ただでさえプライドの高い、庵野氏を始めとしたガイナのアニメ スタッフですから、これは何とかしなきゃいかんと立ち上がるであろうと。 ・・・このように想像するのは自然だと思います。 でなければ真性をたくにとって、とにかく忍耐を必要とする作風のナディア なんて手掛けなかったでしょうし、エヴァにしたって、初めからOVAを公開 手段として選んだに違いありません。 老若男女を問わず、多くの人々に受け入れてもらうためには、地味なことで も泥臭いことでも真面目にしっかりとやり遂げて、実績を積み重ねるしかない です。 宮崎氏もその道を通り抜けた方です。 ガイナは、その後に続こうとして、ナディアを手がけたに違いありません。 ナディアも始めは凄くていねいに作ってあったし、また作ろうとしてたのが、 今でも作品から伝わってきます。 残念なことに中盤から終盤にかけて、ナディアは、をたくっぽくなってしま いました。 でも、原因は主に外因的なものであった、と聞いてます。 ガイナの作品の影響力については、あと5~6年も経てば、初めてナディア を観てアニメに目覚めた世代で、アニメのプロになった人たちが表舞台に出て 来ることでしょうから、その時に答えが出ます。 受け手を限定した作品でなければ、ガイナの作品には充分な伝搬力と感染力 があると、わたしは思います。 * ともあれ、エヴァはなんとか無事に終了しそうで、他人事ながら嬉しいです。 エヴァがこのまま上首尾に終われば、次のびっくり箱が控えてるに違いあり ません。 エヴァは将来に続く(であろう)ガイナ系列のアニメーションの名作の数々 の、一つの通過点に過ぎないものであることを、心から願っています。 いつも拙い意見ですみませんm(__)m エルカセット P.S. 前の書き込みは寝呆けて書き間違えましたので、キャンセルして再アップ しました。 かさねがさね申し訳ありません。