#192 Article 958 Posted at 1996/09/04 22:22:58 by ☆まちばり☆ (MAP641) []

Subject: Re: Re: Re: 原作最終回 /957 /954 /952

>フライングかそうでないかの区別はどう付ければいいんでしょ?(^_^; 

 いやなかよし発売日よりも前か後か、って話です。(^_^;) 発売日は9/3ですから。

 というわけで、ついに終わってしまいました原作セイント・テール。来月&
 再来月でおまけ番外編をやるみたいですけど、なんか蛇足みたいな気がしなくも
 ないですねぇ。(笑) まあそれはともかくとして。

#原作読んでない方は読み飛ばしてください。アニメ版最終回を待ちましょう。

 泣いても笑っても最終回、前回がアレだっただけに(笑)どうなることかと
 結構ヒヤヒヤしましたが、大健闘したと言ってよいのではないでしょうか。
 話の展開を見ている限りでは、#20のパールドルフィンの話あたりから異様に
 速くなっているのでこの頃に終了時期が決まっていたんじゃないでしょうか。
 そうだとすると、#20~#24の5話でまあそれなりにきちんとした形に一応
 まとめ上げたというわけですからなかなかすごいことなんではないでしょうか。

#というか、#20あたりの段階で終了が決まったとして、残り5話で何を描くか?
#に対する解答としてのこの5話の構成は非常に見事だと思います。

 というわけで、まずは「良かった」というのが感想。手放しに「素晴らしい」と
 褒めるわけにもいかないけれども(後述しますが)、でも十分すぎるほどの
 出来ですね。なかよし史上の名作のひとつに数えられる‥‥‥とまで言うと
 言いすぎかもしれないけれども、実に見事でした。

 さて。

 Art.890で書いた懸念事項、全部当たってしまった(^_^;)わけですけど、やはり
 最大の不満事項は、最終的に芽美とアスカJrに話を絞り込みすぎて、結局は
 他者が『救われない』話になっちゃってる点でしょうか。少女マンガは多かれ
 少なかれそういう傾向が見られますし、今までの立川先生の他の作品においても
 やっぱり主人公二人を描くために世界が回っている、というのが実際なのですが
 (っと、ホットタイフーンは除外せねば(笑))、セイント・テールぐらいの長さ
 の作品にするのならもう少しその辺にフォローがあってもいいんじゃないだろう
 かと思います。特にかわいそうなのが真珠ですね。結局、彼女は何???
 ママの椛子さんのコマとして言われるままに動き回るけれども、結局は椛子の
 歪んだ道から抜け出すこともなにもなく、それこそ恋愛の一つも知らずに(^_^;)
 ママと一緒に去っていく、‥‥‥ってあんまりじゃないかぁぁぁっ!!(笑)

 まあ真珠は最後の最後に駆け込みで登場させたキャラだからそうなってしまうのは
 やむを得ないことなんですけれども、やっぱりこうなってしまったのはラストの
 部分をじっくりと描けなかったところにも一因があるように思います。

#とはいえ、もうちょっと連載が長かったとしても真珠にはフォローが入らなかった
#可能性は大だとは思いますけれども‥‥‥リナなんかかわいそすぎるし。(笑)

 一方、9月号(先月号)のムチャなストーリー展開は、今月号の内容との
 バランスを考えるとやむを得なかったのか? という気もしなくもないです。
 先月号、ギャグっけが多すぎるのは確かなんですが、それ以上に展開にかなり
 無理があったんですよね。ギャグで無理なストーリー展開をさせている、という。
 ただ、そうでもしないと今月のこの話を描くための前準備は終わらなかった
 のではないか、と。‥‥‥やはりこの辺、返すがえすもアニメ連動終了になって
 しまったあたりを悔やみます。もったいなさすぎる‥‥‥。

 逆に10月号の展開そのものは‥‥‥異様に分かりやすかったですね(笑)。
 今までは「行間を読んで心情を読み取る」という感じの作りだったのに、
 今月号は「これが正しい行間の読み方なんだ!」と言わんがばかりに(笑)
 正解解釈のオンパレードっていう感じです(^_^;)。

#でも世の中にはこれでも分からない人がいるのかも‥‥‥

 というわけで本題に戻りますが、やっぱりこの作品、セイント・テールの一つの
 偉業というか、良かった点は、立川先生の作品としては初めて、男側の主役、
 すなわちアスカJr側の心情をきっちり描き出したことでしょう。まあある程度
 立川先生の個人的願望、っていうか、あこがれ的なものが含まれているようにも
 思えますが(^_^;)、少なくともアスカJrが一個の「人格」を持ってきちんと
 行動していた、っていうのはすごいことではないでしょうか。
 この作品の魅力の一つに、やっぱりアスカJrがカッコいい、ってのがあると
 私は思うんですよねぇ。いやもちろん、ハンサムだとかキザってるとかそういう
 話じゃなくて、素直に自分をさらけ出すんだけれどもそれが芽美の心にじ~んと
 来る、っていうようなセリフがとにかくものすごく多い。あの告白のシーンも
 そうですが、一つ一つのセリフにずしりとした重みがあるんですよね。芽美に
 うま~く心をシンクロさせて作品を読むと(笑)、アスカJrのセリフって、
 もぉくらくらするなぁ、と。ああ、一度でいいからそんなセリフを私も言って
 みたいぞ、とか思ったりする(笑)。

 また、二人の心の擦れ違い、っていうのは言葉ではよく見かける、少女マンガに
 ありがちな一つのテーマですが、セイント・テールはその描写が非常にうまかった
 と思います。セイント・テールの行動ひとつに対して、アスカJr側からの解釈と
 芽美の側からの解釈が必ずあって、それが二人を苦しめる。それがふとした
 きっかけから氷解してすべてがまるく収まる。最終話はその流れが非常に
 うまかったですね。

#その鍵を握ったのが真珠のあのセリフだっただけに、真珠がそのまんまで終わって
#しまったのはなおさら納得いかないものがあるのですが。(^_^;)

 ああそうそう、8年後のカット、芽美が一番老けたように見えるんですが。
 でも8年後、ってことは22歳ぐらい(作品中では中2ですね)なはずで、
 それにしてはみんな老けてないかぁぁ?(笑) まあいいけど。

 というわけで、いくつかフォローです。

>それにしても、前からずっと思っていたことですが、この作品は
>女の子(作者?)の恋愛に対する願望が強烈に描かれていて、男
>(私)の立場で見ていると、ちょっと恐いッス^^;。

 この『怪盗セイント・テール』は作者の恋愛願望がかなり強烈に出ていると
 私は思います。これ、夢食案内人のおまけページの部分を読んでるとその辺りを
 強く感じます。あと、邪推すると、リナとか聖良に何のフォローもないのは実は
 立川先生の投影なのではないか‥‥‥とか。(そりゃ邪推だって(^_^;))
 いや実は、夢食のはみ出しページに「まりんを私だと思って‥‥‥」みたいな
 下りがあって、主役を遠巻きに見て幸せになる様子を見て喜んでいるのかという
 邪推を‥‥‥ってそりゃホントに邪推ですね。(笑)

>いかも。 その真珠を出すためにローズマリーの設定を作ったとしたら、 回りく
>どいことこのうえないですけど、 ローズマリーの復讐の理由がアレでもそんな
>に気にならないですね。 

 というか、結局ローズマリーと真珠の存在が、悪役のための悪役(って訳わかん
 ない表現(^_^;))という感じですね。むしろ不自然さを感じてしまうのは、真珠が
 椛子の娘ではない、ということ。あ、いやもちろん実の娘だったりしたら本当に
 救いようのない話になっちゃうんですが(笑)、なんで真珠がローズマリーに
 ずーっとくっついていってるのか? ローズマリーの言うように「好きなものは
 何でも手に入る」から付いていっているようなキャラにはあんまり見えないん
 ですよねぇ。ローズマリーの方は失恋のために歪みきった心を糧にして、物を
 だまし取って暮らしている、っていう自虐的な行動に出ているのは分かるんですが
 どうして真珠がその生活を選んだのか? それこそ、小さい頃に椛子が拾って
 育ててきた、というふうな設定にするとか、もしくは真珠だけが椛子の心の
 痛みを分かってあげていて付いてきてくれている、とかした方が収まりが良かった
 ように思います。

#あ゛あ゛あ゛、なんかしょーもない仕様末節ばっかり書いてるぞ。(笑)

 この怪盗セイント・テール、ネタの選び方もさることながら、描き方がうまいのは
 やっぱり立川先生だなぁと改めて思い知らされた、っていう感じです。私の中での
 評価としては、打ち切りになってしまった分、どうしても描ききれなかった部分が
 あると思うので、その辺でちょっとマイナスになっちゃった、っていう感じです。

 でも思い起こせば、最初にこのセイント・テールを初めて読んだときに結構
 発狂していた(こいつはいいぞぉ☆ってヤツですね(^_^;))あの頃から随分と
 たったんですねぇ。立川先生も超メジャーになっちゃったしねぇ。(笑)
 セイント・テールが始まるまではカルトな人気しかなかったのに。(^_^;)

#ボード#70 art.3972~参照。当時はごく一部の人の間でしか話題にのぼって
#いなかった‥‥‥(笑)

 さて、来月・再来月号が結構楽しみですねぇ。そう来たかぁ、って感じですが。
                      MAP641 まちばりあかね☆