#189 Article 1268 Posted at 1996/03/11 04:37:16 by かくた (MAP4496) [NO.35]

Subject: Re:*5 白き天使永遠に /1267 ... /1264 /1221

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大地丙太郎監督 架空インタビュー(※)
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―『りりか』最終回で描かれたりりかの「運命」は最初から決まっていたのですか。
「りりかはある日唐突にその使命を押しつけられるわけですが、なにしろ対象が全宇
宙でしょ(笑)。宇宙を悪の手から救うという大仕事を、10歳の女の子がひょいひょい
と片付けちゃったらそりゃウソだなぁと思ったんです。で、命くらい賭けてもらって
もいいかなと(笑)。
最終話のはじめに「最後のたたかいが始まるのね……」というヘレナの台詞がありま
すね。最後は自分自身とのたたかいなんです。だから星夜もデューイも手助けできな
かった。これは演出協力の高橋(良輔)さんのアイデアですが」
―最初の企画を変更した部分はありますか。
「企画段階にあったエコロジー的なテーマはずっぱり切りました。説教臭くなりがち
だし、なにより10歳の女の子がそんなこと考えてたらちょっと気持ち悪い(笑)」
―流行りの美少女変身ものということで他の番組との差異化をはかった点はあります
か。
「もともと僕はギャグ畑の人間ですから、「愛ですべてが解決する」てのは苦手なん
です。だからシリーズ通して「愛」という台詞は極力入れないようにしました。特に
最終34・35話には一切入れていません。変身シーンの決め台詞にも入れませんでした
し。
同じように、ふつうお約束で許されてる部分を極力排したつもりです。だから殴られ
れば傷つくし、変身しても他人が見ればりりかであることがバレる」
―カノンの記憶を消す能力ってのはそのためですか。
「まあそんなところです。最終回の伏線にもなりましたし、なかなか使える能力です
よね(笑)」
―デューイがりりかを名前で呼ぶのも最終回向けの伏線ですか。
「はい。デューイですが、悪から正義へ立場を変えるキャラクターが必要だったんで
す。正義と悪が相対的なものでしかないというのはこれも高橋さんのアイデアです。
『チャチャ』でも魔族というのはあくまで立場の問題でしたよね。だからアクセスは
足抜け(笑)できたわけですし」
―伏線という点でいうと、ミミナは最後にりりかの記憶を読むためだけに出てきたみ
たいに思えるんですが。
「そういうことになっちゃいましたね(笑)。でもミミナがいなきゃああいう展開にで
きないし、重要なキャラなんですよ」
―その他にも、りりか以外のキャラクターの掘り下げが足りないという声が多かった
のですが。
「結末から話を組み立てていったんですが、りりかの運命があまりにも重いでしょ。
そのため、りりかを描くことがメインになって他のキャラクターが薄くなったという
のは残念ですがしかたないことでした。ただその辺は、3クールめである程度埋めら
れたのではないかと思います。桜井さんも頑張ってくれましたね」
―特に星夜が報われない役でしたね。
「でもね、星夜くんは最後までりりかに「好きだ」ってはっきり言ってないんですよ。
きちんと告白しないから悪いんです(笑)。「守ってやる」とは何度も言ってますけど、
それは昔から言ってることですから。それが愛だとわかるようになるには二人ともま
だ幼いんじゃないでしょうか。だから34話でりりかが「ただの幼なじみだよ」て言っ
たのは本当の気持ちなんです。りりかにとって星夜くんは空気みたいな存在なんです
ね。いつもは気にしてないけど、いないと困る。ただ、りりかと星夜くんがほんとに
相思相愛だったらきっと最終回はもっと残酷になっちゃいますよ」
―黒のワクチンはいつのまに地球を覆っていたんですか。なんか唐突な気がしたんで
すが。
「アニメではりりかの周辺しか描写できませんから。10歳の女の子の行動範囲なんて
たかが知れてますし。」
―命の花はさっぱり探してる様子がなかったし。
「探したって見つかるわけないんですし(笑)。ただ、34・35話でどーんと重い話にな
りますから、それまでのインターバルが必要ではありました。毎週りりかの周辺の人
々が黒のワクチンの被害にあうことで、その蔓延ぶりを描いたつもりではあるのです
が」
―最終話ではAパートのアイキャッチが削られていましたね。
「アレはさすがに、それまでの展開がぶちこわしになりますからね(笑)。BGMに関して
言うと、りりかの変身シーンには普段とアレンジの違うものを使いました」
―さて、問題の、最後のカットですが……
「ヒントだけ言うと、青色ナースエンジェルは目の色が違うでしょ。あとはみなさん
がそれぞれ想像していただければ。判断する材料はシリーズ全体にちりばめたつもり
です」
―OVAで続きを描く予定はないんですか。
「あくまで最終回で完結した話として作りましたので、OVAなどの予定はありません。
作りようがないです」


   ※架空インタビュー:「ロッキング・オン」誌がまだ同人誌同然だった頃、
   来日アーティストのインタビューがとれず、海外誌のインタビュー記事を買
   う金もなかったために考え出された苦肉の策。しかし本チャンのインタビュ
   ーより人気があったらしい。

                                  かくた

p.s. アニメ界には「ロッキング・オン」に相当する雑誌がないのが不幸か……。
p.p.s. あ、これはあくまで「架空インタビュー」であって「霊言」ではありません。