#160 Article 188 Posted at 1994/08/23 05:22:33 by ゆ~さく (MAP1754) [NO.33]

Subject: Re:*6 しいねちゃん宿命の対決! /187 ... /176 /173

> ストーリーが感動的なだけになおさら残念。
>あの(笑)ゆ~さくさんの感想が、本編の内容すっとばして次回予告にいってるのが
>象徴的か。

そりゃそうでっしょう。

ワタシは、先週のも「駄作」だとは思ってまっせん。「感情移入出来る、出来るぞう!」
って喜んでたのは、引き合いに出しちゃって悪いけど第1期「セラムン」の"全滅編"で
急にケツゼンと立っちゃったセーラーチームに感情移入出来なかった分、こちらの
「チャチャ」は期待通りに「キャラの心」が伝わって来る出来になっていたから。
まぁ、そりゃそうですよねぇ…かなり堅牢とゆーか何でもアリとゆーか無理の出来る
「セラムン」の作りと比べて、「チャチャ」は無理し過ぎると破綻しちゃうし、無茶な
展開をやる訳にはいかない。

でも…。

「セラムン」のラストで、月の歴史を背負って彼女等が死地に赴くシーンでも、CDの
佐藤順一氏や幾原邦彦氏がメガホン取ってたら放送されたモノよりもずっと成功出来
たんじゃ無いかと思ってるんス。でも当時彼等は多分「R」の方に取りかかってたんで
しょう、おまけに脚本は隅沢氏じゃなくってアノ富田氏だもん(^_^;)、ああなるのも
無理無かったかも知れないですね。
…しかし、こないだの土曜日のセラムン、アタマの中が真空地帯になる程面白かった。
ゲラゲラ涙出る程笑わされて、演出は誰なのかと思うとやっぱり佐藤順一さんなのね。
このヒトが出て来ると、「セラムン」は横綱相撲になっちまう。
くそぉ(^_^;)。やはり「チャチャ」はなかなか追い付けないか(笑)。

やっぱり、…ヒトだ。アニメを、「面白い」作品を作ってるのは、「ヒト」ですよねぇ。

そういった意味で、番組の成否を担わされた「大転換」を描く回には、やっぱりメイン
の演出家を振って欲しかった、というのはどうしても言いたいスよねぇ…。

「チャチャ」の「大転換」、決して失敗では無いと思います。そう思いたい。
なんつったってカレーが切れちゃったんだからしょうが無い(笑)。
新メニューを開発しなきゃ。
しかし、その一番重要な新メニューのお披露目の回にメインの演出家を投入できなか
った、外様(トザマ)の人を使っちゃったってのは…苦しい台所事情を反映してるなぁ。

この「転換」、それまでのおちゃらけな物語にシリアスが挿入されて来るッて展開、…
やろうと思えば一つの「ネタ」として使用する事さえ出来る、災い転じて福と成す事も
可能な…そういった状況ですよね。
例を挙げて説明すると、最近「コミックドラゴン」を買う唯一の目的になりつつある(^_^;)
「黒髪のキャプチュード」。(まぁ、「天地」もあるけど)
この作品で見田竜介さんは、おちゃらけ漫才とシリアスなバトルを『酷薄さ』という
キーワードで同居させてます。
それまでおどけていた道化師がピエロの化粧を落とすとその下から殺し屋の素顔が
現れる…といった一種異様な『凄み』を作品に与えるのに成功している、そうやって
二つの相反する魅力を重複させる事を逆に「ネタ」として駆使しているワケで。

「チャチャ」でソレをやる場合、キーワードとなるのは「酷薄さ」では無く『優しさ』に
なるでしょう。ついでに言うなら、「セラムン」の"全滅編"では、それは『宿命』ね。

今まで天真爛漫に、ほがらかに生きてきたチャチャがそれまでの様に自分の身を守る
ためでは無く「誰かのために泣き、誰かのために身を呈して戦う」時。…まぁこの場合
しぃねちゃんのためって事になるけど、それまでのおちゃらけで楽しい流れから転じ
て『チャチャが笑わなくなる瞬間』。
その表情には、紋切り型お約束の「決然さ」なんかよりも、彼女の場合「悲しさ」と
「優しさ」が似合うでしょう。それを描いて欲しかった…というのはどうしても
言いたいですね……そして全てが終わった時、再びチャチャに天使の様な安心
しきった、こっちの胸がキュッとなる様な嬉しそうな笑顔、それが戻る瞬間も。
そーゆー要求も、例えば佐藤竜雄さん辺りにメガホン取って貰えれば叶えられたん
じゃないかッて気がするんスよね。絶対にそれ位の事をやる実力は絶対に、ある。
「チャチャ」のメインスタッフには。

でもそのメインの連中はこれまでの流れ…"カレー"…「ギャグ路線」を堅持するのに
精一杯の様だから、今回のこのローテーションも、いたし方無しってトコですか。
繰り返して言うけど、「失敗」や「破綻」をしたワケじゃないんだし。
こっちはキャラクターに完全に感情移入しちゃってるから、充分乗れるし、キャラ
の心も伝わって来た。…特にどろしーちゃんは今回オイシかったですね(^_^)。

まァこーゆーのは感情移入したヒトだけがトクをするッて事で、まァまァまァ(笑)。

ついでに、誤解を受けない様に言っておくなら、「セラムン」のラストも画面で語られ
なかった部分を「想像」で補える…それ位に感情移入出来ていた方々には充分感動的な
モノであった事でありましょうね。
でも富田脚本って、あのぱーぷーな彼女等がいかにしてあそこまで追い込まれ運命を
受け入れるに至ったかって大事な所を『一切描かなかった』んだもん。
わたしゃそーゆー脚本がキラい。だから感情移入出来なかった。

				*

決してシリアスが悪いというワケでは無い。それは、使い様によっては、逆に作品の
魅力を高める頼りがいのある「加勢」に使える。

しかし、今回は…「アクセス編」のツボとなるこの回は、「及第点」てトコでした。
そんな感じですか。
「おちゃらけとシリアスの同居」を狙ったこの「大転換」、今回のお話でそれは完了した
訳では決してありません。完了どころか、それはこの作品が大団円を迎えるその瞬間
まで続く事でしょう。スタッフの苦闘は。
そしてこのラインで傑作が出て来る可能性も、まだまだまだまだ大いに残されている
事で御座いましょう。
んでもって、最早ワタシはこの作品にタマシイ吸い取られてますんで(笑)、
最後の最後まで応援する。そんなカンジ。みたいな(笑)。
								ゆ~さく!