#140 Article 1850 Posted at 1994/03/23 16:21:30 by ゆ~さく (MAP1754) [NOVEL]
Subject: Re:*6 小説『熱血最強ゴウザウラー』/"もう一つの最終回" /1849 ... /1822 /1821
「なにィ!?」 間髪を入れずにエリーのテキパキとした指示が飛んだ。 「なんだか判らないけど全員上昇してッ! ゴウザウラー合体! 金太君達も変形をッ!」 その時。 ドドン!という破裂音と共に、大地が爆発した。 高圧のガスの代りに、今度は真っ赤なマグマが豪雨の様に降り注いでくる。 地獄の釜の中身をぶっかけられたようだ。 「うわ~~ッ!」 赤熱するマグマの流れの中をランドステゴはさらに逃げ回り、 サンダーブラキオはようやくその重い体躯を持ち上げ、上昇を開始した。 噴き上がるガス、降り注ぐ高熱のマグマ、 目を射る爆発光と猛然たる爆煙で何も見えない。状況が判らない。 「起きろッ洋二! 変形だッ」 金太のマグナティラノが駆け寄って来て、グラントプスを蹴っ飛ばす。 「あいたッ! 判ってるよッ!……うわっ!」 押し寄せてきたマグマの大波を間一髪で、ティラノはジャンプで、 トプスは横倒しの姿勢のままホバーで滑空して避ける。 2体のメカは上昇を開始し、変形し始めた。 拳一は上空を旋回しながら地獄の業火の中から逃れようと訳も判らず 上昇してくる4体のメカが、ごうごうと唸りを上げる煙の大海の中から 姿を現すのを見ていた。 「お前らスピードを上げろ! 上から丸見えだ! いいマトだぞ!…… ああッもう!」 言い捨てて拳一はマッハプテラに拍車をかけて急降下する。ステゴ、ブラキオと 合体するためだ。彼は一人、舌打ちした。 これでは撃たれるかもしれない。いや、きっと撃たれる!上からの攻撃が来る。 しかしここは度胸だ。運に賭けるしかない。早くゴウザウラーになって 運動性を高めないと、あいつらの薄のろメカが叩き落とされちまう。 …などと思う間もあればこそ、既に3体のメカはオートシステムで 形態を変え、合体を開始していた。 ヤバい、スキだらけだ。これじゃ撃たれる!!……拳一は覚悟した。 実際に合体に要する時間はものの数秒なのだが、それが永遠の時間にも 感じられた。鼓動が高まる。息が苦しい。 実際はそう緩い速度でもないのだが、ゴウザウラーの頭部コクピットへ 向かって昇ってゆくパイロットシートの速度が恐ろしく緩慢に感じられて、 それがまたチリチリと彼の神経を焼き焦がした。 パッと目の前が開け、馴染みのコクピットに自分と同時にしのぶと浩美が 上がって来るのを見るやいなや、拳一は操縦スティックを引っ掴んで ゴウザウラーの巨体を反転させ、相手を視界に入れて攻撃に備えつつ、 「全速ッ!」と叫ぶ。 しのぶと浩美も同じ気持ちだったらしくスロットルに飛びかかる様に操作する。 ゴウザウラーはファイティングポーズを取りつつ、 スラスター全開で敵と同じ高度にまで急上昇した。 と同時にマグナザウラー、グランザウラーも変形を完了して同じ高さに 飛び上がってきた。3体は相手を取り囲むように空中にホバリングする。 「変だな…」 拳一が呟いた。 「攻撃が無かった…まるで俺たちの出方を見てやがるみたいだぜ…」 拳一の感じた事は、他の全員も感じていた。 赤い宝石は物も言わずに、悠然と同じ場所で回転を続けている。 それは妙に冷静な、いや機械的な、監視を続ける自動装置みたいな印象だった。 「街が…」 ふと眼下を見下ろしたしのぶが、その恐ろしい惨状を見て悲痛に呻いた。 そこにはもう街は無い。一面のマグマの海だ。 ついさっきまで街のあった場所は、多分世界最大の規模になるのであろう、 直径数kmにも及ぶ火山の大火口になってしまっている。 「畜生…」 拳一が唸る。金太の目が座る。洋二も悔しげに歯をくいしばっていた。 「エリーいいかぁ!? 攻撃始めっぞォ!」 ついに我慢ならなくなった拳一が言うが早いか、 ゴウザウラーは相手の周りを旋回し、狙いを定め始めた。 マグナザウラー、グランザウラーもそれに習って相手を威嚇するように 周囲を飛び始める。 「拳一君ッ用心して下さいッ! 相手の武器は高熱、それも信じられない位の 超高熱ですッ!」 教授の金切り声が飛んでくる。どこか尋常じゃない、切羽詰まった声だった。 ゴウザウラー胸部の指令室で、教授の後方の席の秀三が身を乗り出して聞く。 「教授、光弾の温度はどのくらいなんだッ!?」 「1億度ですッ!」 たちまち返って来た返答に、彼は金槌で頭をガンとやられたような衝撃を受けた。 い、1億度!? 冗談じゃない。太陽の中心温度よりも高いじゃないかッ!! 教授はすぅと息をためると、一気にまくし立てた。 「いいですかッこれ以上絶対にあの光弾を地面に撃たせないで下さいッ! あれは岩盤をえぐり抜いて、地球の奥深くまで達します! 下手したら地殻が割れて日本が沈没するような大地震の引き金になるかも 知れません! それどころか充分な攻撃を受ければ地球が分解する事だって 有り得ます!」 えっ!?……声には出さないが、全員が一瞬凍りついた。地球が分解!? ジョイスティックを握る手が、痺れたように動かなくなる。 今にも攻撃しようとトリガーに掛けていた指の緊張が鈍る。 相手はそんなパワーを持っているのか!? ひょっとしたら、相手が本気を出せば地球など本当に消し飛んでしまうのか? 教授と秀三の危惧は的中したのか!? 自分達は戦えるのか? いや、そもそもそんな奴と戦ってしまっていいのか!? 「あの光弾には絶対に触れないで下さいッ! かすめるだけでもいけません、 あの高温ではゴウザウラーの装甲も、多分ひとたまりも無く…」 「来たァッ!」 洋二の警告と共に、輝きを増した宝石の中央部から、ギラつく光弾が 堰を切った様に群れ飛んで来る。 3体の人型メカはジグザグ飛行でそれをかわしつつ、隙を見つけて反撃する。 「ザウラーボンバーッ!」 「マグナショットォッ!」 「グランショットぉー!」 3種の攻撃が錯綜する様に乱れ飛んで標的を目指すが、相手は待ってました とばかりに光弾をバラまいてきた。 クリスタル状のザウラーボンバーとミサイルのグランショットは光弾に 接触するやいなや弾け散る様に飛散し、エネルギー弾のマグナショットは 敵光弾と反応して大爆発を起こした。しかし、どれ一つとして至近弾にすら なっていない。相手は悠然と、相変わらず無感動に宙に浮かび、 貯め込んだものをぶちまける様に光弾を吐き出してくる。 「うわッ!」 「危ねぇ、避けろッ!」 「あッ!!」 金太のマグナザウラーの肩に装備されたマグナショットの1門に光弾が直撃。 本来 飛行能力を持たないマグナザウラーは、金太の運動神経には関わらず 空中での機動性が悪かった。目も眩む爆光を残してマグナショットは蒸発。 これでは必殺ウェポンの一つ、マグナバスターが使えない。 「うわっ!あちちちちちちちちっ」 余波の熱がマグナザウラーのボディを襲い、胸部から腰にかけて外部装甲板が 赤熱する。片腕は溶け出して満足に動かなくなり、そしてその熱はコクピット 内の金太にまで及んでいた。 「うわーっ!!」 「金太くん!」 のたうつ様にその場を離脱するマグナザウラーを見て、結花が悲鳴をあげる。 間髪を与えずシャワーの様にほとばしり、浴びせられる光弾の束。 「だ、だめだこれじゃ近づけねぇ! 教授、何か作戦は!?」 攻撃をかいくぐってザウラーキャノンを、ウォータービームを撃ち込む ゴウザウラーだが、その攻撃のどれもが相手には届かない。 どれも虚しく相手の遥か手前で飛散してしまう。 それ程に相手の武器の発射速度は激しく、また尽きることが無かった。 教授からの返事は無い。 「畜生…ならばコレならどうだッ!」 拳一がザウラーチェンジャーを使ってザウラーブレードを呼び出した。 必殺技を呼ぶ無敵の剣だ。 敵の隙を見て一気に斬りかかるつもりだったが、しかし相手はそんな余裕は 与えてくれない。攻撃は苛烈で、そのエネルギーは無尽蔵、底無しの様だった。 バキィンッッ!! 「ああッ!」 光弾の一発がブレードに接触、アッと思う間もなくこれまで幾十体の機械化獣を 葬ってきた無敵の剣は信じられないほどにあっけなく真っ二つに折れていた。 「ザ…ザウラーブレードが……」 「うわーっ!」 ついにグランザウラーも脚部に至近弾を食らい、片足の噴射ノズルが 利かなくなってしまった。 「だッ、だめだ推力が足りない! 高度を維持できない! お、落ちるぅ!」 「洋二ーッ!」 拳一はゴウザウラーを急降下させ、グランザウラーを背後から支えた。 まずい、これじゃ撃って下さいと言ってる様なものだ。 拳一はいざとなったらグランザウラーを蹴り落として安全圏に離脱させ、 同時に自分が囮になって相手の攻撃をゴウザウラーに向けさせる腹だった。 しかし、その時。 攻撃が止んだ。 「…?」 いぶかしむ拳一をよそに、宝石は平然と空を舞っている。 …と。その様子に変化が見て取れた。 「ああッ!」 「見て!」 指令室の女子連が叫ぶ。 見ると、宝石は形態を変えつつあった。 棘状の突起物が向きを変え、宝石の表面に亀裂が生じ、そこが大きく口を開く。 と思えば開いたパーツはさらに分解し、蜘蛛が脚を広げるかの様に展開すると、 棘状の突起をそれぞれ先端にした四肢の形態が整った。 宝石の底部の切っ先を胸に、蜘蛛とも人間ともつかないルビー色のクリスタルで 組み上げられた奇怪なオブジェ。その背後から、宝石状態の時は内部に隠されて いたのであろう長い尻尾がぞろりと這い出し、後方に伸びる。 身体は蜘蛛と人間の中間、尻尾は竜のそれ。きらめくパーツで構成されたその姿 は、素材の美しさとは無関係に目を背けたくなるほど邪悪なデザインだった。 「く……ついに正体を現しやがったぜ………畜生、来るなら来やがれ」 なかばやけくそに拳一は凄んだが、しかし相手に動きは無い。 またしてもそれは、相手の動きを待つかのように微動だにしなかった。 「なんだ? 楽しんでやがるのか!?」 圧倒的な火力差を見せつけてるつもりか。拳一は悔しさに歯がみした。 ちくしょう、こっちが地球をバックに満足に動けないと思いやがって…! 「合体しましょうッ!それしかないわっ」 エリーが立ち上がる。 「相手が動かない今 合体して、戦力アップを計るしか無いわッ。 洋二君が飛べないんじゃ、それしか無いでしょ!」 「下手するとすぐまた攻撃が来るよ!」 浩美も叫んだ。 幸いな事に、痛めつけられたグランザウラーの飛行用スラスターは、合体後は キングの肩部機動用バーニアになるだけなので、少々機動力が落ちる以外は 大勢には影響無い。ジェネレータ自体は無傷なので出力が低下する事も無い。 果たしてキングになっても敵に立ち向かえるかどうか、それはまだ判らないが 少なくとも今は全力でぶつかる以外なさそうだ。少年達は腹をくくった。 「よぉぅし…そうすっか。いったん離脱すっぞッ。金太ァ!」 「おうッ!」 拳一と金太はお互い声を掛け合い、傷ついたグランザウラーを抱えた ゴウザウラー、そしてマグナザウラーはいったん地平線辺りまで退避した。 「キングゴウザウラー、超熱血合体ッ!!」 全員がキーワードを叫ぶ。 3体のメカはスラスターをふかして上昇すると、マグナザウラー、 グランザウラーがブロックの様にバラバラに分解し、ゴウザウラーに 向かって集結、そのボディを包むようにカバーしてゆく。 エルドランがもたらしたゴウザウラーシステムのマキシマムパワー。 無敵の力を産み出す、輝く鎧。最強の王者の完成である。 拳一、しのぶ、浩美、金太、洋二、各ザウラーメカのパイロット全員が 頭部のコクピットに集結した。 「金太ッ洋二ッキングブレードを出せッ! あんにゃろぅブッた斬ってやる!」 頭に血が昇った拳一が急かす。他の二人にも異論はなかったらしく、 白熱する炎と共に空中に現れた剣…いや、剣の形態をした最終兵器を鷲掴みに したキングゴウザウラーは、出力を全開にして戦闘空域へとって返した。 怪物が視界に入ってくる。 それは相手の姿形が変わったのを見るやいなや、それまでの沈黙姿勢とは うって変わった激しさで攻撃を再開。光弾の激流を放って来た。 「キングスパルタンだァッ! 蹴散らせェ!」 「おうッ!」 コクピットの全員がパネル、トリガーを操作する。 それは3体のメカに付属している火器、さらにキングのみが持つ武器を一斉に 放つ必殺攻撃だ。しかし、今は相手そのものを標的にしているのではない。 雨あられと降り注ぐ光弾を、量で迎え撃つ。 無数の光弾を無数の攻撃で相打ちさせ、相手への進入路を開く作戦だった。 キングのボディから飛び立ったエネルギー球、砲弾、ミサイル、ビームが 光弾の群れへと突き刺さる。 爆発、爆光、閃光、爆炎、衝撃波。 この世の 全ての物を粉砕し吹き飛ばすような盛大な花火大会が花開いた。 その中を突き進むキングゴウザウラー。 「行くぞォッ!」 相手の姿が、これまでにない近距離にまで迫る。拳一は必殺剣を振りかぶった。 が、しかし。 いきなり目の前がギラつく白熱光で見えなくなった。目が痛い。 瞼を開けていられない。望遠鏡で太陽を直接見てしまった時に似ている。 ほとばしる光弾の群れがまともにキングゴウザウラーに浴びせられたのだ。 「うわッ!」 拳一がキングの体躯をひねって、群れ飛ぶ死の輝きから逃れたが、 キングの片足が光弾の流れに接触。もう一門のマグナショットもろとも、 片足の外板は跡形も残さずに吹っ飛んだ。 「くわ~ッ!」 なおも発射速度を緩めずに浴びせられる光弾を拳一の操るキングゴウザウラーは 身をよじりつつ急降下して逃れる。 逃げるキングを追った光弾の射線が無傷の山々や土地に浴びせられ、そこから 溶ける大地の悲鳴の様なガスの柱が、傷ついた地球の血の様なマグマが噴出する。 「拳一君ッいけませんッ!上昇してぇ!」 教授の悲鳴! 「くそぉォ~~ッ!」 反転して急上昇するキングゴウザウラー。急な姿勢の切り替えと加速に、 ボディがぎしぎしと音を立てる。全員がGの乱暴な手に頭をねじ押さえられた。 そのキングの背後を、容赦無い光弾の攻撃が狙い撃つ。 「うわぁぁァッ!!」 光弾がキングの肩を直撃! 肩の上に装備されたキングショットを、翼の一部とともにもぎ取ってゆく。 「きゃーッ!」 キングの半身は赤熱し、第2動力室に居る春江と藤吉雅夫…マー坊の悲鳴が 飛び込んできた。 「おい、大丈夫かッ!?」 拳一は聞いたが、返事を確かめている間など無い。さらに勢いを増して 撃ち込まれる光弾の群れを飛びすさり、身をひねって回避するのがやっとだ。 まずい! このままではやられる! だが、だが、このまま退くのは嫌だ! 無我夢中の拳一は、反射的に迫ってくる光弾の一発をキングソードでなぎ払った。 パシィッ!! 鋭い音がして、光弾はあさっての方向に飛んでゆく。 「?…」 一瞬なにが起こったのか判らなかったが、次の瞬間理解すると拳一は会心の 笑みを浮かべて叫んだ。 「おい! この光、キングソードで弾けるぞッ!!」 その時だった。 光弾の一発がキングの脇腹を直撃した。 一瞬の爆光と共に、そこには大きな丸い穴が開く。赤熱するボディ。 指令室の床もたちまち赤熱し、破壊音と共に室内に熱いガスが吹き出した。 「きゃァ~~~~ッ!」 「あーッ!」 男女入り乱れた、五郎の、エリーの、結花の、クーコの、秀三の悲鳴。 「ちょっとッ大丈夫!?」 「直撃だ!」 「指令室、指令室、大丈夫か、おいッ!」 コクピットのパイロット達は呼びかけたが、ブレスからは破壊音と悲鳴、 泣き声が聞こえてくるだけだ。 拳一はその中、押し寄せる光弾の群れを避け、さらにソードで弾き返し続けた。 「くそォッ!」 指令室は散乱した机や椅子、物の焦げる煙、倒れた少年少女たち。 かつて一度も受けたことの無い惨状を現していた。 「ち…ちきしょう…」 少女らしからぬ言葉で毒づきながらエリーが身を起こす。 その左手は真っ赤に焼けただれていた。 「痛い…痛いよう、痛いよう、うわぁ~ん!」 結花の泣き声。 クーコが救急箱片手に、慌てて駆け寄った。 ツーは床に伏せったまま動かない。ワンがその身を起こす。 「ツー、しっかりしてえ!」 一方、コクピット。 「拳一だめよ。退いてッ!」 しのぶが悲痛な叫びを上げる。拳一は言葉を返さない。 金太はブレスから聞こえてくる結花の泣き声を噛み締める様に、無言のままだ。 拳一は何も聞こえていないかの様に黙々とキングゴウザウラーを操り続ける。 光弾を打ち返しながら、目をギラつかせる様に燃やし、相手の隙を狙い続ける。 「拳一いぃィッ!」 しのぶの金切り声。 「ち…………畜生ォォッッッ!!!」 拳一は悔しまぎれに絶叫すると、満身の力を込めてソードをブン投げた。 投げられたソードは拳一の魂が乗り移ったかの様に、怒涛の光弾の中を 突き抜けて一直線に怪物に肉薄すると、その胴体に激しく突き刺さった。 バキイィイィィィン! 同時に砕け散るソード、光となって飛び散り大気に溶け込むように消えてゆく。 攻撃が止んだ。 ソードを受け、割れた怪物の体からは白熱したスパークが激しく噴き出している。 怪物はくぐもった声を上げ、苦しげに身をよじると、身をひるがえして 飛び去っていった。 拳一は呆然と、去ってゆくその姿を目で追った。 怪物はやがて小さな赤い星になり、青い空と黒い煙のグラデーションの中に 溶け込んでいった。 「痛い…痛いぃ…」 「みんな火傷がひどいわ。早く学校へ帰って!…保健室へ!」 クーコの切迫した声で、我に返る拳一。 傷ついたキングゴウザウラーは 未だ地鳴りを上げている火口へ背を向けると、 春風町へと引き返した。 -つづく-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ さて最大最悪の敵と遭遇したザウラーズ、次回は本編にもなかったシリアスな シーンが展開されます。でも御安心。 最後の章で彼等は、非常に彼等らしいやり方で、この苦境を乗り切ります。 乞う御期待! ゆ~さく!