#140 Article 1822 Posted at 1994/03/14 05:21:16 by ゆ~さく (MAP1754) [NOVEL]

Subject: Re: 小説『熱血最強ゴウザウラー』/"もう一つの最終回" /1821

『熱血最強ゴウザウラー』番外編/”もう一つの最終回”

		  「最後の危機・最後の挑戦」

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				1

		漆黒の宇宙空間を疾走する物体が有る。

大きなパラボラを進行方向に設置し、小さな通信用パラボラを後方に…
産まれ故郷の青い惑星を見つめる方向に展開した、武骨な飛翔体。
ボディの側面には、青い丸いマーク…国連のマークが見て取れる。
その下には"JSD"。日本国防衛隊、の略称。

絶対に孤独な虚無の空間に、それら…数10基からなる飛翔体の編隊は、
数百万キロという気の遠くなる様な間隔を置いて、それでも母なる青い星からの
緊密な指令を受けてガッチリとチームワークを組み、彼等を作った主人達の
思いを遂げるために目的の空間へとひた走っていた。

その使命は、…自爆。

目的地の空間、海王星周辺に達した時、それらはボディの中に組み込まれた
核爆弾を爆発させて飛散する運命なのだ。

数百メガトンのエネルギーの放出に機体が蒸発する1瞬手前、莫大な電磁波は
指向性を与えられ、前方のパラボラから物質復元ビームとなって、
海王星空域に 未だわだかまっている機械化ネットワークを狙い撃つ。

生みの親の人間達の切なる願いを受け、金属のボディの中に固い意思を内包して
飛翔するメカニズム。
それは、地球を守り抜いた少年達のうちの一人、小島尊子がかつて語った言葉…
「機械と人間は共存できるはず」を地で行く光景だった。

自分を作ってくれた人間のために、それが産まれてきた意味であることを
一瞬たりとも疑わない、かたくなな、ひたむきな存在。

彼等は一種、けなげでさえあった。

しかし…。

ところが今、困惑が彼等を支配していた。

目的地の海王星の光を感知し、太陽との偏差や重力傾斜を観測して目的の場所を
知ることが出来るためのシステム、彼等の「目」と「耳」が、上手く働かない。

目的地の海王星が発見できない。

そこには不気味な、虚ろな空間が広がっているのみなのだ。それどころか、
彼等のターゲットとして設定されている機械化ネットワークも見当たらない。

彼等は混乱し、何とか事態を打開しようと観測機器を振り回し、故郷の主人達の
指示を仰ごうと必死の電波を飛ばした。

だが、無駄であった。目的は遂げられぬまま、彼等は消滅する運命にあった。

最後の瞬間が近付くとき、もし彼等に精神があったなら、忌まわしい予感…
闇が自分達を見据え、その餌食とする事を決意したかのような、獲物を前に
した野獣の吐息のような気配を感じて、震え上がった事だろう。

闇から、何かがやって来る。

赤い光。

おおよそ人類の計り知れるスピードを遥かに超えて急速に接近したそれは、
凄まじい勢いで彼等の真ん中を通り抜け、次の瞬間、平和への願いを込めて
作られた物質変換システム達はことごとく爆発、消滅していた。

数百万キロの間隔を置いてまばゆい白熱光が次々と花開く。

赤い光は周りの空間に その破壊欲を満たしてくれる獲物が1基も残されて
いない事を確認すると、その行き先を真っすぐに青い惑星へと向けた。


				2

		「海王星が無くなったア!!?」

春風小の校舎3階、6年2組の教室に、彼等ザウラーズは全員集合していた。
輪の中央には、防衛隊の武田長官。
そして痩せた身体にアンバランスに大きい頭を乗せた少女、教授こと小島尊子が
星空を捕らえたスチルを机の上にひろげて説明している。
「はい。私達のガクエンガーのエネルギー放出で、土星空域までは機械化ネット
 ワークを根絶できた事は皆さん御存じの通りです」
子供達の中に一人混じった体躯の大きな大人、武田長官も説明に身を乗り出す。
そうしていると小人達の国に迷い込んだガリバーのようだ。
「残りの天、海、冥王星軌道上のネットワークもワシらが丹精混めて作り上げた
 物質復元宇宙機群によって片付けられるはずだったんじゃ。
 実際、天王星と冥王星近辺の掃除は上手くいっておった。ところが…」
「はい、そうです。この写真を見て下さい」
教授がトランプのカードのようにひろげて見せたそれは、数枚の連続写真。
「この白い月みたいのが海王星、両側に延びている薄い線が空域に残った
 機械化ネットワークです…良く見て下さい、この線が」
彼女が次々とスチルをめくると、白い星の周りに糸のように延びていた線が
徐々に縮まり、短くなってゆく。
と同時に白い星の輪郭がぼやけたようになり、目に見えて縮小し始めた。
「ああっ!」
「海王星が…!」
最後の写真には、ただ満天の星空。海王星があったはずの空間には、真の闇が
広がっているばかりだった。

「これってどういう事なんだよ、教授」
熱血を絵で描いたような少年、峰崎拳一がいつになくつっけんどんな、
突っぱねたような調子で尋ねる。普段はC調にふざけてばかりいる彼が
こんな風にぶっきらぼうになる時。

それは何かに対して真剣になっている、困難を前にして真面目になっている時だ。

小学生である彼等が戦闘の恐怖や絶望を前にして躊躇し、両親の元に逃げ帰り
たいという衝動に駆られた時、いつも拳一のこの
「何ウジウジしてるんだよ、やるっきゃないんだろ?」…という切って捨てる
ようなサバサバした性格が、幾度と無く危機を救ってきた。

拳一の横で、女らしい肢体に少年っぽい向こうっ気の強そうな顔…という独特の
風貌を持った少女、朝岡しのぶが、そんな彼の横顔をじっと見つめる。
彼女の瞳には問いかけるような微かな不安と、しかし同時に頼もしいパートナー
に対する信頼が宿っていた。

教授は拳一の問いかけを受けて続ける。
「まだ判りません。しかしこれは大変な異変です。海王星は木星や土星には
 及ばないものの私達の地球とは比べ物にならない大きさの巨大ガス惑星です。
 それがきれいさっぱり無くなってしまうなんて、常識では考えられません」
「ちょっと待ってよ!それって、奴等の…機械化帝国の仕業なの!?」
甲高い黄色い声を張り上げる少女は、そのキツめとさえいえる性格、
自信と積極性でもって彼等のリーダーを務める光主エリカ。通称エリー。
「そう断じていいでしょう」
「だって…だって……機械神はやっつけたのにぃ……」
最も身体の小さい頼りなげな少女、水原結花が泣き出しそうな声をあげる。
「残っていた天、海、冥王星の各機械化惑星に、またはそれらを連結する
 ネットワークの中に機械神や四天王クラスの彼等の残党が居た…かどうかは
 まだ判りません。しかし、これを見て下さい」
そういって、さらに教授が差し出したのは別の数枚のスチル群。
こちらには太陽のようにまばゆい光を放つ星が1個、別の物には2個、
さらに数個…と写っている。
「なんだこれ?」
「これはワシら防衛隊の誇る物質変換宇宙機たちの、最後の姿じゃ」
無念そうな長官が後を取って説明した。
「ここには、宇宙機の次々にやられて爆発していく姿が、仲間たちのお互いの
 最後の撮影によって残っておる。可哀相なワシの息子たち……ウウッ」
喉を詰まらせて言葉を続けられなくなった長官に代って教授が、
「そしてこれです…」
と差し出したのは、2枚のスチル。
そこには、明るい星となって消えていく宇宙機達の姿に混じって、奇妙な物が
写っていた。
1枚には、長く延びた赤い光の直線。そしてもう1枚には同じ赤い光が、
こちらは彗星のように紡錘系になって、あたかもこちらへ突進してくるような
姿で撮影されていた。
この一年、巨大ロボゴウザウラーに乗り、幾度となく死線をかいくぐる思いを
してきた少年たち。
彼等には、それが何であるのか言葉を交わさなくても経験的に、直感的に理解できた。
正体は判らないが、何らかの攻撃意思を持ったものだ。

「教授」
普段は…普段に限っては沈着冷静なクラスの委員長、石田五郎が手を挙げた。
「それで、これが教授の言うように、奴ら…機械化帝国の残党だったとして、
 目的は何なんだ? 攻撃か? もう一度惑星の機械化をしようとしているのか?
 消えた海王星はどうされちまったんだ?」」
テキパキと疑問点を並べて見せる五郎。
常に、このように冷静であってくれれば、彼はいい委員長なのだが。
「いえその…どう言ったらいいのか…」
教授は口ごもる。彼等に判りやすく説明するのにはどうしたら良いのか。
なにか上手い比喩はないか、考えあぐねている様子だ。
「目的はまだ判りません。それよりも海王星がどうなってしまったかですが…」
教授は数枚のスチルのうち、最も日付けの若い物を選んで取り上げた。
白い惑星…その表面には、機械化された規則的なパターンが微かに見て取れる。
「これらの外惑星は一番早くに侵略された事も有り、この一年間を通して
 すっぽりと機械化された表面に覆われていました。…多分、私が思うに
 その間に分解されて、彼等の資材として利用されてしまったんでしょう」
続けて彼女が取り上げたのは、謎の赤い光が写っている一枚。
「他に残っている機械化ネットワークが見当たらない以上、早い話」
ちょっと言葉を切り、そして決意したかのように教授は続けた。
「つまり海王星は…この赤い光る物体に、食べられてしまったのではないかと」

「食べられたア!!?」

全員が素ッ頓狂な声を張り上げた。
冗談じゃない。地球を遥かに超える大きさの惑星を「食べる」怪物!?

「た、食べられたというのは、ものの例えです。この物体を建造する資材としてか
 もしくはエネルギーとして利用されてしまったという事で…」
「おい教授」
教授のパートナー、天才的エンジニアの長田秀三が彼女の言葉をさえぎった。
緊張した面持ちだ。
「エネルギーって…それって…」
「はい秀三クン、私もそれを心配しているのです」
二人は顔を寄せてぼそぼそと、他人には介入出来ない彼等だけの世界を作り始めた。
「ちょっと、ちょっと待てよ! 俺たちを無視すんじゃねぇ!
 心配ッて、いったい何が心配だってんだよ!」
拳一がそんなムードを掻き消すかのように突っ込みをいれる。
「す、すいません、今説明します」
向き直った教授と秀三が慌てて説明を始めた。
「つまりだな、これらのガス型惑星は、その殆どが水素やヘリウムなんかの
 ガスで出来ているんだ」
「そうです。そしてその水素や重水素は、太陽なんかの燃えているのと同じ…
 核融合反応の燃料に成り得るのです」
「これがどういう事か判るか?」
シンとする一同。
「仮に…海王星の巨大な質量がすべてエネルギーに転換されるとすれば」
「コイツは地球の10個や20個、軽く吹っ飛ばせるって事だよ………」

「え…」

絶句するエリー。
田辺久美子、山本春枝、そして小さな結花の、
気の弱い女生徒3人組が震え上がって身を寄せた。

沈黙が教室に垂れ込める。

ついこの間、機械神を倒して最大の危機を突破し、平和を、家族を守り抜いた
という大きな達成感を得たばかりの少年達。
そんな彼等の風船のようにふくらんだ幸福と未来への希望を、冷たいナイフの
ような空気が切り刻む。
たかをくくっていた。
外惑星帯に残ったネットワークなんて、単なる自動マシン程度の物。いずれ
防衛隊あたりが始末してくれる。そう信じていたかった…。
彼等が関わったエルドランのマシンの内でも、神のような強大な存在だった
ガクエンガー。そのガクエンガーの余すところの無いパワーの照射でも、
物質変換が可能だったのは土星から天王星軌道の空域までだ。
自分達が得た最大最強のパワーでも、手の届かなかった領域が有る。
彼等はそれを信じたくなかった。たやすく受け入れたくなかったのだ。

「で………教授。そいつは地球に向かってるのか?」
重苦しい雰囲気を無理矢理押し除ける様に拳一が口を開いた。
それに答えたのは、問われた教授ではなく、武田長官。
「判らん。光すら到達するのに数時間もかかる遥か遠くの、えらくだだっぴろい
 空間でのことじゃ。今の地球の観測力では、こいつ…まだ正体は判らんが、
 この赤いもんを捕らえる事も出来ておらん」

「なぁ~んだ。じゃ、心配しても始らないぜ!!」

突如、拳一が明るい声を張り上げ、大きく伸びをする。
「え…」
しのぶが振り返った。彼の真意を計りかねる、といった様子だ。
拳一はいたって軽い調子で続ける。
「心配したって昼寝してたって来ねぇもんは来ねぇ。来るときは嫌でも来る。
 来たらその時はその時だ。また俺等の力でやっつけちまえばいいだろ?」
といいつつ、自分の机の上の鞄を手ですくい上げる拳一。
「ちょっと待ちなさいよ!まだミーティングはおわってないわよ!」
エリーが叫んだ。
「そう、こいつは僕達が経験したことの無いパワーを秘めている可能性が有る。
 だから今からその対処法を検討しておかなきゃならないんじゃないか」
グランザウラーのパイロット、火山洋二がそれに続いた。
ザウラーズきっての理性派、慎重派だ。
「じゃ、お前にはいい考えでも浮かぶのか?」
振り返った拳一の問いかけに、洋二は答えかけて、グッと返答につまった。
「相手の姿さえ見えないのに、そんなのムダムダ。スピードとか武器とか
 ちょっとでも判ればまだ考えようもあるけど…答えの無いテストを出されて
 皆んなして頭抱えてウンウン悩むのなんて、俺はゴメンだぜ。じゃあな」
拳一はそのまま、鞄を片手で背中に回して教室を出ていこうとする。
「ちょっと待ちなさいよ拳一ッ!」
しのぶがそれを追っかけた。
ポカンとして見送る一同。拳一の言う事もそれはそれでもっともだが、
さっきまでの彼の態度からの変わり身の早さにあっけにとられている。
「あ…そーゆー事なら…」
「俺達もこれで…」
ふと見ると、拳一の悪友、武者小路又音泰と関 和考がサッカーボールを抱えて
そろりそろりと出入り口に向かおうとしていた。
拳一・ボン・チョビといえば学校単位で名が売れている悪ガキ連である。
「あんた達まで逃げようッてんじゃないでしょうね」
エリーの目がキラリと光る。
ボンとチョビは蛇に睨まれた蛙の様にその場に凍りついた。
と、その隙に、教室のもう一方の入り口から鞄を抱えてそろりそろりと
逃げ出そうとしている者が居る。
佐藤明美・晴美の双子の姉妹。通称ワン・ツー。
「こら~ッッ!!」
エリーの叱咤が飛ぶ。
「エ、エヘヘヘ…」
「あ、あの、今日は夕方から歌番組の再放送があって、ネ…」
なぁんにも考えていないのか、それとも不安を頭から追い払おうとして
いるのか、妙にお気楽な笑顔で頭を掻く二人。
「あ~ッもう!」
頭を抱えるエリー。
武田長官もその隣で、ガックリと肩を落とした。。
「なんでエルドランの選ぶガキどもというのはいつもいつもこうなんじゃ…」

一方、そんな教室の窓側の隅では マグナザウラーのメインパイロット、
小学生とは思えぬ体格の持ち主、白金五郎が空を見据えながら一人黙々と
シャドウボクシングをしていた。
「金太くぅん…」
小さな結花が、一人で汗を流し続ける彼の後ろから声をかけた。不安そうだ。
「安心しろ結花。俺がきっと お前……こ、この街を守ってやるからな」
金太と呼ばれたストイックな少年はシャドウボクシングの手を休めずに答えた。
「うん!」
結花はそんな彼を頼もしげに見つめていた。

春風小の裏手、神社の境内に連なる高台。夕闇が迫る桜並木の中を、
拳一と、それを追うようにしのぶが早足で歩いている。
温かい陽気に恵まれた春風町では、すでに桜の開花が始っていた。

「ちょっと、待ちなさいったら! たとえ結論が出なくっても、
 皆んなで協力して相談するのがチームワークってもんでしょ!?」
「相談なんて、いらないね」
拳一が立ち止まった。
しのぶが息を弾ませて、追いついてくる。
桜並木に囲まれた境内は高台になっており、そこからは夕焼けに染まった
春風町が見渡せた。
東側の空はすでに暗い藍色に沈んで、夜空をバックにした桜は桃色の、
怪しいような、神々しいような燐光。
「あいつら、きっと安心したいんだ。もう一度苦しい思いを、
 恐い思いをしなきゃいけないかも知れないって心配を、
 相談して何かしら決めることで、忘れたいんじゃないか」
「……」
「俺は、違うぜ」
春の風が吹き抜け、桜たちが ごう、と揺れる。
「俺は嬉しいんだ。もう一度ザウラーズをやれるのが。ゴウザウラーに乗れるのが」
「それって…戦うのが、…って事……?」
「それも…多分あるけど、もうすぐ卒業だろ?」
「うん」
「卒業して…洋二なんかは別の学校にいっちまうし、別々のクラスになって、
 ゴウザウラーに乗ることもないままこのまんま高校生になって、大学行って
 何にもなくなっちまうなんて、それじゃあ俺たちザウラーズは何なんだよ」
「…」
「俺たちはずぅっとザウラーズのままだろ!? いつでもお声がかかれば
 全員まとめて発進、熱血最強のザウラーズだろ?…これからも、ずっと」
「そうか…」
しのぶは拳一がどんな気持ちでいるのか、やっと判った気がした。
「もうすぐ卒業なんだよね…」
桜の発するじんわりと温かく、ひんやりと湿った空気…。
柔らかい、不思議な魔法のような空気が木陰の二人をしっとりと包む。
「大丈夫だって」
拳一は妙に明るく、胸をはってみせた。
「俺たちはどんな危ないときも、気合いで乗り切って来たんだ。作戦なんか
 教授に任せておけばいいって。どたんばの時の熱血最強、ガ~~ッと
 燃える熱い血潮、機械にはない「心」、18人全員の固いダンケツ!!」
言いつつ、拳一は次々にヒーローポーズを取ってみせた。
「それが俺たちの取り柄だろ? それで俺たちはいつも勝ってきたんだろ?」
しのぶは、心の中でクスッと笑った。
熱い血潮、固い団結か…ようするにアタマ使いたくないのね このヒトは(笑)。
それに「心構え」とかそうゆうものと、勝つための作戦なんかをゴチャゴチャに
しちゃってるし……でも。
拳一はそれでいいんだわ、きっと。
「不思議だな」
「え…? 何がだよ」
「拳一がゆうと、なんだかそんな気がしてくる」
「あ、そうだろ? やっぱり?やっぱり?」
拳一はしのぶのお姉さんぽい思いやりなど知らずに、大威張りで笑った。

お互いを見つめ合う二人は知らなかった。

頭上を、毒々しいほどに赤い流星が流れ落ちてきた。街へ向かって降下してゆく。

-つづく-

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
という訳で、第1章をお届けしました。文中、ボード上なんかでは必要ない
キャラクター紹介なんかが煩いかも知れないけど、これは後に同人誌に収録
する場合などを考えての事ですので、ご勘弁。

ゆ~さく!