#139 Article 603 Posted at 2000/07/21 22:11:43 by giji (MAP2218) [MUSEUM]
Subject: Re: Re: 戦後日本のセル・アニメーション /602 /849(#101)
対談を聞いてきました。 出席者は作画の大塚康生、演出の高畑勲、撮影の吉村次郎という東映動画長編を よく知る三人。司会はIKIFの石田園子さんで慣れない役回りに苦労して いました。ちなみに木船さんは記録係だったようで。 客席は当日参加の人も合わせて7割くらい埋まったかな、という感じ。 もっと上手に宣伝できるといいのに。 タイトルは「東映動画が日本アニメにもたらしたもの」でしたが、話は 東映動画の初期の製作体制や方針といったところから、とりとめなくいろいろな 話題が出てきました。何せ話し始めると止まらない人達ですから。 大きな話題としては、動きの面白さや動かしやすさを求める作画側に対して、 実写から来た人がより映画的な絵作りを求めたり、興行側から客層を意識した 作品を求められるなどして東映動画の作品の方向性が次第に築き上げられた、 といった話。 高畑さんの話で、口の動きや身振りの大きな英語にはディズニーなどのオーバー アクションが合うが、動きの小さな日本語には止め・口パクの方が(動かさない ことへの抵抗はあるものの)合うのだろう、というのは面白いところ。 効果や撮影で工夫されたものの限界が感じられていた質感の表現や、予算の制限 から減る傾向にある移動撮影が、デジタル化によって可能になりつつあるという のは70年代からデジタル化の研究に取り組む吉村さんの話。 70年代以降、東京ムービーが作画枚数を増やし(30分枠で8千枚とか) 東映動画が減らす(3千枚とか)ような流れがあったという話は大塚さんから。 質疑応答の中で、作りたいものを作るだけでなく誰に見せたいのかを考えて 作るべきだ、という話が高畑さんから出たのですが、ここで私の頭の中には 東映アニメフェアのことが。(^_^;) 展示は、東映動画長編、特に初期から「わんぱく王子の大蛇退治」に至る辺りは ボリュームがあって、「西遊記」での手塚治虫の絵コンテと決定稿の違いなどが 目を引きました。TVアニメについても一応まとめて紹介されていましたが、 かなり強引に詰め込んだ感じで苦しいところ。そしてなぜか飾られている セーラームーンの服(コスパ)に1/1綾波レイ(海洋堂)。 売店では東映アニメーションのキャラ商品やセルも売られていました。 朝から行ってじっくり見れば良かった giji