#13 Article 9766 Posted at 1995/03/20 04:37:35 by MSP-Iris (MAP4370) [SYNTAX]

Subject: Re:*19 タイトル… /9759 ...... /16414(#148) /16322(#148)

で、あたしはこの「咲く」「咲いている」についてどう考えているかと
いうと。

#これは現在使っている日本語を分析して考えた結果です。

> 一方の「咲く」という終止形は、もう厳然たる事実で、

 そこにあるのは、例えば「桜が咲く」なら「桜」だけですね。桜が咲く
という動作を表すのみです。動作は、誰も見ていなくても存在します。

 一方、

>「「咲いている」というのは、「『咲く』ことが、会話の主体者の気付く範囲
>内で発生している」ことだと思うんです。

 「桜が咲いている」というのは「桜」の他に「話者」の存在が見え隠れ
しています。桜が咲く様(状態)を描いているわけで、これは哲学的にな
りますが、誰かが見ていないとその状態は無意味です。

 ここまではWAKさんと同じですね。

 そこで、「いる」が付くことによって「動作→状態」の変換が行われて
いると解釈します。つまりですね、「変換したい」という話者の意図が先
にあり、それを実現するために「いる」を付加し、そのために「咲く」が
連用形に変化する、と考えています。ですから、「咲き(この場合は咲い」
が活用表に出てくることに違和感は覚えません。否定を表したい時に「な
い」を付加し、そのために未然形「咲か」が必要なのとまったく同じです。

>a)連用形(名詞形)は、助動詞・補助動詞等をぶら下げないと、持続や完了、断
> 定などを表わし得ない。
>b)終止形は、持続以外何モノでもない。

 WAKさんの意見は、「先に連用形があり」それを言い切りの形にする
ために「いるを付加する」ということなのでしょうか? しかし、それは
先に文法ありき、になってしまうのではないでしょうか。

 それから、終止形が持続であるのならば、過去における持続(動作)が
連用形利用によって表せることは、どう説明出来るのでしょうか。


   咲く       →      咲いている              咲かない
(動作そのもの)      (話者の存在)         (動作の否定)
  <終止形>          <連用+終止>         <未然+終止>

       ↓ 時制を過去にシフト↓                     ↓

   咲いた     →      咲いていた            咲かなかった
 (過去の動作)   (過去における話者の存在) (過去の否定)
 <連用+終止>     <連用+連用+終止>   <未然+連用+終止>


 このように、後ろにオプションを付けることによって意味を追加する日
本語では、実際の用例を考えてみると、連用形も一つの変化形式と考える
べきだと思うのですが。

                                  MAP4370    MSP-Iris