#13 Article 8159 Posted at 1994/03/23 01:42:13 by 羊田中 (MAP2847) [KOME]
Subject: Re:*13 米がぁ・・・米がなぁぁぁぁい!!!!! /8157 ..... /8137 /8135
自分の考えを解りやすく表現する作業が難航し,なかなか書き込めないでいま
した。なんとか打ってみましたのでもしよろしければお読み下さい_(__)_
皆さんの色々なご意見を拝見させて頂きましたが,私は現在のような騒ぎにな
った原因の一つは,経済性最優先の現状の社会に因るところが大きいと考えてい
ます。
曰く,
「コスト」を追い求めた結果,生産性を上げるため農薬も使い,化学肥料も使う。
→安全性が問われる。
「コスト」を追い求めた結果,米を備蓄するための経費(倉庫代等)を認めない。
→減反を行い,いざというときに対応出来ない。
「コスト」を追い求めた結果,海外のより合理的(当然農薬等使用)に作られた
農産物や労働力の安い農産物が輸入される。
→安全性だけでなく,国際的な立場も問われる。
「コスト」を追い求めた結果,コミュニケーションを必要とせず,大量仕入で一
円でも安いスーパーなどで購入する事になる。
→消費者として問われる。
(コミュニケーションを省いて安くなると言う非常に分かり易い例は「ス○ップ」)
確かに安い買い物が出来れば幸せですが,その代償は…………
いくら知恵がつこうと,所詮はお天道様の顔色一つでのどうにでもなる農業。
自然相手に算盤はじこうなんて,結局人間の思い上がりではないでしょうか?
極端に言えば,「コスト」で動く「市場原理」の中で動き続ける限り上記の様な
問題はいくらでも発生すると思います。
この「コスト」と「お天道様」をいかに見極めるかが,国の仕事だと思いますが,
残念ながら今までは「コスト」優先すぎた(もっと言うなら大蔵省優先)ため,今
日の事態を招いたと私は考えています。
勿論これからはこの「コスト」と「お天道様」をいかにうまく折り合いをつけて
いくかが,知恵の出しどころでしょうし,何を考えればいいかの道標になると思い
ます。
話題になっている「市場原理」「適正価格」に絡んでもう一度もう一言。
私ら給料貰っている者は(例えほんの僅かでも)ベースアップにより収入は増え
ます。それは勿論物価の上昇がある以上当然と言えますが,農家だってその消費者
物価の中で生活しております。
しかし米価審議会においては,これまでは現状維持か,ともすれば下げる方向で
お米の値段を決めてきました。
サラリーマンの給料が同じ様な状況だったら,少なくともその仕事の魅力の一つ
は失われるでしょう。
ではその魅力を取り戻すためにはどうすればいいかと考えるのですが……
農家が総中流階級と言われる平均年収600~700万円(この数字は私個人の見解)
になるような「適正価格」が設定できればいいんでしょうが,結局は自然相手です。
苗の育つ梅雨には適度な天の恵みを受け,花をつけ穂が出る頃にはそこそこ暑く
なり,穂の稔る時期の台風がそれてくれて初めてお米になり,予定していた収穫が
得られるのです。
昨夏のように冷害台風なんて打撃を受けた日にゃ,収入どころか苗代・肥料代・
機械経費その他諸々の借金しか残りません。
勿論保険的な制度や対応,そしてあまり良く言われない様々な補助金があり,所
得がある程度は保持されているもの事実ですが,それでやる気が起きるかと言えば,
最近の全国での農業就業者が大企業1社の新入社員数を下回っている現状をみれば,
………言わずもがな です。
ここら辺を考えて考えて考えなければいけないのが今の農政のお仕事だと思います。
「市場原理にさらせば」お米は値上がりして当然と思います。
ただし現在のように外食産業に頼り,なおかつ自分の薄給を考えれば,安い外米
を選択する,また選択せざる得ない機会が増えるのもまた事実ではないかと。
これはもう個人の自由ですけどね。
消費者が「安全」で「美味しい」「国産米」を「いつでも」食べられるようにす
るには,ある程度の「コスト」を理解し,目を瞑ることが必要かと存じます。
「安全」で「美味しい」「外国農産物」もあるとは思いますが,海を渡って入っ
てくるためには,国内以上の有形無形の「コスト」がかかると私は思っています。
少なくとも「国境」が存在し,「民族」による違いがある現在では です。
「環境に金を払えるか」と言う議論と一緒に「お天道様に金が払えるか」につい
ても真剣に議論をしなければいけない時期だと思います。
農家と消費者と行政との真摯な話し合いを望みます。
取り留めがない文章をだらだらと書き込みお目汚し致しました。
このような場で,私の考えが人目に触れるだけで幸甚です。
長文失礼いたしました_(__)_ 羊田中拝