#13 Article 2940 Posted at 1990/04/10 12:42:03 by 紫苑 (MAP1558) [QUIZ]
Subject: 推理クイズ<間抜けな殺し屋3>
どもぉ!突然ですがぁこのボ~ドに「推理クイズ」が 移転する事になりました!本当はやめるつもりでしたが 続けてほしいとのご声援がありましたので続ける事にな りました!答えが解った方は「紫苑」宛てにメイルでお 願いします! それでは<間抜けな殺し屋3>お楽しみください!! <間抜けな殺し屋3> さて、今度の仕事は、ある高利貸しを消す事だった。依頼主の注文では、 事故死にみせかけて殺してくれと言う事だった。 俺は、早速、その高利貸しを尾行して素行調査をした。 見るからに因業そうな中年男である。妻子を持たず、平家建てのボロ家に 一人で住んでいるので、金を貯めるだけが生きがいの、根っからの守銭奴か と思ったら、なんと愛人を二人も囲っているのには、驚いたね。 しかも、十階建てエレベ-タ-付きの豪勢なマンションに囲っているのだ むろん、マンションはそれじれ別だが、部屋はどちらも一階だった。マンシ ョンは上の階ほど住み心地が良いので、部屋代が高い。だから、一番安い一 階に愛人を囲うなんて、いかにもケチな金貸しらしい。 奴の自宅も平家だし、事務所もビルの一階に借りている。よっぽど一階が 好きなんだろう。階段を上がり下りするのは時間とエネルギ-の浪費とでも 思っているのか、とにかく奇妙な男だ。 だが、そんな事はどうでもいい。どうせ後二、三日の生命だ。 さて、いよいよ決行の日だ。 その夜は、彼が若い方の愛人の所へ通う日だった。濃霧のたちこめて、殺 しにはおあつらえ向きな夜になった。 俺は海岸沿いの道で待ち伏せした。そこから少し先に、高い断崖が岬の様 に海へ突き出ているのだ。 やがて、見覚えのある彼の車が霧灯をつけて、ノロノロ運転してやって来 た。幸い、前後には車や人影は無い。 俺はいきなり前に飛び出した。彼は慌てて急ブレ-キをかけ、 「おい!危ないじゃないか!!」と、窓から顔を出して怒鳴った。 酒を飲んでいるらしく、吐く息が酒臭い。酔っ払い運転なら、なおさら好 都合だ。睡眠薬をしませたハンカチを彼の顔に押し付けろと、一分足らずで 気を失った。 俺は運転席に乗り込み、車を徐行させて断崖の突端に止めた。そのまま二 十分ほどジッと待っていると、麻酔がきれて、彼はぼんやり目を開けたので ズボンの前のチャックを全開にして、車から引きずり出し、崖っぷちに立た せて、ドンと一突き背中を押した。 彼の体は宙を泳ぎ、岩だらけの高い崖から転がり落ちて、暗い海面へ沈ん だ。 これで、俺の仕事は終わりだ。 奴は愛人の所へ行く途中、ここに車を止めて、海へ向かって立ち小便をし ようとした時、酔ったはずみで足を滑らして、転落死したものと思われるに 違い無い。 俺は車を放置して、なに一つ証拠になる物は残さず引き上げた。 ところが、翌日の夕刊を観て、俺はたまげたね。車と水死体は朝早く発見 されたが、警察では事故死に見せかけた巧妙な他殺とズバリ断言して、捜査 を始めているではないか。二人の愛人から事情を聞いたらしいのだ。 さて、この殺し屋はどんな「ミス」をしたのだろうか?