#13 Article 10355 Posted at 1995/08/12 07:21:06 by MUK (MAP1480) [PLANET]
Subject: Re:*13 土星の環が無くなります(^^; /10354 ..... /26655(#130) /26601(#130)
冥王星の質量はカロンを合わせても地球の2割程度しかないと見積も られており,天王星の軌道に影響を与えるとは考えにくい。また軌道 半径も約40天文単位,離心率や軌道傾斜角も通常の惑星と大きく異な っている。このことからローウェルの予想位置の比較的近くで冥王星 が発見されたのは,偶然の産物であると考える人も多い。 冥王星が小さすぎることから,当時ローウェルの星(X惑星と呼ぶ) はまだ発見されていないのではないかと考える人もいて,ローウェル 天文台ではその後も長く天空の捜索を行っていた。また,周期彗星の 遠日点付近は惑星軌道の軌道半径とほぼ一致する例が多いことから, 冥王星以遠に遠日点を持つ彗星の軌道の分類に対応して,未知の惑星 が存在するという人もいる。アメリカのピカリング(Willam Henry Pickering 1858-1938)はこの説により,1928年にO,P,Q,Rとい う4つの惑星を考えた。 ピカリングの超海王星 惑星名 平均距離(AU) 公転周期(年) O 52 373 P 123 1400 Q 875 26000 R 6250 500000 OはちょうどローウェルのX惑星に相当するものであるが,QやRは それぞれ地球の2万倍,1万倍の質量を持つ超巨大惑星である。これ くらい大きくなれば恒星になるはずで,いささか眉唾な仮説である。 1971年にアメリカ海軍天文台のP.K.Seidelmannは,超冥王星が木星~ 冥王星の軌道に及ぼす影響について述べている。それによると,観測 にかかるほどの影響を与えるためには超冥王星の質量がかなり大きく なくてはならず,光度もそれだけ明るくなる。一方トンポーによれば 16等より明るい惑星ならばすでに発見されているはずであるという。 16等より暗いとなると,質量は地球~冥王星程度となり,木星~冥王 星に観測にかかるほどの影響を与えるとは考えにくい。どうやら軌道 の乱れから新惑星を発見できた時代は19世紀で終了していたようだ。 参考文献 「惑星とその観察」田中済著,恒星社厚生閣(1972) 「惑星をめぐる」宮本正太郎・服部昭・松井宗一・赤羽徳英著,地人書館(1971) 最近の本みとらんので,今はどういう状況になってるかよくわかりません。 長文失礼 とほほMUK