#126 Article 13619 Posted at 1994/03/04 20:31:10 by 速水 明 (MAP4167) [NOVELS]
Subject: 姫ちゃんノベルズNo.15
この前、コミックの8巻買って来てびっくりしました。
いやぁ、所々で伏線を入れてた私としては、まさに エエッ(@_@;))) 状態でして
コミックオンリー派の私はもう、固まりましたよ実際・・・・・・・(笑)
だからこれはぁ、真似じゃないのよ、真似じゃないのよ!偶然なのよぉ!!(^^ゞ
それでは、お楽しみ下さい。
「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」
第一話 恋の季節は師走のなかで
●S-34 風立市内
日比野さん達と別れた姫子は、呆然としながら家へと向かっていた。
(言っちゃった・・・・大地にもまだはっきりと言って無いのに・・・・)
自分でもどこをどう、歩いているのか分からなくなるほどに考え込んでいた。
(明日、学校どうしよう・・・・また日比野さんがなんか言ってきそう・・・はぁ)
ましてや、自分の周りで何が起こっているか、周囲の人が何を話しているのか
などと、周りに気を配る余裕など全く無かった。
「ひーめちゃん、久しぶりだね・・・・・・・」
(ああぁ、こんな時にリボンがあったらなぁ・・・・・考えてもしょうがないかぁ)
なれなれしく姫子に声をかけた少年は、そのまま相手にされずたたずんでいた。
姫子も、声をかけられた事など全く気づかず、その少年を無視して通り過ぎて
行った。
完全に、無視されたその少年は吹きっさらしの風の中、姫子を見送っていた。
「姫ちゃぁん、あんまりだよぉ、僕の事無視するなんて・・・・・でもいいや、こう
してまた会えたんだ。」
(それにしても、物思いにふける姫ちゃんも可愛いなぁ・・・・)
少年は一人で納得すると姫子とは逆の方へと歩いて行った。
暫くして少年の上空を烏が旋回していたが、その事に気が付く人はいなかった。
●S-35 野々原邸周辺
「姫子っーー!」
黙々と歩いている姫子に後ろから声をかける少女がいた。
彼女は、容姿共に人が羨む程の美形の持ち主で、性格は至っておしとやか。
しかも、自分が美人だからと鼻にかけた態度もとらない、男性から見れば
女性の鏡とでも言うべき娘である。
何よりも一番驚くのが、「野々原姫子」の姉だということだろう。
「姫子っ!姫子ったら、今度はどこに行くつもりなの?」
(まったく、この娘は・・・・・)
そう言って、呆然と歩いている姫子を呼び止めた。
「あっ、お姉ちゃん。」
今更の如く気がついた姫子は買い物帰りの愛子を見ていた。
その背後に自分の家が見えており、いつのまにか通り過ぎていたという
事実を把握するまでに、さほど時間を必要としなかった。
(んっ?あたしの家が見える・・・・・・!)
「あれっ?通り過ぎちゃってた。あはははははは」
参った参ったと軽く頭を叩きながら、通り過ぎた自分の家に向かって行った。
「あぁ、お姉ちゃんありがと、声をかけてくれなかったら、どこに行ってたやら」
「まったく、風船娘なんだから・・・・」
愛子の呟きが聞こえたのかは分からないが、姫子は申し訳なさそうに笑っていた。
(ああぁ・・・だめだだめだ。もう、考えるのはよそう)
姫子も自分なりに考えをまとめて、愛子と並んで玄関の前までやってきた。
そして、二人は何事もなかったかの様に、家の中へと入っていた。
「ただいまぁ」
二人の声が野々原邸に響きわたり、末っ子の夢ちゃんの元気な「おかえりなさい」
が聞こえてきた。
つづく
MAP4167 速水 明
ps. 感想まってます。
うみゅみゅ、ちょっと今回は短かったかなぁ?(普通?)
ふふふふ・・・・未だに仕事が終わらず、会社からアクセス中・・・・
グータラ社員のなせる技!!