#126 Article 11469 Posted at 1994/01/22 00:03:19 by 速水 明 (MAP4167) [NOVELS]
Subject: 姫ちゃんノベルズNo.10
ああーっ、最近フォローばっかり書いていて本業(?)を怠けている速水 明です。
楽しみに待ってた方(いるのかな?)お待たせしました。
記念すべき第10回目の「姫ちゃんノベルズ」です。
「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」
第一話 恋の季節は師走のなかで
●S-21 風立一中・午後
姫子にとっては衝撃的だった昼休みが終わり、午後の授業が始まっていた
屋上から二人で戻って来たとき、周りの男子生徒にからかわれたり、日比野さん
の執拗な言葉の攻撃もうわのそらで聞いていた位である。
当然、授業にしてもまともに受けている訳ではない。
そんな姫子に白羽の矢が立った。
何の事はない、黒板に書かれている頭の痛くなるような計算式を解く様にと
先生に指されただけで、ふらふらと前へ出て行った姫子は、数式を見ながら
他の事を考えていた。
とりあえず、答を書いて席に戻った姫子の後ろから、紙屑が飛んで来て頭に当たった。
紙屑の飛んで来た方角を見ると、大地がこちらを見ていた。
姫子と目が合うと「ピース」をして視線を反らしていた。
(大地の奴・・・)
そう思いながらも、飛んできた紙屑を広げてみた。
「放課後、いつもの隠れ家で待っている」
と書かれていた。
そんなやり取りを見ていた日比野さんはじっと姫子を見つめていた。
●S-22 休み時間・女子トイレ
午後の授業も終わり、姫子はトイレへと入って行った。
すると、そこには日比野さんが待ちかまえており、間発入れずに姫子へと詰めよった。
「野々原さん。あなた大地君の事どぉ思っているの」
「ど、どおって・・・・」
戸惑っている姫子を後目に日比野さんは話しを続けた。
「大地君の顔の傷の事知ってるでしょ。」
「うん、猫に引っかかれたっていうやつでしょ」
「そぉ、一歩間違えば大怪我するところだったそうじゃない。」
「そ、それがどうしたのよ」
ぐっと詰めよる日比野さんに圧されて、壁へと押しつけられた。
「あなた、大地君の事が気になるんだったら、少しは考えなさいよね。」
「私みたいに・・・ああっ、大地君。あなたが事故にでもあってしまったら、
私はどうしたらいいの?」
完全に自分の世界に浸ってしまった様である。
とりあえず、ここは引くしかないと判断し、そそくさとトイレを後にした。
教室に戻る道すがら、日比野さんの言っていた事を考えていた。
(もし、大地が事故にでもあって、大怪我でもしたら・・・・)
「あー、だめだだめだだめだ。変な考えはよそう、だんだん気が滅入ってくる」
そう言って気を紛らわしている姫子だったが、その事がずっと気になっていた。
つづく
ps
どうも、今回で10回目です。毎回、辛口の(笑)感想を書いてくれている
新風立ノわぴさん。
ありがとうございます。たまに書いていて「読んでくれている人って本当に
いるんだろうか?」と不安になることがあります。
また、これからもビシバシ(死語?)言ってやって下さい。
その他の皆さんもなにか感想があればレスして下さい。
感想を見る事が、この「姫ちゃんノベルズ」の動力源ですから。(^^)
MAP4167 速水 明
感想まってます。