#126 Article 11323 Posted at 1994/01/17 19:24:40 by MAY.H (MAP4167) [NOVELS]

Subject: 姫ちゃんノベルズNo.9

スレッド関係
現在 #126/11323 — 「姫ちゃんノベルズNo.9」 1994/01/17 19:24:40 · MAY.H · MAP4167
     返信先 #126/11361 — 「Re: 姫ちゃんノベルズNo.9 /11323」 1994/01/18 02:31:22 · .*わぴ · MAP3233
あぁ、難しい。やっぱり、全部まとめて読まないとだめかなぁ。部分 部分に感想をつけるのって難しいです。 >自分とは性格や雰囲気の全く逆の、そして女の子の鏡とも言うべき存在であるエリカと えっ!? エリカさんって女の子の鏡ともいうべき存在だったんです か? どうも、私はここでエリカさんに対するイメージが崩れちゃった んで。(笑) 新風立ノわぴ
スレッド全体を見やすく表示
大復活!!。自称小説家のMAY.Hでーす。“ “ “ \(^〇^)/ “ “ “

長かった・・・ただひたすらに長かった。
毎日毎日、この日が来るのを待ちわびてただ我慢の毎日でした。

しかし、再放送(一部では新番組と言っていますが真相はどっち?)の
「姫ちゃんのリボン」が福岡でも見れたのが唯一の救いか・・・

でも、こっち(八王子だよーん!)に帰ってきたからには今まで以上にやったるでー
(↑いったい何を?)

毎回楽しみにしていたみなさん!ようやく帰ってきました。
今まで休んでいた分、はりきって書いて行きまーす。
それでは皆さんご一緒に「イケイケゴーゴージャーンプ」

ではでは皆さん9回目お楽しみ下さい!!

       「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」

第一話 恋の季節は師走のなかで

●S-20 昼休み

休み時間という休み時間に何かしらいちゃもんをつけてくる日比野さんのしつこさに
さすがの姫子もいい加減、疲れていた。
給食を一気に食べ終えると、日比野さんに捕まる前に教室を飛び出して行った。
背後から日比野さんの叫ぶ声が聞こえて来たが、これ以上は勘弁してという笑いを
浮かべながら走り去って行った。
途中、クラスの男子に野球やサッカーの助っ人を頼まれたりしたが、明るく笑いながら
「ごめーん、また今度」
そう言うと階段を駆け上がって行った。
そして、ようやく落ち着いた姫子はゆっくりと階段を上がって行った。
立入禁止の看板をすり抜け屋上の入り口までやってきていた。
(大地の奴、また隠れたりして・・・ないよね)
姫子は、ふと昨日の出来事を思い出していた。
余りに見事な取り乱しぶりに自分でも恥ずかしくなってきた。
「あーだめだ、だめだ。よしっ、昨日の事は忘れよう」
そう言うと顔を正面に向けた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらくの沈黙の後、目が点になった姫子は呟いた。
「大地・・・なにやってんの」
昨日と同様、姫子の目の前で変な顔をしていた大地は取り付く島もないと行った具合に
固まっていた。
さすがの姫子も同じ手に2度も引っかかるほど単純ではなかった。
そんな大地をよそに姫子は階段を上がっていた。
「ちぇ、おもしろくねーの。せっかく小道具まで用意したのに」
ぶつぶつ言いながら大地も階段を上がって行った。
良くみると額には三角形の布をつけて、右手には懐中電灯を持っていた。
その大地がいつもの場所に来ると、既に壁にもたれかかった姫子がこっちを向いて
笑っていた。
「なあに、その格好」
いたずらっぽく笑っている姫子の問いかけに大地は額の布を取った。
その笑顔に一瞬どきっとしながらぶっきらぼうに「これが勉強に励んでいる姿に見え
るか」と言いつつ、特に何をする訳でもなくその場に座り込んだ。
大地が「なにしに来たんだ」と聞くと姫子は「別にぃ」と笑って答えた。
姫子はこの時自分では気づいていなかったが、とても優しい笑顔で大地を見つめて
いた。
「おい、野々原・・・・」
姫子に声をかけた大地は思わず言葉が詰まってしまった。
(なんだ?野々原ってこんな感じの奴だったか?)
あまりの姫子の変化に驚いている大地は改めて姫子を見た。
やはり、いつものおてんばな感じの姫子とは思えない程の変貌ぶりであった。
「なあに、大地。」
姫子は言葉に詰まっている大地にこれ以上無い笑顔で問いかけた。
「の、野々原・・だよな?」
「何いってんの、あたしはあたしでしょ。」
「い、いや、もしかしてと思って。何でもない何でもない。」
どうも腑におちないといった感じで話を続けた。
(なんだろ?変な大地。)
そんなことを考えている姫子に「えっ」と言わせる一言が帰った来た。
「おまえ・・・エリカじゃないよな?」
思わず目をぱちくりさせている姫子はどうしたのと言いわんばかりに大地を見つめた。
別れて以来、一度も忘れた事の無い、そして懐かしい名前が出てきたのだった。
「な、何いってんの。あたしよ、野々原姫子よ」
自分とは性格や雰囲気の全く逆の、そして女の子の鏡とも言うべき存在であるエリカと
比べられて何が何だかよく分からなくなっている姫子は自分は「野々原姫子」だという
事を証明していた。
また、大地は大地で「まあまあ」と舞い上がっている姫子を落ちつかせていた。
「それにしても、何でエリカの名前が出てくるのよ」
そして、大地に問いかけている姫子のそれはいつもの感じに戻っていた。
それを見て半ば安心し、半ば残念と思う大地であった。
「今日のおまえ、変だぞ。」
「なによ、大地の方こそ変じゃない。」
もう、すっかりいつもの姫子に戻っている。
このままでは、いつまで経っても話しが進まないと思った大地は素直に自分が思って
いた事を姫子に話した。
「ええっー」
姫子自身も大地の話しを聞いて驚いていた。
そして、顔を赤らめて大地の言った事を頭の中で整理していた。
「確かに、そんな感じがしたんだ」
少し照れながら大地は話しを終えた。
(そんな、あたしがエリカみたいに見えただなんて・・・)
「なんか、自分でも何が何だか分からないな」
姫子はぽつりと呟いた。
そんな姫子を見て大地は改めて野々原姫子という人物を見直していた。





つづく

                                                     MAP4167   MAY.H
感想まってます。