#126 Article 10879 Posted at 1994/01/02 02:55:30 by MAY.H (MAP4167) [NOVELS]
Subject: 姫ちゃんノベルズNo.3
どおもっ。MAY.Hです。
なかなか好評のようで書いていてとても励みになります。
一部では
> もしかして、ご職業は脚本家か小説家では?(^_^)
という様な事も囁かれているようですが、私は一般ピープル(ただの人)です。(^^)
ということで、「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」(^^)をお送りします。
3回目だよーん
第一話
●S-4 放課後・屋上
階段を上がって行きながらふと姫子は考えていた。
(なんで、あたしは大地を探してるんだろ?ただ文句を言うためだけ?)
そんなことを考えていると突然目の前にこの世のものとは思えない顔が現れた。
「ばぁ」
「ん?・・・きゃーーーーっ」
「うわぁ」
姫子はパニック状態になり、危うく階段から落ちそうになった。
ふざけていた大地もこれはやばいと思い、とっさに姫子の腕を掴み落る寸前で助け起した。
「野々原!落ちつけ、俺だ!。落ちつけ」
ようやく正気に戻った姫子はおもいっきり強烈な平手打を大地におみまいしていた。
顔に見事な手のひらの形をつけた大地がむくれている姫子に声をかけた。
「ところで野々原、俺に用があったんじゃないのか?」
姫子は腕を組んだまま大地をギロッと睨んだ。
「さ、さっきは本当に俺が悪かった。この通り、ごめん。」
大地は謝りながらそっと姫子の方を見た。すると、姫子は肩を小刻みに震わせながらうつむいていた。
「な、泣いている・・・のか?」
姫子の顔をのぞき込む様に声をかけた。
すると・・・
「・・・・っぷ」
あまりにも大地の謝る姿がおかしく、姫子は我慢できずに吹き出してしまった。
「おまえ、人がまじめに謝っているのに笑う事はないだろ!心配してやってんのに」
「なによ、もとはといえば大地があんな事するからいけないんじゃないの!」
とうとう、二人とも開き直ってしまっていた。
「で、俺に何か用か?」
改ためてそう聞かれて姫子は一瞬戸惑った。
「う、うん別に用って程のことじゃないんだけど・・・」
(何やってんだろ、あたし)
思わずうつむいてしまった。
「大地って今日、試験中寝てたでしょ」
「んっ、なんだその事か。ちょっとな最近寝不足で・・・で、問題見たら大した問題じゃなかったんで、さっと終わらせて寝てたんだ。」
「はぁー」
大地のその一言で姫子は思わず大きなため息をついた。
(何が『大した問題じゃない』よ、あたしがどれだけ苦労したとおもってんの。そりゃ全々勉強してなかったあたしも悪いけど・・・)
「それがどうかしたのか?」
「何でもない。ただ気になったから・・・ハハハハハ」
スっと立ち上がるとカバンを取り階段を降り始めた。
「それじゃあ大地、あたし、愛美たちと約束あるから」
「ああ。(なんなんだあいつ・・・)」
そういうと大地も階段を降り始めた。
「くぅぉらぁ小林っ!屋上は立入禁止だと何度言ったらわかるんだ!今日という今日は逃がさんぞ」
おそらく姫子の悲鳴を聞いて駆けつけたのであろう、担任の五利先生が現れた。
「やっばぁ(五利だ)」
言うが早いか軽い身のこなしで五利先生を避けると一気に階段を駆け降りていった。
「待てー、小林!」
廊下に五利先生の声が響いていた。
(それにしても野々原の奴、一体なんだったんだ?)
そんな事を考えながら大地は自転車に乗り、家路へと急いで行った。
つづく
MAP4167 MAY.H
感想まってます。