#126 Article 10854 Posted at 1994/01/01 03:54:50 by MAY.H (MAP4167) [NOVELS]
Subject: 姫ちゃんノベルズNo.2
どおもっ。MAY.Hです。あけましておめでとう!今年もよろしく!m(__)m
では、「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」(^^)をお送りします。
2回目だよーんv(~_~)
第一話
●S-2 登校
「わー遅刻、遅刻、ちこく。んっあれは?」
走っている姫子の前方に見慣れた女の子は二人話ながら歩いていた。
「いっちゃーん、愛美!おっはよーう!」
既に走りながら朝食を済ませた姫子は二人に声をかけた。
「あっ姫ちゃんだ、おはよう」
「おはよう、姫ちゃん」
二人は立ち止まり、姫子が追いつくのを待っていた。
「相変わらずだねぇ姫ちゃんは・・・」
二人に追いついき、息を切らせてはぁはぁ言っている姫子にいっちゃんが一言呟いた。
「はははははははっ」
その一言に笑いながら3人は校舎へと歩きだした。
「ねぇねぇ姫ちゃん、今日の試験が終わったらハンバーガー食べに行かない?」
愛美の何気なく言った一言が姫子の足を止めた。
「どうしたの?姫ちゃん」
「あーーーーーっ!今日の試験ってたしか英語、あったよね」
「うん、あるよ。一番最後に」
「どーしよー、あたし全然勉強やってないよ」
一人奈落の底に落ちていく姫子であった。
そして、そこへ追い打ちをかけるように学校の予鈴が鳴り響いた。
「いっけない。遅刻しちゃうよ」
慌てて3人は校舎の中へ消えて行った。
●S-3 風立一中2年C組
2学期期末試験、英語。
「う゛ーん・・・わからん(大地のやつ、あれだけ授業をさぼってるくせに成績はあたしよりいいんだから)」
お気に入りのシャープペンシルを右手で器用にクルクル回しながらちらっと大地の方に視線を移す。
「ZZZzzzzzz……」
その大地は試験が終わったのか、そうでないのかは分からないが、相変わらず寝ていた。
(人が苦しんでいるというのに・・・)
ただでさえ回答が分からない上に「余裕」とも「諦め」ともつかない大地の態度に一瞬消しゴムを投げつけてやろうという衝動に駆られたが、今が試験中という事を思いだし、ぐっとこらえていた。
「あぶない、あぶない。野々原姫子一生の不覚を取るところであった。」
(下手に目立つ行動をとってカンニングにでもされたら大変だ)
答案用紙とのにらみ合いが続き、ようやく回答を書き終えた頃、静寂の校内に試験終了を示すチャイムが鳴り響いた。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・・
「はい、それまで。ペンを置いて、後ろから集めて来い」
答案が回収され長く辛い期末試験が終わった。
そして放課後・・・。
「やったー!終わったぁ」
(そういえば大地は?)
カバンに荷物を詰め込み、一言文句でも言ってやろうと振り向くと大地はそこにいなかった。
(どこに行ったんだろう。また屋上かな?)
辺りを見回して姫子は教室を出ようとしたとき後ろから怪しい影が迫って来ていた。
「ねえ野々原さん。」
(げっ日比野さん・・・)
まずい人物に出会ってしまった。そう思いながら話を聞いていた。
「私の大地君知らない?」
「ううんっ知らないけど・・・(何が私の大地君だ)」
じわりじわりと後ずさる姫子をよそに話は終わりそうもなかった。
「あっそ。それならいいわ。でも、野々原さん。あまり私の大地君にまとわりつかないでね。」
(なっ・・人をゴミかほこりみたいなこといって)
「あーはいはい、わかったからじゃあね」
「あっちょっと野々原さん、きいてんの」
既に姫子は走り去ったあとであった。
とりあえず大地に会って一言文句を言ってやろうと屋上へと向かって行った。
そして、立ち入り禁止と遠回しに書かれた看板と、お化けのイラストが貼ってある見慣れた屋上の入り口へとやってきたのである。
つづく
MAP4167 MAY.H
感想まってます。