#126 Article 10836 Posted at 1993/12/31 00:51:24 by MAY.H (MAP4167) [NOVELS]

Subject: 姫ちゃんノベルズNo.1

スレッド関係
現在 #126/10836 — 「姫ちゃんノベルズNo.1」 1993/12/31 00:51:24 · MAY.H · MAP4167
     返信先 #126/10839 — 「Re: 姫ちゃんノベルズNo.1 /10836」 1993/12/31 08:00:19 · RAVEN · MAP3409
はじめまして、MAY.Hさん!RAVENと申します。以後お見知り置きを。 早速、MAY.Hさんの「夢物語編」を読ませて戴きました。 おぉ、凄い! 細部に渡ってはっきりと。 もしかして、ご職業は脚本家か小説家では?(^_^) このままアニメの脚本にできそうな出だしですね。 番外編やりませんか? >辻監督 んー、いかにも姫ちゃんて感じ。映像がありありと浮かんで来ます。夢だとやっ ぱり典型的な姫ちゃん像から始まるんですね。(^^) まだお話は…
     返信先 #126/10848 — 「Re: 姫ちゃんノベルズNo.1 /10836」 1993/12/31 23:47:06 · .*わぴ · MAP3233
待っていました。 ちょうど物語の「起」の部分ですね。読んでいると自然と姫ちゃんた ちの姿が目に浮かんできます。 次回も楽しみにしていますね。 新風立ノわぴ
     返信先 #126/10856 — 「Re: 姫ちゃんノベルズNo.1 /10836」 1994/01/01 04:07:01 · ぼぶりん · MAP2883
> では、「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」(^^)をお送りします。 お待ちしておりましたぁ。(^^) > ●S-1 野々原家 描写がお上手ですねぇ。 野々原家の様子が目の前に浮かんできます。 > テーブルに用意されていたフレンチトーストを手に取り、そのまま玄関へと > 走って行った。 姫ちゃんの場合、トーストを口にくわえたまま飛び出していってしまい そうですけどね(笑)。 続き、楽しみにしております。 MAP2883 ぼぶりん
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どおもっ。MAY.Hです。

では、「姫ちゃんのリボン ~夢物語編~」(^^)をお送りします。
1回目だよーん

第一話 

●S-1 野々原家

12月上旬。風立の街の朝は寒い。
ここにも布団の温もりから解放されるのをあと1分あと1分と引き延ばしている少女がいた。
昨日の夜にセットした目覚ましは時間がきた瞬間「ピッ」と鳴る事無く見事に止められていた。

「姫子っ、いつまで寝てるのっ。また遅刻するわよ」
既に着替えを済ませた姉の愛子が声をかけて部屋の前を通り過ぎて行く。
「姫ちゃん、姫ちゃん早く起きないとまた遅刻だよ」
「うーん・・・。おはようポコ太。」
ようやく目が覚めた姫子は焦点の定まらない目で辺りを見回し、頭をポリポリ掻きながらポコ太を見つめていた。
そう、姫子はまだ寝ぼけていたのである。
「おはようじゃないよ。早くしないとまた遅刻しちゃうよっ」
ポコ太に言われてやっと現実に戻った姫子はあわてて目覚まし時計を手に取り、現在の時間を確認した。
「あーーーーーーっ。また遅刻だぁー。」
近所まで筒抜けするような大声をあげると、今まで布団の温もりから抜け出したくないとうずくまっていたのが嘘の様にベットを飛び起き、制服に着替え始めた。
ドスン・ドスン・バタン・・・
地震でも来たのかと思うような揺れと音で、いよいよ遅刻確実ではないかといった慌てようである。
「あっ姫ねーちゃん起きたみたい」
朝食を食べていた夢子がが天井を見ながらホットミルクを飲んでいた。
ドタドタドタ・・・
一瞬家族の視線がちょうど姫子の部屋がある辺りの天井を見つめていた。
そして、階段を一気に駆け降りた姫子はキッチンに向かっていった。
「おはよー。いってきまーす。」
テーブルに用意されていたフレンチトーストを手に取り、そのまま玄関へと走って行った。
「まったくあの子はいつまでたってもおてんばなんだから・・・」
嵐の通り過ぎたような野々原家の朝は再び静寂に包まれていた。

「うわー遅刻、遅刻。」
うわごとの様に呟きながら、朝の放射冷却も関係無しとでもいうかのように全速力で駆けていった。
野々原 姫子 14歳・・・これが彼女の1日の始まりである。

つづく


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