#124 Article 2700 Posted at 1995/03/13 01:40:31 by ASA (MAP2105) [GAMERA]
Subject: Re:*14 ガメラ /2699 ..... /2547 /2543
ズバリ、傑作です。「これは傑作だ」と思って続けて二回目を観たのはワタシ 始めてです。(『バットマン・リターンズ』で、初見で作品のノリをつかめなく て、どうしても納得できずもう一度観たことはあるけど) オーソドックスな怪獣出現の経過をミステリー感いっぱいに語ることから始め て、実際に怪獣があらわれたら日本はどうなるかというテーマを現実感たっぷり に描写し、しかもリアルさのためのリアルさに流れずに怪獣対怪獣の勝負をしっ かり描き込んでいる。 『ゴジラVSキングギドラ』以降、エスカレートする一方の外連でいつのまに やら「ゴジラ映画」になってしまった東宝怪獣映画(その外連味をついに支えき れなくなったのが『VSスペゴジ』)が、その最も初期に持っていた味わいが理 想的な形でリニューアルされて――いや、再構築されて戻ってきたというべきで しょう。 街や山中、はたまた広大な雲海など、戦いの背景もとことんていねいに作られ、 しかも徹底して「人間の視点」ローアングルから見上げる画面が迫力をいや増す。 音楽も画面に合わせ、シリアスに作り込まれており、この希有の緊迫感を醸し 出す。 これは、もはや子供のための映画でも、マニアのための映画でもありません。 怪獣映画を見なくなってしまった人にこそ観て欲しい作品です。 藤谷文子の台詞まわしは案の定うまくなかったのですが、そもそもその危惧を 抱かせたのが、予告編での「ガメラは来る。きっと来るよ」という台詞なのです が、あにはからんや本編でこの台詞が出るタイミングは絶品。いかに絶品か説明 することは許されないのだけど、ワタシとしたことが思わずホロリとしてしまい ました、とだけ書いておきます。 ASA