#120 Article 172 Posted at 1992/05/30 09:46:37 by nimnim (MAP998) []

Subject: ちょっとまじめに(長いです)

久しくアクセスできてなかったので、死ぬ程未読アーティクルがたまっているのでは
と不安に思っていたのですが、案外unreadが少なくて、ほっとしたような、ちょっと残
念なような・・・。
 やっぱりこれは「あしキック」という作品のもつ特徴のせいなんでしょうね。

 それでは、ここでちょっとまじめに「あしキック」を論じてみたいと思います。

 僕自身はこの作品は非常に気に入ってます。 今、見ている番組の中ではマリベルを
僅差でおさえてトップでしょう。 全話LDが出たら本当に(つまり、生活を切詰めて
でも)買いたいと思っています。

 とにかく見終わると、心はればれと、爽やかな気分になって「ああよかった。次回が
楽しみだなあ。」と感じる訳ですが、ここで問題になるのが「それじゃあどこがそんな
にいいのか。」と言われると説明できないということです。
 この作品と僕の接点は、毎週放送されている画像と音声だけ(注1)ですから、その
画像や音声の組合せが僕の心を引きつけているはずなんですが、作品のどういった部分
が僕の心にどういう作用をおよぼして、結果として魅力を発揮しているのか、今の僕に
は分析することができない訳です。

 これが今の僕の状況ですが、この作品を見ていて「なんかすごくいいんだけど、どこ
がいいとは言いにくいんだよなー。うん、あえて言えば雰囲気がいいのかな。」という
様に感じている人は、大体僕と同じ状況なのではないでしょうか。

 「とにかく毎週心地よくって、気持がいいならいいじゃないか」と考える方も多いと
思います。 まったくその通りだと僕も思いますし、普段は僕もこんな複雑なこと考え
ながら見ている訳では全然ありません。 ただ、この状況の唯一困った点は、実のある
アーティクルを書きにくいという点です。 何しろ分析ができないので「私はこの作品
が大好きだ」という類のことしか書けない訳です。(注2) このボードの書込みが少
なめなのは上記のような理由もあるのではないでしょうか?

 長々と書いた結論が「なぜかわからないけど、気持がいいからいいや。」という随分
拍子抜けするものになっていますが、ここで一つ忘れられないのが、この作品はアニメ
であり、スタッフの方々によって作られているという事です。
「なにを当たり前のことを」と思われる方もいるでしょうが、これはすごいことです。
 見ている僕の方は「なぜかわからないけど気持がいい。」で良いわけですが、作る方
から見れば、ストーリーや、絵の構図はもちろん、海の波の崩れ方、鳥の飛び方、道路
を走っている車など「あしキック」の世界の全てを頭の中から作りだし、「ここでこう
見せれば、見ている人はこう感じるはず」という計算みたいなものがあり、そこには
「なぜかわからない」などという曖昧さはない訳です。(だと思う。)

 そして、見ている人である僕はその計算にまんまとはまっている訳です。
 このことから判ることは「人の心の動きを察知し、これを誘導する術」に関しては、
この作品のスタッフの方々のレベルは僕などは足元にもおよばない程高いということで
す。(当たり前か。)(注3)
 「あしキック」を見る度に「さすがプロ!」と感じている今日この頃です。



(注1)メイプルやアニメ誌でも接してはいますが、これは作品の魅力とは関係ないで
    しょう。
	
(注2)もちろん「私はこの作品がこーんなに好きなんだ。」ということをみんなに伝
    えたい、という気持は僕にも判ります。 僕もそういうタイプだし。

(注3)これはちょうど柔道の達人と素人の関係にたとえられます。 素人はなぜ投げ
    られてしまったのか判らないうちに投げられてしまいます。 素人より柔道の
    うまい人なら、投げられてしまう点では素人と同じでも、なぜ投げられたのか
    判るでしょう。
    僕よりレベルの高い人なら、「あしキック」の面白さも分析できるはずです。


          異様に長いアーティクルでごめんなさい
          MAP998/nimnim
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