#12 Article 6498 Posted at 1989/10/29 11:53:17 by 灰色の賢者 (MAP1438) [MAGIC]
Subject: 魔法のお話
>単位が付くんだったら買っておくんだったなあ 「プリディン物語」は今回紹介した本の中では、最も低年齢層向きです。それに訳者 が児童文学を意識した文体に翻訳してしまったので、「指輪物語」などクリアした人に は、ちょっと物足りないかも。それなのに、なぜ紹介したかと言いますと「夏の樹」等 の最近のエピックファンタジーに出で来る「魔法の釜」「狩人」等の伝説が色々入って いて、英国風ファンタジーの系譜の入門に良いからなのです。 それから同じく紹介した「闇の戦い」シリーズの二巻目「みどりの妖婆」には荒魔法 と言うのが出てきて普通の魔法(近代魔法)と区別されてます。古代には自然の力が強 力で自然の魔法はもっと強かったと言う考え方が、西欧では一般的に伝えられていた。 と言う事が判ります。「夏の樹」に出てくる「天空のルーン」が近代魔法つまり現代の 科学と読み変えると、西欧的な物の考え方の一端に触れたつもりになってしまいます。 余談ですが、たしかアフタヌーンだったかの「ああ女神さま」とか言う漫画がありま すが。ヒロインのベルダンディーは「ノルン」と呼ばれる運命を司る三人姉妹の一人が モデルになってますね。ノルンはワーグナーの楽劇「ラインの黄金」に出てくる時は、 主人公の神々より古い老婆の姿でした。神様より古代から存在したと言う所がすごいで しょ。ノルンは運命が人格化されただけで、自然現象その物だから当然とも言えるけど 神々・近代魔法(人間の制御可能な技術)と言う考え方が、こんな所にも出てきます。 灰色の賢者。